
諸 元
| 最大長 | 20000mm |
| 最大幅 | 2800mm |
| 最大高 | 3935mm |
| 主電動機 | MT54A形式(150kw) |
| 制御方式 | サイリスタ位相制御方式 |
| 制動方式 | 電磁直通空気ブレーキ |
| 動力台車 | DT38形式 |
| 附随台車 | TR208形式 |
車内設備など
| 座 席 | セミクロスシート |
| 乗降扉(片側) | 2扉 |
| 便所の有無 | あり |
| その他 |
概要
北海道初の電化路線第一号として函館本線小樽~滝川間が選ばれ、電化方式は交流電化と決まり、昭和43年の開業を目指して工事が始まりました。同時に国鉄在来線では初めての交流電車として昭和42年に登場したのがこの711系です。
初めての事であり、様々な試験や性能確認等を行う為、手稲~銭函駅間を試験線とし、試作車2両編成を2本製作しました。試験車は普通鋼製ですが、電車では初めての採用となる耐候性高張力鋼板(SPA)が採用されています。近郊形電車ですが、片側2扉構造のデッキがある急行形電車とほぼ同じ構造となっています。
電動車は厳しい環境下での使用である事から、機器構成の簡略化が求められ、新性能電車ではユニット方式が標準でしたが、1M方式が選ばれました。1M方式では引張力などの性能面が問題になりますが、凍結や着雪による故障が起こりやすい接点(スイッチ類)を極力少なくする事を考えた結果、機関車で実用化されていたサイリスタ位相制御方式を日本の電車では初めて採用しました。主電動機はサイリスタ位相制御方式により高い粘着力を得るために改良がされており、近郊形電車の標準的な値を確保しています。制動方式は、発電ブレーキは備えていません。これは運用区間に勾配が殆ど無い事や、抵抗器などを搭載するとスペース確保や車両重量増により性能が失われる為です。因みに当時は回生ブレーキは開発途上にあり、存在していません。
この他、随所に耐寒・耐雪構造が徹底して施されており、客室窓は保温と結露を防ぐ為の二重窓、雪切室の設置などがあります。車内は近郊形電車のセミクロスシート配置ですが、急行列車での運用も考えた設計となっています。
900番代・0番代
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| クモハ711-901(1位側) | クハ711-901(2位側) |
クモハ711-901
昭和42年に製作された試作車の1両。2両製作され、901番は汽車会社製。(902番は日立製)制御電動車は900番代にのみ存在する形式です。登場時は4枚折戸の乗降扉でしたが、量産車化改造で引戸に変更しています。同時に3両編成化も行われ、中間車代用の処置が取られました。
クハ711-901
クモハ711-901と対を成す制御車です。汽車会社製の特徴は二段式昇降窓で、量産車化改造を受けず、そのまま残されていました。
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| クハ711-6(1位側) |
クハ711-1~
昭和43年に登場した量産車グループの制御車です。両渡り構造で、奇数向き、偶数向きどちらの向きでも使用出来るのが特徴です。
100番代
昭和55年、千歳空港駅(現:南千歳駅)開業、千歳線、室蘭本線電化開業用に増備されたグループで、0番代、50番代(誘導対策強化車)の改良型でもあります。電気機器類はPCBを用いない構造としたほか、引通し線を両渡りから、片渡り構造に変更。客室設備では電動式行先表示器を搭載、トイレの適正化等が実施されています。
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| クハ711-106(1位側) | クハ711-108(2位側) |
クハ711-101~
小樽・札幌方の奇数向き制御車です。トイレ、洗面所の設備が廃止され、定員が増加しています。昭和62年に一部の車輛が混雑緩和を目的に中央に乗降扉を増設しています。また、平成13年からは冷房化改造が実施。3扉車は重量増に構造が耐えられない為、冷房化は見送られています。いずれも番代の変更はしていません。
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| クハ711-208(1位側) | クハ711-206(2位側) |
クハ711-201~
旭川・室蘭方の奇数向き制御車です。トイレ、洗面所を後位側に設置しています。前面貫通扉上にある砲弾形前部標識灯は本番代からの標準装備で、900番代、0番代に対して追加装備されています。乗降扉を増設や冷房化改造を実施した車輛があります。
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| モハ711-108(1位側) | モハ711-106(2位側) |
モハ711-101~
モハ711形式50番代の増備車に相当するグループで、100番代の制御車に合わせて100番代としました。外観はほぼ同じです。改良したものの1つにパンタグラフがあり、在来車は下枠交差式でしたが本番代はシングルアーム式としています。冷房化した車輛はありますが、3扉車は床下機器の移設が必要となる為、実施されていません。