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※写真左は青い梅氏撮影

昭和13年に登場した客貨両用テンダー式機関車です。大正の名機である旅客用8620形式の速度と貨物用9600形式の牽引力を兼ね備えた機関車として441両つくられました。国鉄のテンダー式蒸気機関車では唯一のプレーリー型軸配置を採用している事でも有名です。愛称は「シゴハチ」です。
この他、初となる密閉型の運転室が採用された事でも知られており、炭水車(テンダー)との接続部に床が延長されており、この部分は揺れが最も激しく、床になった事で機関助士の労働環境が大きく改善されています。
C58形式は戦前と戦後にわけて作られており、戦時中に登場する戦時設計車はありません。戦後に登場したC58 383号機以降ではボイラー径や炭水車の水や石炭の積載量を拡大したほか、無台枠の船底形に変更するなどの設計変更が行われています。
各地のローカル線や都市部の入換用として活躍しました。特に千葉、和歌山、四国地区全域では主力機関車として活躍しました。
現在は、JR東日本、秩父鉄道で動態保存されて活躍する姿を見る事が出来ます。