所有路線
西名古屋港線(あおなみ線) 名古屋~金城ふ頭駅 15.2km 全線複線、電化(直流1500V)

愛知県名古屋市にある第三セクターの鉄道会社です。名古屋市港区南部は旅客鉄道の空白地帯であり、貨物線として営業をしていた西臨港貨物線(西名古屋港線)を旅客線化したもので、平成9年に設立、平成16年に西名古屋港線が開業しました。
この西名古屋港線は旅客案内では『あおなみ線』に統一して呼ばれています。この「あおなみ」はコーポレートカラーの青から「あお」、名古屋の「な」、港の「み」がそれぞれ採られ、組み合わせたものです。あおなみ線には踏切は無く、小本から金城ふ頭駅間は高架線です。沿線には名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)、リニア・鉄道館・名古屋競馬場などの大型集客施設が点在しています。各駅、ホームには安全対策としてホームドアが設置されており、将来の輸送量増加に対応するため6両編成分確保されています。(現在は4両編成)
あおなみ線は昭和25年、東海道本線貨物支線(笹島~西名古屋港駅 12.6km)として開業したのが始まり。起点の笹島駅とは名古屋駅に隣接していた貨物駅です。現在、貨物輸送は名古屋~名古屋貨物ターミナル駅(3.9km)となっています。

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金城ふ頭駅に進入する1000形。

1000形

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平成16年に開業したと同時に登場した通勤形電車です。乗降扉片側3扉構造の日車ブロック工法によるステンレス製軽量車体となっており、全般にわたってコスト削減を徹底しています。
室内はロングシートで、客室窓はUVカットガラスを使用しカーテンを廃しています。化粧板はFRPの成形品です。前面は非貫通構造、路線が踏切の無い高架線を主体とし、かつホームドアを設置している事から、小型の排障器を装備するにとどまっています。
走行関係である台車、主制御機器などはJR東海313系とほぼ同じものが採用されています。これはJR東海が出資している事に加え、主要な検査を同社に委託しているためです。現在は4両編成ですが、将来6両編成にする事を踏まえた構造となっています。