1次車

最初に2両編成5本、10両が登場しました。223系を思わせるデザインが特徴です。

クモハ521-1~(クモハ521-1)

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金沢方に位置する制御電動車です。直流電源を必要とする機器(SIV付VVVFインバータ制御装置、フィルターリアクトル、トランスリアクトル、電動空気圧縮機など)を搭載しています。

クハ520-1~(クハ520-3)

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米原方に位置するパンタグラフ付制御車です。車内にはトイレの設備があります。交流区間を走行するために必要な機器(主変圧器、主整流器、VCB、補助電源装置など)を搭載しており、運転整備重量がクモハ521形式より重いのが特徴です。

2次車

2両編成30本、60両が製作され、本系列で最も数の多いグループとなります。外観は1次車と変わりありませんが、接客設備に変更が生じています。手すりは角のあるデザインから、丸みを帯びたデザインへ、吊り手もとっさの時に強い力でしっかりと握れるように形状を変更しました。この他に、ロングシート部袖切りの大型化やトイレスペースの拡大などが行われています。

クモハ521-6~35(クモハ521-27)

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2次車の金沢方に位置する制御電動車です。外観は1次車とほぼ同じです。

クハ520-6~35(クハ520-19)

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2次車の米原方に位置するパンタグラフ付制御車です。トイレは拡大されており、車内のイメージが1次車と少し異なります。

3次車

本系列最後のグループで、2両編成19本、38両が登場しました。安全性向上を主に行った仕様となり、前頭部は225系で採用されたともえ投げ構造の衝撃吸収構造(クラッシャブルゾーン)が採用され、高運転台、標識灯類がHID、LED化となり外観が大きく変化しました。これによる番代区分は発生せず、続番の形で製作されています。この他、車輛に何らかの衝撃が加わる事態(脱線や衝突など)を加速度から検知し、TE装置(緊急を要する事態(踏切で自動車と衝突するなど)が発生した場合、運転士は非常汽笛吹鳴、非常ブレーキ動作、パンタグラフ降下(気動車はエンジン停止)などの処置を行わなければならないのですが、これらを一括して扱う事が出来る装置。)を動作させる「列車異常挙動検知システム」及びキハ120形式に採用されたドア誤扱い防止システムが搭載されました。接客面では、先頭車同士連結時にその隙間から旅客が転落し、死亡する事故があり、これを防止するため先頭部にも転落防止幌が設置されました。この幌は1次車、2次車にも追加装備されています。

クモハ521-36~54(クモハ521-45)

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先頭部の構造を変更したグループで、外観のデザインが大きく変更されました。

クハ520-36~54(クハ520-51)

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先頭部の形状などは異なるものの、客室部や車内設備は他と同じです。