所有路線
新藤原~会津高原尾瀬口駅 会津鬼怒川線(通称:ほっとスパ・ライン) 30.7km 全線単線 全線電化(直流1500V)

 東武鉄道鬼怒川線と会津鉄道会津線のそれぞれの終点を結び、東京と福島県会津地方を結ぶ路線をもつ第三セクター方式の鉄道会社です。会社名の「野岩」とは栃木県の旧国名「下野国(しもつけのくに)」の「野」と会津地方の旧国名「岩代国(いわしろのくに)」の「岩」から命名されたものです。
 日本鉄道建設公団建設線で、国鉄日光線今市駅と会津線会津滝ノ原駅を結ぶ計画であった野岩線のうち、建設が進んでいた藤原~会津滝ノ原駅が国鉄再建法のため、工事が凍結した事から、同線を引き受けて運営するために昭和56年に野岩鉄道が設立されました。
 栃木県と福島県の県境の山深い場所に路線があり、起点の新藤原駅と終点の会津高原尾瀬口駅との標高差は297.2mあります。しかし、鉄道建設公団がつくった路線は高規格な路線として設計されているため、30.7kmの多くがトンネル、高架橋、橋梁によって直線区間として構成されているため、普通列車でも所要時間が約40分で、平地の鉄道と変わらない高速運転が特徴となっています。
 川治湯元駅以北は沿線に民家はほとんどなく、利用者の多くが観光や温泉等を目的とした保養客で占められています。
 車輛は6050系100番代で、東武鉄道6050系と同じ車輛です。2両編成3本が在籍し、東武鉄道の車輛基地に所属し、会津鉄道の所有する6050系200番代と共に共通運用されています。

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野岩鉄道でもっとも標高の高い位置(約765m)にある男鹿高原駅。秘境駅の一つで、周辺には緊急時用のヘリポートがあるのみ。クマさんも出るのに、東京から乗り換えなしで訪問する事が出来ます。

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奥深い山々を走るため、車窓は少々物足らない。しかし、ぱっと開ける風景は素晴らしい。乗車した際は、注意して見てみよう。