100番代

 上述の通り、特急「スーパー宗谷」号の車輛として平成12年に登場したグループです。キハ281系やキハ283系のデザインを踏襲しつつも、振り子装置などがなく廉価版といった感じですが、欧州のデザインが強い独特のスタイルです。塗装は先頭部分、乗降扉廻りはコバルトブルー、客室との境界にコーポレートカラーのライトグリーン、アクセントに道北に自生し、初夏の花として有名なエゾカンゾウをイメージした黄色が配されています。

キハ261-101~(キハ261-104)

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札幌方に位置する先頭車です。駆動用エンジン及び空気圧縮機を2台、静止型電源装置を1台搭載しています。客室のみの構成となっています。運転台下部には「Tilt261 Active Air Suspension System」のロゴが入っています。

キロハ261-201~(キロハ261-203)

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稚内方に位置する先頭車です。グリーン室と普通室からなる合造車で、中央部に業務用室、喫煙室(現在はフリースペース)、車内販売準備室を設けています。機器類はキハ261-101~と同じです。

キハ260-101~(キハ260-101)

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駆動用エンジン、空気圧縮機、静止型電源装置を1台ずつ搭載する中間車です。車内は車椅子対応トイレ、洗面所があるほか、簡易運転台を備えています。

キハ260-201~(キハ260-203)

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駆動用エンジン、空気圧縮機を2基ずつ搭載する中間車です。トイレ、洗面所の設備の他に電話室があり、中に簡易運転台を格納しています。

1000番代

 石勝線~根室本線で特急「スーパーとかち」号に使用されてきたキハ183系ですが、走行線区の高速化を行うため、この置換え用として平成18年に登場したグループです。
 基本構造は100番代と同じですが、車体は789系に近いデザインに変更し、軽量ステンレス製の車体はダルフィニッシュ加工が施された平板を用いています。製造にあたっては、同社の技術維持、向上を図る事を目的に車体や台車、エンジンなどの艤装(ぎそう)は苗穂工場で行われました。(この方法をノックダウン方式と言います。)
 編成は釧路方からキロ261+キハ260-1101~+キハ260-1201~+キハ261の4両編成を基本とし、需要に応じて増結用のキハ260-1301~を編成内に増結する方法とし、最大6両まで増結が出来ます。
 駆動用エンジンは勾配区間があり、運転最高速度を140km/hとすることから、燃焼効率を向上させたN-DMF13HZJ(460PS/2100rpm)を各車2基搭載しています。
 車体塗装色は黄色の部分が道東に自生する初夏の花であるエゾスカシユリをイメージしたオレンジ色に変更されています。

キハ261-1201~(キハ261-1201)

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札幌方の先頭車です。運転台下部に車掌室が設置されています。前面貫通幌については、先頭車での増結は考えていないため、準備工事に留まっています。

キロ261-1101~(キロ261-1101)

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釧路方の先頭車です。1000番代ではグリーン席となっています。車内販売準備室、多目的室の設備があります。

キハ260-1101~(キハ260-1101)

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キロ261形式の次に連結されている中間車です。普通車で、車椅子対応座席及び同対応トイレを設置しています。車掌室があり、簡易運転台が準備工事の形で設けられています。

キハ260-1201~(キハ260-1201)

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キハ261形式の次に連結されている中間車です。男子用トイレが設置されているほか、電話室(写真手前の小窓)の設備があります。このグループにも簡易運転台の準備工事が施されています。

キハ260-1301~(キハ260-1301)

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1200番代をベースに製作された増結用の中間車です。電話室部分は荷物置き場に変更されています。このグループには簡易運転台の工事は行われていません。