所有路線
半田線 東成岩~半田埠頭駅 3.4km 全線単線、非電化
碧南線 東浦~碧南市駅 8.2km 全線単線、非電化

愛知県半田市で貨物輸送を行う第三セクター方式の鉄道会社です。衣浦湾の工業地帯開発に伴い昭和46年に設立され、昭和50年に開業しました。衣浦湾沿岸の工場へ原材料や製品輸送のほか、地元の生産品を輸送していましたが、現在は火力発電所(中部電力碧南火力発電所)が開設され、発電所の副生成物であるセメントや建築原料となる石灰灰(フライアッシュ)、発電所で脱硫用資材として用いられる炭酸カルシウム輸送を中心としています。
半田線はJR武豊線東成岩駅と半田埠頭駅を結ぶ路線で、かつては新半田駅が途中にありましたが廃駅となっています。主にコンテナ輸送を行っています。
碧南線はJR武豊線東浦駅から分岐する路線で、かつては権現崎駅までの11.3kmの路線でしたが廃駅となって、路線が短くなっています。この路線には踏切がないのが特徴で、立体交差となっています。フライアッシュ、炭酸カルシウム輸送を行っています。

KE65形

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同社の保有するディーゼル機関車で、半田線開業時の昭和50年に1~3号機、昭和52年に碧南線が開業し、5号機の計4両が製作(4号機は忌番なので欠番。)されました。国鉄のDE10形をコピーした機関車の一つで、蒸気発生装置がなく、1350PSの出力を持つ1500番代の仕様で新造されました。
その後、貨物輸送量減少により2号機と5号機は樽見鉄道へ売却。樽見鉄道ではTDE10形となり活躍、そのうちの1両は高崎運輸(現在はジェイアール貨物、北関東ロジティクス)に売却され、同社でDE10 108に名称が変更され倉賀野駅構内の入換作業に活躍をしています。(下の写真)残った樽見鉄道のTDE10形はセメント輸送廃止と共に平成18年に廃車となっています。

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平成2年に火力発電所が稼働するのに伴い、貨物輸送が再び増加するため、日本国有鉄道清算事業団の保留車となっていたDE10形2両を購入し、二代目の2号機及び5号機としています。このDE10形は500番代でエンジン出力が1250番代とやや小さい。外観も細部が異なっています。