キハ150形式一般形気動車

諸 元

最大長  20000mm
最大幅  2925mm
最大高  3940mm
機  関  N-KDMF15HZ形式(450PS)
制御方式  応荷重装置付き電磁自動空気ブレーキ方式(CLE方式)
動力伝達方式  液体式
動力台車  N-DT150形式
附随台車  N-TR150形式

車内設備など

座  席  セミクロスシート
乗降扉(片側)  2扉
便所の有無  あり
その他  

概要
 JR北海道の各路線には国鉄より継承した気動車があり、これらは老朽化が進んでいました。国鉄末期にはキハ54形式500番代、民営化後にはキハ130形式、50系51形客車を改造したキハ141系を札沼線に投入しました。これらにより余剰となったキハ40形式100番代をワンマン化し、同700番代へ改造。多くの線区でワンマン運転を行うようになりました。
 これらの車輛の投入を行ったものの、まだ経年30年を超える気動車が残存し、ワンマン運転化改造も対応出来ず、老朽化も著しい状態でサービス低下となっていました。この残存する老朽化の進む車輛の置換え、ワンマン運転の推進、コスト削減等を目的に、JR東日本に所属するキハ110形式気動車をベースに本形式が開発され、平成5年に登場しました。
 車体は普通鋼製の20m級で、乗降扉は片側2ヶ所に設置した両運転台構造とし、1両単位での運用を可能としています。車内は北海道向け車輛では標準となっていたデッキを廃止し、車端部にあるロングシートの袖仕切りを大型化しています。半自動機能は登場時は設置されていましたが、後に撤去されています。本形式の特徴として、北海道向け一般形気動車では初めて「冷房装置」が装備されました。(0番代のみ)これは、最初に投入された旭川地区が夏季は比較的高温であり、競合するバスの冷房化率が高い事から、採用に至りました。この冷房装置はバス用のものを転用した機関直結式で、屋根上に室外機、床下にコンプレッサーを搭載しています。冷房化により、客室窓は固定窓としています。
 駆動用エンジンは冬季での排雪走行に単車でも運行が出来るようコマツ製のターボチャージャー、インタークーラー付きの直噴式ディーゼルエンジン(450PS)を1基搭載しています。この性能はキハ40形式(220PS)の2倍、キハ56形式(180PS×2)を上回る性能であり、直噴式を採用した事により、燃費も向上しています。この他として、在来車との併結運転も可能な構造としています。
 製造コスト削減の為、放熱器や燃料タンク等はバス用の自動車部品や汎用部品を多く用いています。
 キハ150形式は0番代一次車(1~10)が旭川地区、100番代二次車(101~110)が苫小牧地区、0番代三次車(11~17)が函館本線山線(長万部~小樽駅)に投入されました。現在は一次車及び三次車が函館地区、二次車は変わらず苫小牧地区で活躍をしています。

キハ150-1(4位側) キハ150-104(4位側)

キハ150-1~10
老朽化の進む気動車の置換用として旭川地区に投入されたワンマン運転に対応したグループです。北海道向け一般形気動車初の冷房装置搭載車で、車内は2+1列のクロスシート、乗降扉付近はロングシートとなっています。
キハ150-101~110
0番代に続いて、平成5年に登場した二次車で、苫小牧地区に10両が投入されました。0番代との違いは、走行線区が比較的に涼しい場所である事から、冷房装置が省略されています。0番代と同じく扇風機は設置していませんが、横流ファンを0番代では4個であったものを6個に増やしています。また、客室窓を固定窓から、上部1/3程度が内側に開く開閉窓に変更しています。この構造の違いにより、客室通路の幅が僅かに狭くなり、立席定員が僅かに減少しています。




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