所有路線
下北~大畑駅 大畑線 18.0km 全線単線、非電化

 青森県下北半島に位置する路線で、もともとは国鉄路線でした。この下北半島は国防上重要な拠点として鉄道が敷かれる事となり、下北半島陸奥湾側に大湊線が完成しました。翌年に大間まで至る鉄道として計画され、昭和14年にその一部として、下北~大畑駅間が完成し、大畑線となりました。(その先は大間線として計画されるも、戦局悪化により中止されています。)
 国鉄の赤字減らしのため、国鉄路線の整理が行われる事になり(これを国鉄再建法という。)、大畑線がその一つとして廃止対象となりました。昭和59年に南部縦貫鉄道が大湊線と一緒に引取る事を提案。その際、地元のバス会社である「下北バス」が諸事情により引取る事を発表。大畑線はバス路線への転換から、一転して鉄道として存続する事になりました。
 昭和60年国鉄大畑線を廃止し、下北交通が誕生しました。しかし、経営は苦しいもので施設や車輛の老朽化もあり、平成13年に廃止されてしまいました。

車輛の紹介

キハ85形

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昭和60年に国鉄大畑線から下北交通へ転換するにあたって、国鉄よりキハ22形式を購入したもので、導入された1985年に因んでキハ85形式となりました。
ワンマン運転に対応するため、デッキと客室の仕切り壁の撤去、また、短距離での運用からトイレも撤去されています。
車体色は下北交通の独特なもので、クリーム地の車体に赤い帯を巻いたものとなりました。