GV-E400系一般形気動車

諸 元

最大長  20000mm
最大幅  2800mm
最大高  3640mm
主電動機  MT81形式(105kW)(コンバータ+VVVFインバータ制御方式)
制御方式  回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ方式、抑速ブレーキ、排気ブレーキ
動力伝達方式  電気式
動力台車  DT87形式
附随台車  TR270形式

車内設備など

座  席  セミクロスシート
乗降扉(片側)  2扉
便所の有無  あり
その他  

概要
 新潟・秋田地区で活躍するキハ40系の老朽化が進んでいる事から、置換用として平成30年に登場した気動車です。投入にあたっては、電車で培われた技術やメンテナンスをフィードバック出来、液体式気動車が持つ液体変速機、減速機等が不要となり、電車との共通部品を採用する事で安全安定輸送と質の高いサービスを提供出来る事から、ディーゼルエンジンで発電した電力で主電動機を動かす電気式気動車となりました。形式記号には「Generating Vehicle」を意味する「GV」が使われています。
 車体は「長年にわたり沿線の日常を支える公共交通としての信頼感」、「時代が変わっても風化しないシンプルさ」をコンセプトにしており、川崎重工業(現:川崎車両)の「efACE」で設計されています。先頭部は「金属の塊から削り出した印象」を狙った大きなガラス面とエッジの立った構成となっており、側面へ繋がる面構成と稜線の工夫により、全体の一体感を高めています。カラーはステンレス無塗装ですが、前面、側面の下部に帯が入れられており、新潟地区は黄色と朱鷺ピンク色をドットで配しています。秋田地区向けは日本海の水平線をイメージした青色と白色のグラデーションが入れられています。
 構造では裾絞りの無いストレートな車体で、踏切事故対策として前面強化が施されている他、構体をリング構造とし、側面衝突時の変形量を抑制させる構造としています。
 車内は中央部をクロスシートとし、その他をロングシートとしたセミクロスシートとなっており、ロングシート部の中間にはスタンションポールが設置されています。この他に車椅子スペースがあります。新潟地区向けの車輛は座席モケットや天井等を朱鷺ピンク色を基調とした色彩としています。秋田地区向けの車輛は座席モケットを五能線の海をイメージした青色、座席の袖仕切りや天井を白神山地のブナをイメージした木目調のデザインが施されています。
 制御関係では、本系列は電気式気動車であり、ディーゼルエンジンで発電機を動かし、そこから得られた電源(三相交流)をPWMコンバータで直流に変換します。次にVVVFインバータで三相可変電圧可変周波数(交流)に変換して三相誘導電動機を動かします。流れとしては下記の通りです。
〇機関始動・・・まずは発電機を動かすエンジンを動かす事から始まります。主変換装置に内蔵されている起動用バッテリーを「入」とすると、主変換装置のコンバータによる制御を介し、発電機を起動用モーターとして動かします。これによりエンジンが動き始めます。エンジンが自立して動くまで、機関始動が行われます。
〇定電圧モード・・・主発電機で発電した電力は補助回路機器と主電動機を動かす為に使います。安定した電力供給を行う必要がある事から、負荷に応じて一定に制御されます。
〇抑速制御・・・抑速ブレーキを扱うと主電動機の回生ブレーキにより電力が発生。この電力は補助回路機器の電力と主発電機をエンジン、排気ブレーキにより電動機として回転させ、電力を消費させます。
発電機を動かすディーゼルエンジンはターボチャージャー、アフタークーラー付きのDMF15HZD-G形式を搭載しており、環境(排ガスや騒音)に配慮した設計となっています。
 現在は新潟及び秋田地区で活躍をしています。増備が期待されていましたが、後継形式はハイブリッドシステムのHB-220系となっています。

GV-E400-9(2位側) GV-E401-13(1位側)

GV-E400-1~
両運転台構造の形式で、トイレの設備があります。車内設備の暖房は電気ヒーターとなっており、従来に見られるエンジンの冷却水を利用した温水暖房や温風暖房装置はありません。
GV-E401-1~
GV-E402形式とユニットを組む片運転台構造の車輛で、後位側に車いすスペース、車いす対応トイレの設備があります。

GV-E402-8(2位側)

GV-E402-1~
GV-E401形式とユニットを組む片運転台構造の車輛で、客室のみで構成されています。




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