所有路線

ポートアイランド線(ポートライナー) 三宮~神戸空港駅 8.2km 全線複線・市民広場~北埠頭~中公園駅 2.6km 全線単線 電化(三相交流600V/60Hz)
六甲アイランド線(六甲ライナー) 住吉~マリンパーク駅 4.5km 全線複線 電化(三相交流600V/60Hz)

神戸市で2つ路線の新交通システム(AGT)を運営する第三セクター方式の鉄道会社です。昭和52年に会社が設立、昭和56年にポートアイランド線が開業。日本では初めての実用的な新交通システムであり、世界で初めての自動無人運転方式を実施した事で知られています。
ポートアイランド線は神戸港沖につくられた「ポートアイランド」(人工島)と神戸市の中心である三宮を一方通行の環状運転を行う交通機関としてつくられました。平成18年に神戸空港が開港するにあたって神戸空港駅まで延伸し、現在の形となっています。運転士不要の世界初無人運転システムのほかに、全駅が日本では初めてとなるフルスクリーンタイプホームドアが設置されています。また、最小曲線半径30m、56‰の急勾配などAGTの性能をいかんなく発揮した線形で、全線高架橋(車輛基地は除く)となっています。一方、六甲アイランド線も同じ神戸港沖につくられた「六甲アイランド」(人工島)と住吉駅を結ぶ路線として平成2年に開業しました。
車輛の特徴では、公式の形式表記が「系」や「形」ではなく、『』を使用しています。日本の鉄軌道事業者では珍しいケースとしても知られています。

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神戸スカイブリッジを渡る2000型(右の方)
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三宮駅近くを行く2000型

2000型

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平成18年に神戸空港駅まで延伸開業した際に登場した型式です。2000年代の新型車輛から2000型と名付けられました。
平成20年より、ポートライナー開業時より活躍してきた8000型の老朽化置換えを目的に2次形となるグループが投入されています。8000型と比べて、安全性の向上、機器構成の見直しによる車内空間の拡大、乗心地など快適性向上、省エネ対策などが行われています。車体はステンレス製、前面をブラックフェイス仕上げ、3次元曲線を用いた先進的なデザインとし、側面にコーポレートカラー、環境の優しさ、神戸の山並みをイメージした緑色、海と空をイメージした2本の青色の帯を巻き、窓周りを灰色の帯としています。
制御方式は神戸新交通では初めてのIGBT素子を用いたVVVFインバータ制御方式を採用しています。従来の8000型では出来なかった、滑らかな力行指令が可能となり乗心地が向上しています。車輛には列車情報管理装置(KNT:Train Information Management System)が搭載され、車輛の加速やブレーキ、ドアの開閉指令などを行い、0.2秒ごとに運転状況が記録されています。全ての装置は多重系のフェールセーフ機能を持たせ安全を確保しています。
車内は機器類の小型化により、8000型よりも拡大されました。交通バリアフリー法に基づく、また神戸空港利用者の手荷物などを考えた設計となっており、車椅子スペースやフリースペースなどがあります。