c126.jpg   c1267.jpg


※写真右はTuboフォトオフィス様撮影

昭和7年に登場したタンク式客貨両用タンク式蒸気機関車です。時代は昭和に入り、鉄道建設も主要幹線の整備が一通り終了し、閑散支線の建設が始まりました。しかし、経済恐慌の影響を受けて、建設費用を抑えるため簡易線と呼ばれる路線が多く建設されました。簡易線では軸重が軽いため、簡易線向けの小型軽量な機関車が必要となり、このC12形式が登場しました。派生形式にはテンダー式のC56形式があります。
C12形式は鉄道省(国鉄)向けに282両つくられ、この他に私鉄などでも同型機が製作されています。なお、戦時買収などにより11両が編入しており、ラストナンバーは293号機となります。この他に戦時中には軍により60両が1000㎜に改軌の上、中国へ送られました。また、樺太や台湾向けに製造された車輛もありました。国内では、全国各地の短距離の閑散線区や入換用として活躍しました。