
諸 元
| 最大長 | 21600mm |
| 最大幅 | 2930mm |
| 最大高 | 4025mm |
| 機 関 | C-DMF14HZ形式(350PS) |
| 制御方式 | 電気指令式空気ブレーキ(機関ブレーキ、コンバータブレーキ併用) |
| 動力伝達方式 | 液体式 |
| 動力台車 | C-DT57形式 |
| 附随台車 | なし |
車内設備など
| 座 席 | リクライニングシート |
| 乗降扉(片側) | 1扉 |
| 便所の有無 | あり |
| その他 |
概要
JR東海が観光路線としている高山本線、紀勢本線の活性化及び老朽化したキハ80系気動車を置換え所要時間短縮(軌道強化等地上設備改良工事も含む。)を目指して開発されたのが本系列で、昭和63年に登場し、平成元年より営業運転を開始しました。(特急「ひだ」号は平成元年、特急「南紀」号は平成4年から。)
車体は軽量化、メンテナンスフリーを目的にステンレス製とし、先頭部のみ普通鋼製としています。カラーは側面窓の上下をダークグレー、窓下にコーポレートカラーのオレンジ色と白色を巻き、それ以外はステンレス無塗装としています。先頭部の普通鋼部分は白色としています。
観光路線への投入である事から、従来車には見られない斬新なデザインとしています。眺望性の確保では非貫通構造の先頭車は傾斜のある流線型とし、三次曲面の大型ガラス及び乗務員室上方に天窓(サンルーフ)を配置。乗務員室との仕切りを全面ガラス張りとしています。貫通構造の先頭車は大型のパノラミックウィンドゥを用い、他車と連結する際は特殊形状の幌を備えています。
車内は車窓の展望を良くする為、通路と座席に200mmの嵩上げをしたハイデッカー構造を採用。座席はバケットタイプのフリーストップ式リクライニングシートが配置されています。
機器類では最大の特徴ともなっているものがあり、それが国内向け旅客車輛では数十年ぶりに外国製ディーゼルエンジンを採用した事です。外国製エンジンの採用は1950年代にディーゼル機関車用として、国内でライセンス生産という例はありますが、気動車用としては戦後初の事になります。所要時間短縮の為、高速で走行が可能、かつ加速度が高い小型高出力エンジンを探していた所、海外製に要望に合致したものを見つけた事により、採用に至りました。
採用したのは米国にあるディーゼル機関を扱う「カミンズ社」のエンジンで、電車並みの運転最高速度120km/hという速度向上を達成する事が出来ました。このエンジンは2基搭載されています。
冷房装置は駆動機関直結式を採用。個々に備えている為、編成の自由度が高い特徴もあります。
キハ80系に代わり、活躍をしていましたが登場から30年が経過し、老朽化が進んだ事から後継形式のHC85系に置き換えられ、令和5年に引退し、系列消滅しています。廃車となったキハ85形式0番代のうち、4両が京都丹後鉄道(WILLER
TRAINS)へ売却されています。
![]() |
![]() |
| キロ85-1(1位側) | キハ85-11(2位側) |
キロ85-1~5
特急「南紀」号用として製作された非貫通構造の先頭車(グリーン車)です。キロハ84形式よりもシートピッチを拡大し、2+1列配置にしている為、ゆったりしています。洋式トイレ、男子用小便所、業務用多目的室、公衆電話の設備があります。平成13年からは特急「ひだ」号用になっています。
キハ85-1~14
特急「ひだ」号用として製作された非貫通構造の先頭車です。先頭部の三次曲面大型ガラスやサンルーフの採用など眺望性を考えた斬新なデザインとなっています。
![]() |
![]() |
| キハ85-112(1位側) | キハ85-208(2位側) |
キハ85-101~119
特急「ひだ」号用として製作された貫通構造の先頭車です。幌アダプターを装着する事で貫通路を構成する事が出来ます。定員数は0番代と同じとなっています。和式トイレの設備があります。107番が事故廃車となり、代替に119番が新製されています。平成15年よりバリアフリー対策で改造が実施され、1100番代に変更。全車輛が改造した為、番代消滅しています。
キハ85-201~209
特急「南紀」号用として製作された貫通構造の先頭車です。仕様は100番代と同じですが、男子用小便所を設置した為、定員数が異なっています。
![]() |
![]() |
| キハ85-1105(1位側) | キハ85-1209(1位側) |
キハ85-1101~1106・1108~1119
平成15年に登場した番代で、100番代にバリアフリー対策の改造を施しました。ハイデッカー構造ですが、座席の一部の段差を無くし、車椅子対応座席とした他、トイレを車いす対応の洋式に改造しました。原番号に1000番を加えています。尚、1107番は種車が事故廃車となっていた為、欠番となっています。
キハ85-1209
平成16年に登場した番代で、200番代に1100番代と同じバリアフリーに対応した改造を行ったもので、原番号に1000番を加えています。1両(209番)のみ改造されました。
![]() |
![]() |
| キハ84-2(3位側) | キハ84-10(4位側) |
キハ84-1~14
特急「ひだ」号用として製作された中間車です。トイレの設備はありませんが、車内販売準備室、電話室、自動販売機の設備があります。電源容量を確保する為、インバータを2基搭載しています。1と2番は量産先行車で、3番以降の量産車とは乗降扉の位置が異なる他、行先表示器がLED式となっています。
![]() |
![]() |
| キハ84-201(3位側) | キハ84-305(1位側) |
キハ84-201~205
特急「南紀」号用に製作された中間車です。車いす対応の座席やトイレの設備を持つ車輛で、乗降扉や仕切り扉は広くなっています。この他にカウンター付き車内販売準備室を備えています。
キハ84-301~305
特急「南紀」号用に製作された中間車です。客室のみで、車内販売準備室や車いす対応設備は無く、当系列最大の定員数となっています。外観では行先表示器、車内種別表示器が客室窓(乗降扉の隣)上に並べて設置されているのが特徴となっています。
![]() |
|
| キロハ84-1(4位側) |
キロハ84-1~10
特急「ひだ」号用として製作された、グリーン席と普通席の合造車です。定員を確保する為、グリーン席は2+2列配置で、シートピッチもやや狭め。洋式トイレ、車掌室の設備があります。「ひだ」号用ですが、特急「南紀」号用にも使用されました。