所有路線
三沢~十和田市駅  十和田観光電鉄線 14.7km 全線単線 電化区間 全線 直流1500V

 大正11年に七百駅(現:三沢駅)~三本木駅(十和田市駅)に十和田鉄道として開業しました。当初は762㎜機関でしたが、昭和26年に1067㎜に改軌し、直流電化、合わせて十和田観光電鉄に社名を変更しました。十和田市や十和田湖などの観光地を結ぶ小さなローカル私鉄として活躍していましたが、人口減などにより昭和45年をピーク(この年は165万人)に乗客が減少。平成22年の東北新幹線延伸に伴う、七戸十和田駅開業により、十和田湖周辺の観光客を中心とした乗客がさらに減少し、年間46万人にまで低下してしまいました。追い打ちをかけるように、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の影響で経営がさらに苦しくなり、平成24年にバス転換をする形で廃止となりました。

車輛の紹介

7700系

7700gata.jpg


平成14年、東急7700系を譲り受け、ワンマン運転対応設備や交通バリアフリー法に基づいて車椅子スペースを設置するなどの改造を行った車輛です。この車輛はVVVFインバータ制御方式の改造を行っており、日本では初めてのVVVF車が譲渡される例となりました。

ED300形(ED301)

kikansya.jpg


昭和26年にナロー軌間762㎜から狭軌の1067㎜に改軌され、同時に直流1500V電化が行われるのに合わせてつくられた凸形電気機関車です。運転整備重量が30tである事が形式の由来となっています。同時期に投入されたモハ2400形、クハ2400形と主電動機やブレーキ部品を共通としており、メンテナンス面も考えられた設計が特徴です。登場後、貨物列車や混合列車(貨車と客車を一緒に輸送する列車)に活躍し、その後は貨物輸送専用となりました。貨物輸送廃止後は、除雪、工事用の列車として活躍しました。