2000番代
鹿児島地区に配属されている717系を置換えるため、福北ゆたか線向けに平成24年に登場したグループです。このグループの登場により、福北ゆたか線で使用されていた1000番代が鹿児島地区へ転属しました。
在来車では無塗装、ヘアライン加工でしたが、車体を白色とし、前面の全面ガラスも踏切事故や障害物との接触による破損対策として、下部をコルゲート状のアルミ板に変更しています。また、機器面でも故障が発生した時を考え、故障をしても自走できるようにシステムの変更を加えたほか、空気圧縮機故障時にも非常用タンクを備えるなどの変化が見られます。
車内では、輸送力増強を図るためオールロングシート仕様となり、室内灯に初めてLED照明を採用しました。車椅子スペースには付添人用の補助いす、小さなテーブルが設置されています。
クモハ817-2001~(クモハ817-2003)
折尾方に位置する制御電動車です。運転室は半室構造から全室構造に変更されています。
クハ816-2001~(クハ816-2003)
博多方に位置する制御車です。車椅子スペース、車椅子対応大型トイレの設備があります。
3000番代
鹿児島本線混雑緩和、415系の置換えを目的に平成25年に登場したグループです。同系では初めてとなる中間車が新しく形式に加わりました。おおむね2000番代と同一仕様ですが、鹿児島本線での快速列車運用などにより他系列との共通運用があるため、走行性能やブレーキ性能の見直しが行われたほか、台車にはヨーダンパが装備されています。また、ワンマン運転には非対応となっています。
クハ816-3001~(クハ816-3011)
熊本方に位置する制御車です。床下には補助電源装置のみが搭載され、車内もトイレ、車椅子スペースはありません。
モハ817-3001~(モハ817-3011)
817系では初めての中間車で、パンタグラフ付中間電動車です。屋根にはシングルアーム式パンタグラフ、非常換気装置、床下には主変換装置や主変圧器などを搭載しています。