413系近郊形交直両用電車

諸 元

最大長  20000mm
最大幅  2950mm
最大高  4088mm
主電動機  MT54形式(120kw)
制御方式  直並列抵抗制御方式、弱め界磁制御方式
制動方式  発電ブレーキ併用電磁直通空気ブレーキ
動力台車  DT32形式
附随台車  TR69形式

車内設備など

座  席  セミクロスシート
乗降扉(片側)  2扉
便所の有無  あり
その他  

概要

 1980年代になろうかという頃、国鉄は赤字経営に苦しみ、緊縮財政を強化しました。当然、サービス低下が必然的に起き、不便は困ると輸送サービス改善が強く、求められる事に。東北、北陸など地方都市圏では客車列車や急行形電車が用いられており、ダイヤも等間隔ではなく、ばらつきがあり、利用者の求める輸送体系とは合うものではありませんでした。
 そこで、地方都市圏のダイヤ改正で、列車の短編成化、定時間隔のダイヤ(パターンダイヤ)を採用し、スピードアップも含めて行った事から、利用者からは好評を得ることに成功しました。一方で、列車本数増加に対応する為の車輛確保は直流電化区間では中間車の先頭車化改造などで新製車輛の数を抑えつつ、対応出来たものの、交流電化区間では財政悪化による新製車輛の投入は厳しく、417系、713系合わせて23両に留まった。客車を減らす事が僅かに出来たものの、急行形電車が引き続き、対応にあたる状況であり、乗降に時間を要する問題などが残ったままとなっていました。
 昭和59年から60年にかけて、581系、583系を格下げ改造した419系や715系が投入されましたが、乗降扉は種車時代の700mmの折り戸のまま。種車時代の設備が残り、デッドスペースが多く、収容力に難があるなど、問題の解決に至りませんでした。
 そこで、余剰となった急行形電車を用いて、車体は地方都市圏の輸送改善を目的に適した設計となった417系、713系の思想を盛り込んだ車輛を設計する事になり、昭和61年に登場したのが413系で、北陸地方(金沢・富山地区)向けの車輛です。419系と同じく、直流電化区間が存在する事から、交直両用電車として製作されました。

クモハ413-6(2位側) クモハ413-101(2位側)

クモハ413-1~10
471系のクモハ471形式を種車に改造した直江津方の制御電動車です。主制御器、主抵抗器などの直流機器と電動空気圧縮機を搭載しています。車体は417系の車体構造を基本に新製され、外観、内装ともによく似ています。電気機器、冷房装置などは工費抑制の為、極力種車のものを再利用しています。
クモハ413-101
473系のクモハ473形式を種車に改造したもので、クモハ473形式は1形式1両のみであった為、形式消滅(473系自体、413系改造で系列消滅)しています。改造内容は0番代と同じです。

クハ412-5(1位側)

クハ412-1~3・5~10
451系、471系の共通の制御車であるクハ451形式、附随車のサハ451形式0番代、100番代を種車に改造した、米原方の制御車です。4番が欠番となっていますが、これはユニットと本形式の番号を揃える為の処置で、4番は455系から改造した制御車を連結しています。車内の4位側にトイレが設置されています。本来は3位側に備えるのですが、種車の汚物処理装置を再利用する為で、近郊形電車では初めての出来事となります。

モハ412-5(4位側) モハ412-101(2位側)

モハ412-1~10
471系のモハ470形式を種車に改造したパンタグラフ付き中間電動車です。主変圧器、主整流器など交流機器と蓄電池を搭載しています。車体は417系の車体構造を基本に新製され、外観、内装ともによく似ています。1位側、4位側には簡易の雪切室が設置されています。(417系は送風機を備えていますが、413系には無い。)
モハ412-101
473系のモハ472形式を種車に改造したもので、改造によりモハ472形式は形式消滅しています。




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