0番代
上述の通り、東西線に対応する車輛として先行試作車7両編成1本が平成3年につくられました。同年に量産車が登場。大きな変更点として、片町線内での運用に見合う、3両編成と4両編成の2つのパターンで製作される事になりました。先頭車には自動解結装置、電気連結器が装備されています。
クハ206-1(クハ206-1)
先行試作車の偶数向き(西明石方)の制御車です。0番代ではこの1両のみの製造に終わっています。
モハ207-1~(モハ207-30)
先行試作車、量産車に組み込まれているパンタグラフ付中間電動車です。VVVF制御装置、補助電源装置を搭載しています。東西線内は剛体架線を使用しているため、2基のパンタグラフを使用しています。
モハ207形式500番代(モハ207-514)
輸送力を増強するため、3両編成を4両編成に変更する事になりました。モハ207形式1500番代と組むため、モハ207-1~に対して連結に対応する工事を施したグループです。原番号に500番を加えています。
1000番代
平成5年に登場したグループです。東海道・山陽緩行線で主力となっていた103系を置き換える目的で登場しました。0番代グループを全体的に見直し、モデルチェンジを行いました。
同社管内の全直流電化線での走行を可能とすると共に、機器類やシステムの統一化、標準化を図るため223系や281系などと同じ設計思想に統一しているのが特徴です。運用に弾力的に対応できるようにクモハ207形式が誕生しています。
制御方式は0番代と同じですが、681系で実績のある1C1M方式に変更され、出力増強も行われました。車内は0番代と同じくオールロングシートで、側壁支持方式です。
クモハ207-1001~(クモハ207-1035)
奇数向き(京都方)のパンタグラフ付制御電動車です。本グループで構成出来る全ての編成において必ずこの位置になります。1001~1040番までは登場時はパンタグラフ1基で登場し、もう1基は準備工事としていました。現在は全車輛増設済みです。
2000番代
片町線区間快速列車を京田辺駅まで延長するのに合わせて平成13年に登場したグループです。従来車とほぼ同じ設計ですが、VVVFインバータの素子にIGBTを採用したほか、当系列では初めてとなる転落防止幌が標準装備されました。(先頭車の先頭部は除く。)
クモハ207-2001~(クモハ207-2008)
1000番代と同じく、奇数向きのパンタグラフ付制御電動車です。外観では主電動機冷却風取入れ口がつけられました。運転台は223系2000番代に似た設計を採用しています。