0番代

 本グループは東北本線、常磐線などで使われている455系、417系、717系の置換えを目的に投入されました。最初に登場した仙台空港アクセス用の500番代の使用実績をふまえて、改良を図っています。
 E233系で行われている主要機器類の二重系化、分散化が行われているのも特徴の一つです。
 空港アクセス用と外観で区別できるよう、他の一般車と同じ仙台色と呼ばれる緑、赤、白色の帯を巻いています。
 平成23年3月11日に発生した東日本大震災により1番及び19番が津波により被災し廃車となっています。

クモハE721-1~39(クモハE721-30)

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下り方に位置するパンタグラフ付制御電動車です。主変圧器、主変換器、制御装置を搭載しています。500番代では荷物置き場であった部分を座席としており、その分定員が増えています。

クモハE721-40~(クモハE721-41)

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ワンマン運転に対応できるように設備を設けたグループです。外観では、乗降口案内表示器などの変化があります。

クハE720-1~39(クハE720-19)

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上り方に位置する制御車です。SIV、電動空気圧縮機を搭載しています。車内は車椅子スペース、車椅子対応大型トイレの設備があります。

クハE720-40~(クハE720-41)

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ワンマン運転に対応できるように設備を設けたグループです。

500番代

 仙台空港へのアクセス用車輛として登場したグループです。車内には大型荷物置き場が設置されるなどの特徴があります。

クモハE721-501~(クモハE721-504)

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下り方に位置するパンタグラフ付制御電動車です。主変換器などを搭載しています。車内はクロスシートを中心に構成され、車端部にロングシートが配されています。

クハE720-501~(クハE720-504)

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上り方に位置する制御車です。SIVや電動空気圧縮機など補助機器を搭載しています。車椅子スペース、車椅子対応大型トイレが設置されています。

1000番代

 仙台地区で長らく活躍している719系0番代の置換えを目的に平成28年に登場したグループで、0番代のマイナーチェンジ車になります。
 E721系では初めての4両固定編成で、新しくモハE721形式、サハE721形式が加わり、0番代の2両編成2本の4両編成と比べると定員が増加しています。
 主な変更点では前部標識灯をHID灯から青い森鉄道703系で採用されたLED灯を採用。車体帯では0番代では赤色であった部分を沿線の桜をイメージした桃色(さくら色)へと変更しています。車内では座席の改良、LED灯の採用が行われています。乗務員室ではE233系5000番代以降で採用された移動禁止システムの採用が行われています。これは、移動禁止状態である事を示すと共に、電気的に力行回路をロックするものです。この他、乗務員用タブレット端末の充電用コンセントの設置があります。

クモハE721-1001(クモハE721-1018)

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下り方に位置するパンタグラフ付制御電動車です。基本的には0番代とほぼ同じですが、台車は構造が改良されたDT72A形式を履いています。

クハE720-1001~(クハE720-1006)

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上り方に位置する制御車です。台車は構造が改良されたTR256A及びTR256B形式を履いています。

モハE721-1001~(モハE721-1006)

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4両編成に登場したパンタグラフ付中間電動車です。クモハE721-1001~を中間車にしたスタイルです。

サハE721-1001~(サハE721-1006)

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4両編成に登場した中間付随車です。クハE720-1001~を中間車にしたスタイルとなっています。