E131系一般形直流電車

諸 元

最大長  20000mm
最大幅  2950mm、2778mm(1000番代)
最大高  3620mm
主電動機  MT83形式(150kw)
制御方式  SiCハイブリッドモジュール適用IGBT素子VVVFインバータ制御方式
制動方式  回生・発電ブレーキ併用電気指令式ブレーキ制御方式、抑速ブレーキ
動力台車  DT80系
附随台車  TR273系

車内設備など

座  席  ロングシート、セミクロスシート
乗降扉(片側)  4扉
便所の有無  あり(一部)
その他  

概要

 E131系の始まりは房総地区の末端区間のワンマン運転開始に伴う対応でした。209系が4両編成又は6両編成で運用されており、線区や区間の利用状況に応じた柔軟な列車設定が難しい状況でした。他に効率的なメンテナンスを行う必要がありました。柔軟な運用対応が出来、短編成でも線路モニタリング装置を搭載し、車輛状態監視保全装置を備えた車輛が求められ、かつ利用者に快適な車輛を提供する事を検討した結果、新型車輛の導入に至り、令和2年にE131系が登場しました。
 本系列では1M方式を採用し、2両編成からの組成を可能とし、ワンマン運転に対応する機器を搭載。VVVFインバータ制御装置のスイッチング部とダイオード部又はダイオード部にSiC(炭化ケイ素)を採用し、消費電力を抑制しています。この他、車体などにE233系やE235系で確立された構造などを採用しているのが特徴で、ローカル線車輛でありながら、最新鋭の車輛である点が特徴にあります。
 車体は総合車両製作所のブランドである「sustina(サステナ)」となっており、台枠の一部を除いてオールステンレス製の拡幅車体(1000番代は除く)、車内の構造は客室部がE235系、乗務員室はE129系を基本としたものとしており、前面についてはE721系やE129系と同様の踏切事故対策前面強化が施されている他、側面衝突対策はE233系と同じ強度を採用し、ロールゲージによる更なる強化が図られています。また、横風対策はE235系と同じ、ランボードを空調装置付近のみ残して省略しています。
 車内は209系と比較し、座席幅、低座面化など乗心地を向上図る一方で、乗降扉上部にある車内案内表示装置は千鳥配置され、画面は1つとして広告案内を省略しています。防犯対策は車内防犯カメラを設置すると共に、非常通報装置(SOSボタン)を1両につき4ヶ所に増やしています。この他、車椅子、乳母車の利用者の為のフリースペースを設置し、優先席と共に分かり易い配色が行われています。
 令和7年現在、房総地区、相模線、宇都宮線、日光線、鶴見線、仙石線と活躍の場を拡げつつあり、同社のローカル線の主力となっていく事でしょう。

0番代(房総地区用)
 クモハE131形式+クハE130形式の2両編成が基本編成で、3編成を組成した6両編成まで対応が可能。
 車輛のデザインは優雅で生命感のある房総の海をイメージした明るい青色と内陸を彩る菜の花をイメージした黄色の帯を配したものとしています。前面は房総の海の波しぶきをイメージした水玉模様となっています。
 車内は前位側がロングシート、後位側がセミクロスシートとなっています。但し、線路モニタリング装置を搭載した80番代は機器の都合から、配置が若干異なっています。

クモハE131-8(1位側) クハE130-7(2位側)

クモハE131-1~
安房鴨川・鹿島神宮方のパンタグラフ付き制御電動車です。VVVFインバータ制御装置を搭載しています。
クハE130-1~
千葉方の制御車です。車いす対応の大型トイレを備えています。SIV装置、補助電源装置を搭載しています。

クハE130-82(1位側)

クモハE131-81・82
線路モニタリング装置を搭載した車輛です。機器の搭載により、車内の座席配置などが0番代とは異なります。
クハE130-81・82
線路モニタリング装置を搭載した車輛です。

500番代(相模線用)
 同線で使用されてきた205系500番代の置換えを目的に令和3年に登場したグループ。2M2Тの4両編成で、初めて中間車が加わりました。車輛デザインは、遠くまで広がる湘南の海をイメージした濃淡2色の青色を前面、側面に配し、前面は湘南の海とダイナミックな水しぶきをイメージした水玉模様が配されています。
 車内はロングシートで、トイレの設備はありません。運転台は貫通路を設けていますが、通常時は使用しない為、電気連結器、自動解結装置は装備していません。

クモハE131-505(1位側) クモハE131-581(1位側)

クモハE131-501~
橋本方のパンタグラフ付き制御電動車です。VVVFインバータ制御装置を搭載しています。
クモハE131-581・582
線路モニタリング装置を搭載した車輛。床下機器の配置、車内が500番代とは異なります。

クハE130-509(1位側) クハE130-582(1位側)

クハE130-501~
茅ヶ崎方の制御車です。SIV装置、電動空気圧縮機を搭載しています。
クハE130-581・582
線路モニタリング装置を搭載した車輛。床下機器の配置、車内が500番代とは異なります。

モハE130-505(2位側) サハE131-505(4位側)

モハE130-501~
パンタグラフ付き中間電動車(M2)です。VVVFインバータ制御装置を搭載しています。
サハE131-501~
中間不随車です。二重系システムの発想から、SIV装置、電動空気圧縮機を搭載しています。一部の車輛にはレール塗油器が設置されています。

600番代(宇都宮線・日光線用)
 両線で使用されていた205系の置換えを目的に令和4年に登場したグループです。基本編成は3両編成となり、2編成つなげた6両編成での運転が可能です。寒冷地での運用であり、スノープラウや霜取り用パンタグラフが備えられた他、勾配区間での空転対策としてセラミック噴射装置、ブレーキチョッパ装置、ブレーキ抵抗器を装備しています。
 車輛デザインは宇都宮市で復元した火焔太鼓の山車をイメージした黄色と茶色の2色を採用。世界文化遺産である日光の社寺に施される文様にも通じる賑やかで高級感のあるデザインとしています。

クモハE131-605(2位側) クモハE131-681(1位側)

クモハE131-601~
黒磯・宇都宮方のパンタグラフ付き制御電動車です。前位側に霜取り用パンタグラフを装備しています。床下にはVVVFインバータ制御装置を搭載しています。
クモハE131-681・682
線路モニタリング装置を搭載した車輛。床下機器の配置、車内が600番代とは異なります。

クハE130-611(2位側) クハE130-681(2位側)

クハE130-601~
宇都宮・日光方の制御車です。後位側に車いす対応の大型トイレが設置されています。SIV装置、電動空気圧縮機を搭載しています。
クハE130-681・682
線路モニタリング装置を搭載した車輛。床下機器の配置、車内が600番代とは異なります。

モハE131-605(2位側)

モハE131-601~
本番代のパンタグラフ付き中間電動車(M1)です。編成のMT比を1:1にする為に0.5M車となっており、後位側が動力台車となっています。屋根上前位側にはブレーキ用抵抗器、床下にはVVVFインバータ制御装置を搭載しています。

1000番代(鶴見線用)
 205系の置換えを目的に令和5年に登場したグループです。205系時代と変わらず、基本編成は3両編成。MT比を1:1とする為、中間電動車のモハE131形式は0.5M車となっています。車体幅は鶴見線に存在する急曲線など設備の関係から、2778mmのストレート車体となっています。
 車輛デザインは海をイメージした水色と路線カラーの黄色の帯を配し、前面は歴代の鶴見線で活躍した車輛の色をイメージした茶色と黄色の水玉模様としています。

クモハE131-1004(1位側) クハE130-1004(2位側)

クモハE131-1001~
扇町・大川・海芝浦方のパンタグラフ付き制御電動車です。前位側には将来の転用を考え、霜取り用パンタグラフを設置出来るスペースが設けられています。床下にはVVVFインバータ制御装置を搭載しています。
クハE130-1001~
鶴見方の制御車です。前面の貫通扉は完全に固定されており、取っ手はありません。SIV装置、電動空気圧縮機を搭載しています。

モハE131-1002(4位側)

モハE131-1001~
本番代のパンタグラフ付き中間電動車(M1)です。編成のMT比を1:1にする為に0.5M車となっており、後位側が動力台車となっています。VVVFインバータ制御装置を搭載しています。




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