キハ120形式一般形気動車

諸 元

最大長  16300mm
最大幅  2800mm、2700mm(200番代)
最大高  4045mm
機  関  SA6D125-H1形式(コマツ製)(330PS:0番代、300番代、250PS:200番代)
制御方式  自動ブレーキ(機関ブレーキ併用)
動力伝達方式  液体式
動力台車  WDT53形式(200番代)、WDT54形式(0番代、300番代)
附随台車  WTR237形式(200番代)、WTR238形式(0番代、300番代)

車内設備など

座  席  セミクロスシート、ロングシート(300番代)
乗降扉(片側)  2扉
便所の有無  あり(登場時はなし。)
その他  

概要
 国鉄より継承した一般形及び急行形気動車の老朽化、ローカル線区の経営改善、サービス向上を図る目的で平成4年に登場した気動車です。車輛は新潟鐵工所のNDCシリーズで、第一世代モデルをベースとした16m級車輛となっています。
 車体は両運転台構造の貫通扉を持つタイプで、乗降扉はワンマン運転に適した運転台直後に片側2ヶ所設置、この乗降扉はバス用の折戸を使用しています。乗務員室は半室構造で、助手側には乗降口とドアスイッチが有るのみ。乗務員の出入りに使用する扉は設置しておらず、助手側の安全確認は乗降扉横にある小窓で行います。
 車内はセミクロスシート又はロングシート仕様で、ワンマン運転を前提に設計されており、妻面部に運賃表示器、運転台横に運賃箱、運転台後方に整理券発行機が設置されています。冷房装置はバス用の汎用品を使用しています。
 登場から25年経過した平成29年より、安全性及び快適性の向上を図るリニューアル工事が実施されました。内容は車内の袖仕切りの大型化、半自動時のドア開閉ボタンの設置、前部標識灯のLED化、フォグランプの追加、前面窓ガラスの強化等となっており、全車輛に実施されました。
 JR西日本管内のローカル線向け標準型ディーゼルカーとして89両が製作され、山陰地方東部を除いた非電化区間に投入されて活躍をしています。

200番代(1次車)

キハ120 205(4位側)

キハ120 201~208
平成4年に登場したグループです。越美北線及び木次線に配置され、塗装色はそれぞれ異なっています。(写真は越美北線の車輛。)乗降扉にバス用の折戸、客室窓は2段式ユニット窓を採用する等、国鉄で製作したキハ32形式に似た造りの車輛となっています。車内はセミクロスシート仕様で、半自動機能があり、開閉スイッチを乗降扉付近に設置しています。
それぞれ異なる塗装色でしたが、現在は朱色4号(首都圏色)に統一されています。

0番代(2次車)

キハ120 16(3位側) キハ120 13(1位側)

キハ120 1~22
平成5年に登場したグループです。車体はステンレス製に変更(前頭部のみ鋼製)され、線区ごとのカラーリングは帯を配するようになりました。車体幅が広くなったほか、同一エンジンですが出力向上が行われています。車内はロングシートとなり、客室窓は固定化されています。一方で、半自動機能が無く、長時間停車の際は扉の開閉に用いる空気を抜いて、手動により開閉する方法に変更されています。
キハ120形式は近距離輸送のワンマン運転車として設計されており、車体長が短く、冷房装置を設置している事から登場時はトイレの設置はされていませんでした。しかし、実際は中長距離運転も多く、その際には停車時間のある駅で駅トイレを利用する等の案内がありました。が、駅間の長さや交換駅が限られる等の問題があり、平成17年から全ての車輛の1位側乗降扉付近にトイレが設置されています。トイレが設置された箇所の客室窓はステンレス板で塞がれています。

300番代(3次車)

キハ120 311(1位側) キハ120 352(2位側)

キハ120 301~359
平成6年に登場したグループで、本形式では最も多く製作されています。一部改良はありますが、主要機器類や車体を0番代と同じとし、車内を200番代と同じセミクロスシート仕様としています。

キハ120 354(2位側)

トイレが増設され、客室窓が埋められていましたが、JR福知山線脱線事故に関連して「運転状況記録装置」の設置が追加されました。この装置をトイレ前に設置する為、配線を通す関係から細長い窓が埋められています。(全車実施済み)




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