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※イラストは伊勢崎軌道様のホームページより拝借致しました。

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電気機関車とは、『電気』を動力源とする機関車の事を言います。ファンや現場ではELや電機(でんき)、カマなどと呼んでいます。
仕組みは電車と同じで、電化区間において架線などから電気を取り込み、モーター(電動機)を動かします。電気機関車にはこの他に「蓄電池機関車(バッテリー機関車)」というものがあります。電気式ディーゼル機関車やハイブリット機関車は電気機関車ではありません。
電気機関車は蒸気機関車やディーゼル機関車のように燃料を積む必要が無いので、出力を増大する事や車体を小さくしたり、軽くすることも簡単に出来ます。また、すすや排ガスを出さないため、環境に優しい面もあります。
電気機関車の動力となる電気には「直流」、「交流」の2種類があり、電気機関車が誕生してからはしばらくは直流電気機関車でした。その後、交流電化が進み交流電気機関車が登場。そして、直流と交流を行き来できる交直両用電気機関車が登場しました。
絵本では電源方式を解り易くするため、背景で表しています。茶色・・・旧型直流電気機関車、青色・・・新型直流電気機関車、赤色・・・交流電気機関車、桃色・・・交直両用電気機関車となっています。

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ディーゼル機関車とは、ディーゼルエンジンを動力の源とした機関車の事です。英語の頭文字から「DL」とも言われます。
その昔、ディーゼルエンジンと同じガソリンエンジンを使用していた機関車もあり、「内燃機関車」とも言われていましたが、日本ではすでに無くなってしまっており、ディーゼル機関車の呼び名が定着しました。内燃機関では他に、ガスタービンエンジンを使った機関車も世界にはあります。
仕組みは、ディーゼルエンジンで作られた動力を動力伝達装置を通り、車輪に伝えられます。動力を伝える方式は、機械式、電気式、液体式の3種類です。詳しくは気動車のお部屋を参照にして下さい。

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蒸気機関車とは蒸気機関を動力の源とする機関車です。歴史は古く1802年リチャード・トレビシックが、イギリスの産業革命によって生まれた蒸気機関を鉄道に応用したのが始まりになります。実用化され、鉄道の礎を作っていきました。
日本では明治5年に鉄道が開業し、その時はイギリスの輸入した蒸気機関車が活躍し、人々は「陸蒸気(蒸気船の陸上仕様から。)」や「汽車」などの愛称で親しまれました。
蒸気機関車の仕組みを簡単に説明すると、石炭でお湯を沸かし、その時に発生する蒸気を動力に用いります。さらに、この仕組みを掘り下げるとこのようになります。
◎蒸気機関車を動かすための基本的なもの。
① 石炭を燃やし、高温の燃焼ガスをつくる「火室(かしつ)」。
② 火室で作られた燃焼ガスの熱エネルギーを利用し、水を沸かして高温、高圧の蒸気をつくる「ボイラー」。
③ 各所に蒸気を送る時に、方向や量を調節する弁装置類。
④ 蒸気のエネルギーを往復運動に変換するシリンダー
⑤ シリンダーの往復運動を回転運動に変換し、駆動力として伝えるロッドと車輪。
蒸気機関車の利点と欠点ですが、多種類の燃料が使えたり、手入れをすれば100年以上も動かす事が出来るなどの利点がある一方で、メンテナンスに手間がかかるほか、燃料効率が悪いなどの欠点があります。電気機関車やディーゼル機関車が登場した頃は性能面でやや難があり、昭和35年より動力近代化計画を発動。昭和50年に蒸気機関車は営業路線から引退しました。現在は、鉄道産業遺産として価値の高い蒸気機関車を復活させ、後世に伝えよう。などの目的から臨時列車として全国各地で復活運転をしています。