0番代
平成13年に登場した特急「サンダーバード」用のグループです。基本編成6両、附属編成3両の2種類があり、輸送需要に即応できるよう、自動解結装置などの装備が施されています。
クハ682-501~(クハ682-502)
附属編成大阪方に位置するパンタグラフ付制御車です。主変圧器、主整流装置などを搭載しています。
クロ683-1~(クロ683-3)
基本編成大阪方に位置する制御車(グリーン車)です。このグループでは唯一の非貫通型です。681系に似ていますが、自動解結装置付連結器や前部、後部標識灯が一体化されているなど外観が異なります。
2000番代
中京地区の大都市名古屋と北陸の小京都金沢、温泉保養地として知られる和倉温泉を結ぶ特急「しらさぎ」号。登場以来485系又は489系が長らく使用されてきました。平成13年にアコモ改良を施したスーパー雷鳥用の485系に置換えて、リフレッシュを図りましたが、やはり老朽車です。特急「サンダーバード」号とは明らかに見劣りするものでした。そこで、特急「しらさぎ」号及び米原~金沢間を結ぶ特急「加越」号の車輛として683系を投入する事となり、本グループが平成15年に登場しました。
基本設計は0番代と同じで、運転最高速度は160km/hとなっていますが、電動車は準備工事となっています。附属編成は3両編成と変わりありませんが、基本編成は5両編成となっています。最大11両編成まで組む事が出来ます。(基本+附属+附属)
サービス面での変化では、乗降扉の位置が統一されています。ビジネス特急の要素もあるため、パソコン用コンセントが設けられている他、喫煙所も設置されました。
特急「しらさぎ」号用のほか、「サンダーバード」号用の車輛も登場しています。
クハ682-2701~(クハ682-2705)
附属編成用のパンタグラフ付制御車です。0番代のクハ682-501~に似ていますが、乗降扉が運転台後方に位置しており、外観が異なります。
クロ682-2001~(クロ682-2001)
基本編成に連結されるパンタグラフ付制御車(グリーン車)です。このグループ唯一の非貫通型先頭車です。車端部に喫煙所が設置されており、大型ガラスを用いて眺望性を良くしています。
4000番代
特急「雷鳥」号に使用されている485系の全面置換えにより、681系及び683系による車種統一を図る目的で平成21年に登場したグループです。
特徴として着席数増加を図るため編成を9両貫通編成とし、他のグループに存在する非貫通型の先頭車を廃止し、貫通型先頭車のみとなっています。構造面ではオフセット衝突時に対して構造強化が図られています。
性能面では運転最高速度130km/hとしていますが、電動車に装備されているブレーキ装置の設定を変更する事で160km/hまで対応が出来るようになっています。
車内は全面的にインテリアが見直されており、グリーン車にモバイルコンセントが全席に設けられたほか、女性用トイレが新設されています。
クロ683-4501~(クロ683-4507)
大阪方の制御車(グリーン車)です。前面は貫通扉が設置されており、現在は準備工事となっています。乗降扉の位置も見直されており、運転台後方に移動しています。
サハ682-4301~(サハ682-4311)
2号車及び8号車に連結されているパンタグラフ付中間付随車です。パンタグラフは同系では初めてとなるシングルアーム式を採用しました。主変圧器を搭載しています。トイレ、洗面所の設備があります。2号車のトイレは女性専用です。
モハ683-5401~(モハ683-5409)
3号車に連結される中間電動車です。モハ683-5001~と同じ機器を搭載し似ていますが、金沢方(写真手前)は車内販売準備室で、業務用扉が設置されています。