900番代

クハ711-901(クハ711-901)

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クモハ711-901と組んで活躍した制御車で、汽車会社製です。乗降扉は折戸でしたが、量産化改造時に引戸に変更されています。客室窓の2段式昇降窓が外観のポイントでした。

クハ711-902(クハ711-902)

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クモハ711-902と組んで活躍した制御車で、日立製です。量産車に近いスタイルで作られており、量産車と一見すると見分けがつきませんが、側面行先表示器が無いなどの違いがありました。

クモハ711-901(クモハ711-901)

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昭和42年に登場した制御電動車で、試作車のみに存在する形式です。量産車化改造で外観に変化がありました。その後、量産車と編成を合わせるため3両編成化される事となり、クハ車が製作され、中間に封じ込められてしまいました。

0番代

クハ711-1~(クハ711-6)

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昭和43年に登場した量産車の制御車。クハ711-902のスタイルを反映したもので、両渡り構造の制御車です。

100番代

昭和55年に室蘭電化開業に合わせて増備されたグループです。大きな変化として、制御車の向きが決めらました。JR北海道へ移行し、冷房化や混雑緩和を目的に乗降扉が増設されるなどの改造が施されました。最後まで活躍したのもこのグループです。

クハ711-101~(クハ711-107・クハ711-108)

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奇数向き制御車となったグループです。トイレが廃止されており、定員が少し多くなりました。また、この100番代より視認性向上のため、前面貫通扉上部に補助灯が増設されており、従来車の0番代、900番代も同様の工事を受けています。写真右は冷房化された車輛の様子です。

クハ711-101~3扉車(クハ711-106)

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札幌圏の輸送量増加に伴い、2扉構造の711系では混雑時に乗降時間に問題があり、遅延の原因となっていました。この対応として、一部車輛に対し、中央部に乗降扉を増設する工事が行われました。なお、工事に伴う改番は発生していません。

クハ711-201~(クハ711-204・クハ711-208)

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偶数向き制御車となったグループです。100番代とは異なり、トイレ付の車輛となります。写真右は冷房化された車輛の様子です。

クハ711-201~3扉車(クハ711-206)

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クハ711-101~3扉車と同じく、乗降時間短縮を図る目的で改造された車輛です。冷房化に関しては鋼体の強度により行えず、非冷房のままでした。

モハ711-101~(モハ711-106・モハ711-108)

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100番代のパンタグラフ付中間電動車。0番代の50番代の増備車(誘導障害対策車)という形になり、100番代に合わせています。3扉車改造は床下機器配置の都合で行われていません。また、パンタグラフは当初、下枠交差式のものでしたが、雪質の変化(重くなった)により、シングルアーム式に変更されました。写真右は冷房化された車輛の様子です。