キハ187系特急形気動車

諸 元

最大長  21300mm
最大幅  2845mm
最大高  3470mm
機  関  SA6D140H形式(コマツ製)(450PS)
制御方式  電気指令式空気ブレーキ(機関ブレーキ併用)、耐雪ブレーキ
動力伝達方式  液体式
動力台車  WDT61形式(0番代)、WDT61A形式(10番代、500番代)
附随台車  なし

車内設備など

座  席  リクライニングシート
乗降扉(片側)  1扉
便所の有無  あり
その他  

概要
 平成13年の山陰本線安来駅~益田駅の高速化事業により、老朽化したキハ181系置換え、高速バスの対抗として山陰地区に投入されたJR西日本初の新製特急形気動車で平成12年に登場しました。設計コンセプトは「シンプルデザインと暖かみの感じられる車輛」としています。
 運転する区間は曲線区間が多く、速度向上を図る為、振り子式車輛となっており、JR四国2000系を基本設計としています。
 車体は同社の保有する特急形車輛では初となるステンレス製で、低重心化、軽量化を図っています。カラーは客室窓廻りを青色とし、上下に山陰地方の海と輝きをイメージした黄色を配しています。前面は高速化に伴い、下半分及び貫通扉を警戒色の黄色としています。
 車内は内装をパネル工法を採用し、部品数と工数の低減を図ると共に将来のメンテナンスも容易に出来るように設計されています。座席は683系と同一の物を使用し、部品の共通化によるコストダウンも図られています。トイレは車いす対応、おむつ交換台、洗面所が配置されています。この他に乗降扉は半自動機能が備わっています。(営業運転では使われていない。)
 当初より、貫通構造を持つ運転台のある普通車のみとなっており、グリーン車及び中間車の形式はありません。
 主要機器に関しては、JR四国2000系を基本とする制御振り子式気動車の機構を踏襲。エンジンは450PSを1両に2基搭載し、山岳区間での走行に適する高出力を確保しています。
 本系列は同時期に登場したキハ126系と共に、メンテナンスの効率化を目的に電車と気動車のシステムや装置等の共通化、標準化が図られており、部品数を削減しています。基本的な部品や機器類は同時期に製作された223系と共通化としています。また、機器の指令線等も電車のシステムを採用し、デジタル化が行われ、大幅な引き通し線の削減が図ると共にモニタ画面より制御が可能な列車情報制御装置(TICS)を搭載しています。

0番代・1000番代

キハ187-3(2位側) キハ187-12(1位側)

キハ187-1~7・11・12
新山口・下関方の先頭車です。車いす対応座席及びトイレの設備があります。平成12年より0番代が4両製作。平成15年に特急「スーパーまつかぜ(旧特急「スーパーくにびき」)の増備車として10番代2両が登場しました。0番代の改良型で、冷房装置の増設、防音、防振対策等の改良が加えられています。基本は0番代は1000番代、10番代は1010番代とペアとなりますが、多客期等において、1両単位での増結を可能としております。この為、連結面側にも電気連結器を備えた密着連結器が装備されています。

キハ187-1007(2位側) キハ187-1012(2位側)

キハ187-1001~1007・1011・1012
 鳥取・京都方の先頭車です。0番代(10番代)のトイレの部分を喫煙室(現在は携帯電話コーナー)としたグループです。

500番代
因美線智頭駅~鳥取駅間の高速化により、平成15年に登場したグループです。特急「いなば」号は「スーパーいなば」号に名称変更しています。10番代と同じ仕様ですが、智頭急行線内の保安装置ATS-P型にも対応する為、関連機器を搭載しており、これにより定員数が変更となった事から番代区分されています。余談ですが、本系列の前頭部は切妻形となっており、この関係で智頭急行線内の単線トンネルの一部ではトンネル微気圧波を軽減する為、進入時の速度が制限されています。

キハ187-501(2位側) キハ187-1501(1位側)

キハ187-501~504
 岡山・鳥取方の先頭車です。車いす対応座席、トイレの設備があります。ATS-P型保安装置機器を搭載した為、0番代、10番代と比べると2名定員数が少ない。
キハ187-1501~1504
 上郡方の先頭車です。乗降扉が前位側に設置されているのが特徴となっています。喫煙室の設備があります。(現在は携帯電話スペースに変更。)




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