0番代
登場時は3形式4種類で始まりました。人気の高さから輸送力増強により中間車3形式が追加され、グリーン車の見直しにより1形式が登場しています。E259系に後継を譲り、廃番代となっています。
クモハ252-1~(クモハ252-9)
補助電源装置(SIV)、電動空気圧縮機を搭載する制御電動車です。前面貫通扉は非常用で、通常は使用していませんでした。
クロハ253-1~(クロハ253-4)
平成15年に登場した形式です。3両編成に連結されていたクロ253-101~を輸送実態に見合うものとするため、運転台後方にあった4人用個室を普通席に改造しました。
モハ253-1~(モハ253-9)
屋根上には狭小トンネル対応パンタグラフ、床下には主制御器などを搭載する中間電動車で、クモハ252形式とユニットを組みます。車椅子スペース、車椅子対応トイレ、男子用小便器、洗面所、電話室の設備があります。
200番代
平成14年にサッカー・ワールド・カップ開催に伴い、臨時列車の運行などによる車輛不足を補うために登場したグループです。車体は新製で、台車はE257系と同一のものを履いています。制御機器等は武蔵野線に使用されている205系のVVVF化(5000番代化)によりねん出されたものを使用しているのが特徴です。
車内は0番代に準じた設計となっていますが、普通席のボックスシート部分は回転式リクライニング構造に、グリーン席も1+2列にしています。また、荷物棚はハットラック式(航空機に見られる蓋付きのもの。)から、オープン式に変更されています。
6両編成2本が製作され活躍しました。現在は東武鉄道相互乗入れ特急列車として、1000番代に改造されて、活躍をしています。(200番代は廃番代。)
クモハ252-201~(クモハ252-201)
0番代と同じ補助機器を搭載する制御電動車です。ほんの少しですが、0番代とは床下機器配置が異なっています。台車はE257系と同じDT64形式を履いています。
1000番代
平成23年より、東武鉄道直通特急「日光」、「きぬがわ」号で活躍してきた485系及び189系の置換えを行う事になり、世代交代で余剰となった253系を投入する事になりました。車齢の若い200番代を種車とするグループで、平成22年に登場しました。
各所に大きく手が加えられています。前面は非貫通型に改造し、LED式の愛称表示器が設置されました。この表示器は日本語のほか、英語、中国語、韓国語の表示が出来ます。主回路機器(制御方式)は添加励磁制御方式からVVVFインバータ制御方式に変更されています。また、トイレの位置を均一にするため編成変更も行われています。
車内もグリーン席が普通席に格下げ、全車輛シートピッチ(座席間隔)を東武鉄道100系特急形電車に合わせた1100㎜とし、座席も交換しました。ゆったりした座席配置となりましたが、クハ253形式以外は窓割り、カーテンと座席が一致しなくなっています。
車体色は485系、189系の直通カラーを引き継ぎつつ、日光を代表するイメージの色を採用しました。東照宮など社寺の赤色、紅葉、ニッコウキスゲの黄色を車体色に、車内の座席では、奇数号車の座席はレンゲツツジ、紅葉の橙色(車体窓廻りにも使用。)、偶数号車は鬼怒川の渓流、中禅寺湖の青色としています。
クモハ252-1001~(クモハ252-1002)
クモハ252-201~を改造した制御電動車。東武日光方1号車に位置しています。
モハ252-1001~(モハ252-1002)
モハ252-201~を改造した中間電動車です。3号車に連結されています。東武日光方にある大型荷物置き場は廃止され、新宿方の1箇所のみとなっています。廃止された荷物置き場跡は客席となっています。パウダーコーナーがあります。
モハ253-1001~(モハ253-1002)
モハ253-201~を改造したパンタグラフ付中間電動車です。2号車に連結されています。車椅子対応座席及びトイレ、自動体外式除細動器(AED)、多目的室の設備があります。
モハ253-1101~(モハ253-1102)
モハ253-301~を改造したパンタグラフ付中間電動車です。制御機器がVVVFインバータ制御に変更されています。1000番代と同じ改造で、4号車に連結されています。