所有路線
水江線 川崎貨物~水江町駅 2.6km 全線単線、非電化
千鳥線 川崎貨物~千鳥町駅 4.2km 全線単線、非電化
浮島線 川崎貨物~末広町駅~浮島町駅 3.9km 全線単線、非電化
本牧線 根岸~本牧埠頭駅 5.6km 全線単線、非電化

神奈川県川崎市、横浜市で貨物鉄道の営業を行う臨海鉄道です。略称で「かなりん」と呼ばれています。川崎市の臨海部に開業した東海道貨物線塩浜操車場(現在の川崎貨物駅)を中心に沿線企業の貨物輸送を行うため昭和38年に設立されました。設立にあたっては国鉄(現在はJR貨物)と沿線の自治体や企業などが出資して運営する第三セクター方式で、このような鉄道を臨海鉄道と言い、臨海鉄道としては京葉臨海鉄道に次いで2番目に設立されました。
路線は4路線あり、このうち水江線、千鳥線、浮島線は川崎市にあり、化成品や石油製品を扱っています。水江線は接続する専用線がすべて廃止されており、実質営業はしていない路線となっています。本牧線は横浜市にあり、海上コンテナなどを中心に取り扱っています。横浜本牧駅は平成12年に日本の鉄道駅の構内に設置される設備として初めてとなる保税蔵置場があります。輸入されたコンテナ通関業務を行っており、輸送時間の短縮や手続きの簡略化が図られています。

yokohamahonmoku.jpg


鉄道駅では初めての保税蔵置場がある横浜本牧駅。

神奈川臨海鉄道では、自社の営業のほかにJR貨物の貨物駅や機関区などの現業機関の業務受託を行っています。

DD55形式(DD55 18)

dd5518.jpg


設立と同時に登場した神奈川臨海鉄道の主力機関車です。国鉄DD13形式に似ていますが同型の機関車ではありません。19両が製作され、現在は5両が活躍しています。写真の18号機、19号機は初期車の置換用に平成になって登場した最新の車輛で、直噴エンジンとなっています。
DD60形式(DD60 1)

dd601.jpg


平成17年にDD55形式の置換え用として登場しました。DD55形式と同じ4動軸車ですが、出力が向上し、1120PSとなっています。平成26年にも増備が行われ、3両が活躍しています。