クモハ123-1(クモハ123-1)
中央本線の塩嶺(えんれい)トンネル開通に伴い、辰野~塩尻駅間は支線に格下げされ辰野支線となりました。この区間用の車輛として、クモニ143-1を改造した車輛です。「ミニエコー」の愛称が登場時よりつけられました。車体はワンマン運転も考え、1000mm幅の片引戸を片側に2扉設置、その間にユニット窓を配置しました。塗装は、当初はクリーム地(クリーム10号)に緑色の帯(緑14号)を巻いた塗装ですが、ローズピンクと白色の2色塗りになっています。車内はオールロングシートで、当初は自動販売機も設置されていました。
ワンマン運転は平成2年から、平成7年にはAU712形冷房装置を搭載し、冷房化されました。平成25年にE127系に任務を引き継いで引退しています。
クモハ123-5041~5045(クモハ123-5043)
身延線富士~西富士宮駅間、鰍沢口~甲府駅間の区間輸送を目的にクモユニ147形式郵便荷物合造車を種車に改造されました。登場時はクモハ123形式40番代で、「富士ポニー」の愛称がつけられました。
外観はクモハ123-1と似ていますが、客室窓をやや大きくしたほか、戸袋窓を廃止しています。塗装はクリーム10号に赤帯(赤2号)を巻き、前面は赤2号で富士山と身延(Minobu)のMを図案化した塗装となっていましたが、移行後、JR東海色に変更されています。平成元年に冷房化が行われ、原番号に5000番が加えられました。翌年の平成2年にワンマン運転化改造が行われ、45番(5045番)のみ前面に貫通扉が設置され、再改番されています。平成19年に廃車となり、廃番代となっています。
クモハ123-2~4(クモハ123-3)
クモニ143形式を旅客車に改造したもので、可部線向けに改造されました。1番からの続き番号ですが、外観は異なります。客室窓は窓の1/3ほどが室内側に倒れるスイング式が採用され、外観の特徴にもなっています。登場時より冷房化されており、冷房用電源の電動発電機(食堂車からの発生品)が搭載されてます。また、当初は非貫通構造でしたが平成5年に貫通扉が設置されました。現在は宇部線、小野田線で活躍しています。