白ポストとは?
白ポストとは、有害図書(ポルノ雑誌、春画など)を投入する箱で、子どもの目に触れないようにするために主に駅に設置されているものです。郵便ポストが赤い事から、それに対して命名されたようです。
戦後、日本の出版業界では性描写、暴力、薬物を扱うものが登場し、性と暴力の商品化が顕著になってきた事から、教育者や青少年の保護者を中心に悪書追放運動を展開し、その流れから昭和38年に兵庫県尼崎市が、ドラム缶を白く塗り、有害図書を入れるように設置したのが始まりのようです。
古くから艶本、春画など悪書と呼ばれる図書はありましたが、大人と子供に明確な境界がありました。しかし、1960年代に入ると少年向け漫画雑誌が発売され、漫画をまねた遊びが流行るようになりました。そんな中、とある漫画をもとにスカートめくりが小学生で流行り社会問題になりました。
当初は紙媒体でしたが、1980年代に入り、アダルトビデオ、90年代にはDVDが登場し、これらの回収も対象となっています。しかし、ゴミ箱代わりされたり、鍵を壊して投函物を盗むなど管理が困難になっている上、インターネットの普及により、裸の画像などを容易に閲覧できるなど環境が大きく変化してしまい、白ポストはその数を減らし続けています。
白ポストは、「有害図書ポスト」、「悪書ポスト」、「やぎ」や「羊」など様々な名前があるほか、形状も箱形の他に円筒形などがあります。色も白色のほか、緑色などもあります。
※以下、ご紹介しますが、すでに現存しないものもある場合がありますので、予めご了承下さいませ。