試作車(TSE)
平成元年に登場したグループで、「TSE(Trans Shikoku Experimental:四国横断実験)」の愛称がつけられました。運転最高速度は120km/hで、2000+2200+2201の3両編成で登場しました。車内は普通車のみで、AV装置を搭載し前面展望の映像を流したり、座席は窓側に少し向けられるような構造となっていました。また、ソファのあるラウンジがあるなど団体専用にも対応できるものとなっていました。量産車が登場し、量産車化改造の際にAV機器やソファは撤去され、座席も固定化されました。現在は松山地区の特急列車に活躍しています。
2000形2001(2001:マワ車所蔵)
非貫通構造の先頭車です。振り子制御装置を搭載しています。客席のほかに、トイレ、洗面所の設備があります。登場時は密着自動連結器で、大きなカバーが取付けられていましたが、撤去され密着連結器及び電気連結器に交換されています。
2100形2101(2101)
貫通構造の先頭車です。登場時には客席の一部がラウンジとなっていましたが、現在は撤去されています。トイレ、洗面所の設備があります。前面貫通扉はプラグ式でしたが、量産車化改造の際に量産車と同一のものに交換されています。
量産車
試作編成「TSE」の性能試験を経て、平成2年から量産車が登場しました。運転最高速度は120km/hです。
先頭車には字幕式の愛称表示器が設置されたほか、前面が黒色(ブラックフェイス)であるため、遠方からの視認性が悪くなることが考えられたため、灯具周りに警戒色(黄色)が入りました。車内は座席の改良、シートピッチ拡大などが行われています。
このグループでは、土佐くろしお鉄道所有の編成(2030+2130+2230+2231の4両編成)が新しく加わっており、30番代車として区分されています。
土讃線、予讃線の特急列車を中心に活躍をしています。
2000形2002~(2005・2009)
量産車の非貫通構造の先頭車です。試作車では普通車でしたが、量産車ではグリーン室と普通室の合造車となっています。トイレ、洗面所の設備があります。登場時は車内販売準備室、テレホンカード式公衆電話がありましたが、現在は清涼飲料水自動販売機が設置されています。また、平成19年頃より、リニューアル工事が行われており、乗降扉扉窓が小さい物に交換されています。
2100形2102~(2120)
量産車の貫通構造の先頭車(普通車)です。貫通扉は試作車ではプラグ式でしたが、量産車では片開き式に変更しています。トイレ、洗面所の設備があります。一部の車輛は洗面所を喫煙室に変更しています。
N2000系
このグループは、運転最高速度130km/h運転を目的とし、高徳線向けに登場したグループで平成7年に登場しました。改良に際しては智頭急行HOT7000系の技術を用いており、エンジンはコマツ製SA6D125H-1(350PS/2000rpm)に出力を向上、基礎ブレーキ装置も踏面ブレーキからディスクブレーキに変更され、滑走防止装置がつけられました。環境問題対策として、冷房装置の冷媒に代替フロンを使用しています。
車輛番号は続番+300としています。
2400形2424(2424)
平成7年に登場したN2000系の先行量産車です。2100形式の増備車になります。洋式トイレ、洗面所、車椅子対応座席の設備があります。
2400形2425~(2425)
平成10年に高徳線高速化工事完成に伴い登場したグループです。前面は貫通型高運転台構造となりスタイリッシュなデザインに変更されました。洋式トイレ、男子用トイレ、洗面所、車椅子対応座席の設備があります。