
諸 元
| 最大長 | 20000mm(普通車)、20500mm(グリーン車) |
| 最大幅 | 2950mm |
| 最大高 | 3950mm |
| 主電動機 | MT79形式(140kw) |
| 制御方式 | SiC素子VVVFインバータ制御方式 |
| 制動方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ方式(純電気式) |
| 動力台車 | DT80形式 |
| 附随台車 | TR264A形式、TR264B形式 |
車内設備など
| 座 席 | ロングシート |
| 乗降扉(片側) | 4扉、2扉(グリーン車) |
| 便所の有無 | あり |
| その他 |
概要
平成18年より首都圏各線に3000両以上を投入したE233系の後継車種で、旅客サービス及び環境性能の向上、更なる安全性・安定性を向上を念頭に製造された第4世代の系列で、平成27年に登場しました。
開発コンセプトは「人と対話する車両」とし、「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」をキーワードとしています。外装デザインとなる前面の大きな窓や表示器により、人と人、人と社会をつなぐ情報の窓を表現しています。
車体は総合車両製作所と東京急行電鉄の共同開発を行い、東急東横線向け5050系サハ5576にて登場した次世代のオールステンレス車輛「sustina(サステナ)」を採用。E235系は大都市向け通勤形車輛の初の量産モデルとなりました。
E233系など従来車と同じ、ステンレス製軽量構体とし、台枠の一部を除いてステンレスを用いた構体としていますが、雨どいを外側に出ない車体断面に変更。車体と一体化したものとしています。屋根も横風の影響を小さくする為、空調装置付近を除いてランボードを省略しています。この他、連結面の幌枠などに水密性確保を目的にレーザー溶接を行っており、JR東日本所属車ではE721系で実績がありますが、首都圏向けステンレス車輛では初の試みとなっています。
車体のこの他特徴として、前面及び側面衝突対策をE233系から継承していますが、新たにオフセット衝突の対策として、隅柱に補強を加えました。
制御方式などでは、E231系やE233系で採用された車輛制御システムであるTIMSに代わり、INTEROS(インテロス:INtegrated Train communication networks for Evolvable Railway Operation System)が採用されています。簡単に説明をするとTIMSの能力では高機能化、多様化する情報量の増加に限界を迎えつつあり、更なるサービス向上や機器の高機能化に難がある事から開発されたものです。
制御装置も進化し、在来線車輛では初となるSiC(炭化ケイ素)素子を採用、主電動機の損失を低減し、省エネルギー化を向上させています。1台のインバータ制御装置で主電動機4つを制御する1C4M方式としています。従来、制御装置は2両で1ユニットを構成していますが、1両毎に独立させる方式にする事で、将来の他線区転出時に電動車1両単位で組成が可能になり、最適なMT比をつくる事が可能になります。この方式になった為、E235系ではパンタグラフ付き電動車を「M1」車、なしの電動車を「M2」車としています。
車内はロングシート仕様で、片持ち式となっています。つり手棒、袖仕切り、スタンションポールを枕木方向に連続する曲線で繋ぎ、ロールバー構造としています。ロールバー構造にする事により、側面衝突時の車体変形量を抑える役目を担わせています。この構造はサステナの特徴の1つです。広告については、従来の紙媒体による中吊り広告の他、デジタルサイネージが配置されており、従来の乗降扉上部の他、客室窓上に3画面、貫通扉上部に1画面が設置されています。
車椅子の利用者の他、乳母車の利用者等にも配慮し、各車輛に1ヶ所のフリースペースを設けているのも特徴で、優先席も従来よりも多くしています。(サハE235形式4600番代、グリーン車を除く。)
乗務員室は高運転台構造の非貫通構造としていますが、車掌が後方確認し易いよう、機器高さを1410mmに抑えています。(身長150cmの目線高さ)この為、運転台機器の表示類の角度を従来よりも緩やかにしています。助手側の機器類も高さを下げ、子供の視界を確保するつくりとしています。
0番代
山手線に投入されたグループです。平成27年に量産先行車11両編成、1編成が投入され、その後平成29年より量産車が投入されています。ラインカラーは伝統の黄緑6号(ウグイス色)ですが、ホームドア設置により、客室窓下では見えにくい事から、乗降扉とその上部に配色しています。配色は戸袋方向、前面では上方向にドット柄のグラデーションとしています。
先頭車の前面、各車輛の行先表示器はフルカラーLEDで、季節の花などの簡易な絵柄を表示でき、時期により様々なイラストを見る事が出来ます。(停車中は見る事が出来ません。)
この他、特徴としてE233系のように号車毎に同一形式でありつつ、番代区分の手法ではなく、通し番号によるものとなっています。
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| クハE234-1(2位側) | クハE235-1(1位側) |
クハE234-1~
外回りでは先頭車となる1号車に位置する制御車です。基本的なレイアウトはE233系をベースに設計されていますが、前面を平たいデザインに変更。ファンを中心にスマートフォンや電子レンジという呼び名が付けられました。SIV装置を搭載しています。
クハE235-1~
内回りでは先頭車となる11号車に位置する制御車です。クハE234-1~とほぼ同じ設計、構造で向きが異なる点が違いとなります。
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| モハE234-1(1位側) | モハE235-1(1位側) |
モハE234-1~
11両編成の2号車、5号車、8号車に位置する中間電動車(M2車)です。VVVFインバータ制御装置、電動空気圧縮機を搭載しています。
モハE235-1~(1パンタ車)
11両編成の3号車と9号車に位置するパンタグラフを1基搭載する中間電動車(M1車)です。VVVFインバータ制御装置を搭載しています。
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| モハE235-3(1位側) | モハE235-2(1位側) |
モハE235-1~(1パンタ車)
量産先行車となる第1編成の3号車に位置する3番は、屋根上に架線状態監視装置を搭載しており、外観が異なります。
モハE235-1~(2パンタ車)
11両編成の6号車に位置する車輛は予備パンタグラフを備えた車輛になります。
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| サハE234-1(1位側) | サハE235-1(3位側) |
サハE234-1~
11両編成の7号車に位置する中間附随車です。SIV装置を搭載している他、非常時に使用する脱出用はしごを備えています。
サハE235-1~
11両編成の4号車に位置する中間附随車です。自車の機器のみが搭載されています。1番は線路モニタリング装置が搭載されており、床下は賑やかです。
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| サハE235-501(2位側) | サハE235-4620(1位側) |
サハE235-501~
11両編成の10号車に位置する中間附随車です。京浜東北線と並行する田端駅~田町駅間において、工事などにおいて線路を共用する際に、京浜東北線の10号車とドア位置を合わせた構造としたものです。前位側が特徴で、乗降扉が内寄りになり、独特の窓配置となっています。これによりホームドアを支障なく使用が出来るようにしています。500番代は後述の4600番代を改造する為に工期確保の為、新製したもので2両つくられました。車体はサステナ仕様となっています。
サハE235形式4600番代
11両編成の10号車に位置する中間附随車で、E231系のサハE231形式4600番代を改造、編入したものです。他の形式とは異なり、雨樋が見られるなど種車時代と変わらぬ姿となります。先述の通り、京浜東北線の10号車と同じドア位置となっています。
1000番代
横須賀線・総武快速線に投入されたグループです。E217系の置換えを目的に令和2年に登場しました。0番代とは異なり、設備等に変化がある事から、E233系のように細やかな番代区分が行われています。E217系からの横須賀色を引き継いでおり、ホームドア設置駅が多い事から、従来の横帯スタイルとなっています。ホームドア設置駅でも識別が出来るよう客室窓上の帯も二色になっています。
0番代の違いとして、JR東日本所属車では初めて、非常走行用電源装置を採用。この電源装置は最寄り駅まで走行な蓄電池で、通常時は充電を行い、架線の停電時に充電した電力を用いて最寄り駅まで走行するものです。
普通席車内は全てロングシートとなり、0番代同様に各車にフリースペースを設置。座席は利用者の要望からデザイン変更が行われています。この他に、車内温度維持を目的に半自動機能の追加、車外スピーカーが設置されました。
本系列初のグリーン車も加わっており、首都圏の車輛では初となる液晶ディスプレイを用いた車内案内装置が搭載された他、電源コンセント、無料公衆無線LANサービス(無料Wi-Fi)が提供されています。
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| クハE234-1008(2位側) | クハE234-1103(1位側) |
クハE234-1001~
基本編成の久里浜方1号車に位置する制御車です。車内には車いす対応の大型トイレが設置され、床下にはSIV装置を搭載しています。電気連結器はINTEROSに対応した二段式のものとなっています。
クハE234-1101~
付属編成の久里浜方増1号車に位置する制御車です。クハE234-1001~とほぼ同じです。電気連結器を備えた車輛と無い車輛があります。
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| クハE235-1005(1位側) | クハE235-1110(1位側) |
クハE235-1001~
基本編成の千葉方11号車に位置する制御車です。床下にSIV装置を搭載しています。電気連結器を備えた車輛と無い車輛があります。
クハE235-1101~
付属編成の千葉方増4号車に位置する制御車です。クハE235-1001~とほぼ同じ。電気連結器、自動解結装置を備えています。
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| モハE234-1006(3位側) | モハE234-1103(4位側) |
モハE234-1001~
基本編成の9号車に位置する中間電動車です。VVVFインバータ制御装置、電動空気圧縮機を搭載しています。
モハE234-1101~
付属編成の増2号車に位置する中間電動車です。搭載される機器はモハE234-1001~と同じVVVFインバータ制御装置、電動空気圧縮機を搭載しています。
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| モハE234-1206(3位側) | モハE234-1306(1位側) |
モハE234-1201~
基本編成の6号車に位置する中間電動車です。車内には車いす対応の大型トイレが設置されています。VVVFインバータ制御装置、電動空気圧縮機を搭載しています。非常用電源装置が搭載され、床下スペースが無い事から元空気ダメが屋根上に設置され、特異な外観となっています。
モハE234-1301~
基本編成の2号車に位置する中間電動車です。VVVFインバータ制御装置、電動空気圧縮機、非常用電源装置を搭載しています。こちらも元空気ダメが屋根上に設置されています。
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| モハE235-1006(3位側) | モハE235-1110(1位側) |
モハE235-1001~
基本編成の10号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車です。VVVFインバータ制御装置を搭載しています。
モハE235-1101~
付属編成の増3号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車です。前位側に予備パンタグラフ、床下にVVVFインバータ制御装置を搭載しています。
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| モハE235-1206(1位側) | モハE235-1306(1位側) |
モハE235-1201~
基本編成の7号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車です。VVVFインバータ制御装置を搭載しています。
モハE235-1301~
基本編成の3号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車。前位側に予備パンタグラフ、床下にVVVFインバータ制御装置を搭載しています。
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| サハE235-1006(1位側) | サロE234-1006(1位側) |
サハE235-1001~
基本編成の8号車に位置する中間附随車です。非常時に用いる脱出用はしごを床下に備えています。
サロE234-1001~
基本編成の4号車に位置する二階建てグリーン車です。前位側に車掌室、業務用室の設備があります。
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| サロE235-1006(3位側) |
サロE235-1001~
基本編成の5号車に位置する二階建てグリーン車です。後位側にトイレ、洗面所の設備があります。