キハ82 1~(キハ82 102)
分割・併合に適したスタイルとなった2次車の先頭車です。パノラミックウインドゥ、貫通扉、コンパクトに配された愛称表示器やチャンピオンマークなど以降登場する特急形気動車の基本スタイルを確立しました。サービス電源用発電セットを搭載しており、先頭車の他に中間車としても組み込まれます。
フラノエクスプレス
昭和61年に国鉄北海道総局に登場したジョイフルトレインです。前年の昭和60年にキハ56系改造の「アルファコンチネンタルエクスプレス」と登場させ、大好評であったことからその第2弾として登場しました。登場時はキハ84+キハ83+キハ84の3両編成。いずれもキハ80系からの改造です。高品質なリゾート列車としつつも、アルファコンチネンタルエクスプレスのマイナーチェンジ車とはしない事としています。塗装デザインをスポーティ・クリアをコンセプトとし、「雪」の白色をベースにラベンダーの「ピンク色」と広い空をイメージした「青色」の帯を巻き、裾部には全体を引き締めるためミッドナイトブルーの帯を巻いています。先頭の展望室部分は丸みを帯びたものとし、屋根上にまで達する大型窓を使用し、広い展望を実現しました。スキーリゾートへ向かう列車であることから、車内は重厚な豪華さではなく、シンプルでやさしい雰囲気にまとめられています。
登場の翌年、昭和62年に全日空とタイアップし、ビックスニーカートレインとして運行。この際に中間車(キハ80 501)1両が追加され、4両編成となりました。
リゾートトレインとして活躍しましたが、平成10年に引退し、廃車となっています。