
諸 元
| 最大長 | 20000mm |
| 最大幅 | 2950mm |
| 最大高 | 3980mm |
| 主電動機 | MT80形式(95kw) |
| 制御方式 | IGBT素子コンバータ+VVVFインバータ制御方式 |
| 制動方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ制御方式、耐雪ブレーキ |
| 動力台車 | DT85形式 |
| 附随台車 | TR268形式 |
車内設備など
| 座 席 | ロングシート |
| 乗降扉(片側) | 3扉 |
| 便所の有無 | あり |
| その他 |
概要
平成26年に直流用蓄電池駆動電車EV-E301系を烏山線に投入していますが、今後交流電化線区において蓄電池駆動電車とは異なる蓄電池駆動システムの技術的検証や寒冷地における蓄電池性能の検証などを行い、発展の可能性を探る目的で製作されたのがEV-E801系で、平成28年に登場しました。EV-E801系の活躍する路線に選ばれたのは奥羽本線秋田~追分駅、男鹿線になります。
EV-E801系は交流電化線区で実用化されているJR九州のBEC819系(DENCHA)をベースとし、50Hz仕様、耐寒・耐雪構造などの変更を行って製作されています。愛称はEV-E301系と同じく「ACCUM(アキュム)」と命名されています。
車体は片側3扉の拡幅車体で、日立製作所のブランドである「A-train」に準じたアルミ合金製ダブルスキン構体とし、アルミ型材をFSW(摩擦攪拌接合)技術で接合した一般構体部とアルミ型材、板材で構成されています。デザインは男鹿地方ではおなじみの「なまはげ」をイメージしたものし、EV-E801形式は「なまはげの赤面(ジジナマハゲ)」の赤色、EV-E800形式は「なまはげの青面(ババナマハゲ)」の青色としており、側面前位側の乗降扉戸袋部になまはげのイラストが配置されている他、後位側には「ACCUM」のシンボルマーク、ロゴが配置されています。
車内は混雑緩和対策も兼ねてロングシートとなっており、10人掛けの座席を4つ配置しています。天井、壁の化粧板は白色を基調とし、ガラス製の座席袖仕切りと妻引戸(貫通扉)を採用し、明るく開放感のある広々とした空間としています。
制御方式については、回生ブレーキ付きの主変換装置(PWMコンバータ+VVVFインバータ)を搭載した方式で、主回路をBEC819系と同じとしています。寒冷地での使用である為、耐寒・耐雪構造が強化されています。
〇走行の仕組み
電化された区間では、電車と同じでパンタグラフから電気を取込み、VVVFインバータ制御装置に送って、主電動機を動かします。蓄電池の充電が少ない場合は、取り込んだ電気を充電します。惰行時や停車時でも充電の状況に応じて充電が行われます。
非電化区間では、パンタグラフを降下させ、蓄電池からVVVFインバータ制御装置に電気を送り、主電動機を動かします。終着駅に到着するとパンタグラフを上昇させ、駅に設置された充電設備から電気を貰い、充電を行います。終わるとパンタグラフを下げ、蓄電池を電源として走行を行います。
回生ブレーキを作動させた際に発生する電力ですが、非電化区間では蓄電式の充電に用いられ、電化区間では必要に応じて充電を行い、余った電力はパンタグラフを介して架線へ流れていきます。
非電化区間の充電設備は急速充電を行うように設計されており、電化区間とは異なります。この為、車輛がいる場所の架線状態を自動的に認識する架線認識装置というものが搭載されており、地上から送信される位置情報を受診して判断しています。急速充電中であれば、パンタグラフの上げ下げの制限と起動防止、非電化区間でのパンタグラフ上昇の防止と上昇したままの走行防止、架線の条件に合わせ、集電する電気の電流値の制御を行います。
登場後は1編成でしたが、令和3年に5編成が増備され男鹿線のキハ40系を置換え、活躍をしています。
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| EV-E801-5(1位側) | EV-E800-5(1位側) |
EV-E801-1~
男鹿方のパンタグラフ付き制御電動車です。主回路機器を搭載しており、主変換装置、主変圧器、電動空気圧縮機、補助電源装置等を搭載しています。車体はJR九州BCE819系に似たデザインで、前部標識灯及び後部標識灯が運転台上部に移動している等違いがあります。前面の大型の行先表示器はバス用のものです。
EV-E800-1~
秋田方の制御車です。車内には車いす対応の大型トイレ、車椅子及び乳母車スペースがあります。床下には主回路用蓄電池を搭載しています。