
諸 元
| 最大長 | 20000mm |
| 最大幅 | 2950mm |
| 最大高 | 4100mm |
| 主電動機 | MT76形式(125kw) |
| 制御方式 | 3レベルPWMコンバータ+2レベルVVVFインバータ制御 |
| 制動方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ制御方式、抑速ブレーキ、耐雪ブレーキ、純電気ブレーキ |
| 動力台車 | DT72形式 |
| 附随台車 | TR256形式 |
車内設備など
| 座 席 | セミクロスシート |
| 乗降扉(片側) | 3扉 |
| 便所の有無 | あり |
| その他 |
概要
仙台地区の通勤・通学輸送はJR東日本発足後、平成元年に719系、平成6年からは701系が投入されましたが、依然として国鉄形車輛が多く残っていました。この車輛の中には2扉構造であり、列車遅延の原因となっていました。また、全体的には乗降扉にステップがあり、バリアフリー対応の障害となっていました。
改善すべき中で、平成19年に仙台空港鉄道仙台空港線の開業を控え、相互乗り入れをする事から両社共通の車輛が必要となりました。
この新型車輛に「地方都市圏における通勤・通学輸送、都市間輸送車輛の汎用性」を持たせる事が計画され、平成18年にE721系が登場しました。JR東日本では500番代、仙台空港鉄道はSAT721系となっています。
E721系は地方都市圏ではスタンダードな片側3扉セミクロスシート仕様ですが、低床構造にした事によりステップの廃止が行われ、乗降の円滑化が図られ、0番代の登場で大幅な輸送改善に寄与する事になります。
車体は軽量ステンレス製で、混雑緩和、着席数増加を図る為拡幅車体を採用。構体はE233系で採用された側構体と屋根構体の柱を合わせ強度を一層増す事が出来るリング構造となっています。
低床化の為、ステップは廃止され床面は950mmとなり、ホームとの段差を従来車よりも小さくしています。前面は仙台地区の既存車輛のイメージから脱し、斬新さと親しみ易さを感じるデザインとしています。複数の編成で運用もある事から貫通扉付きとなり、電気連結器、自動解結装置も装備しています。
車内はE233系などに準じたもので、乗降扉間をボックスシート、端部をロングシートとしたセミクロスシートとしています。乗降扉は半自動機能があり、ボタン操作を行う電気式です。
機器類はE233系で行われた二重系を基本とし、一方が故障しても、健全な機器により運転が継続できるようにしています。701系との併結運転が行えるように設計されており、併結運転時は701系の性能に合わせます。
空港用500番代が登場。その後、仙台地区向け0番代が登場し、719系置換え用1000番代と続きました。E721系は近隣の第三セクターにも影響を及ぼし、仙台空港鉄道のSAT721系、青い森鉄道青い森703系、阿武隈急行AB900系が登場しています。
500番代(仙台空港鉄道乗り入れ用)
平成19年に開業した仙台空港鉄道との相互乗り入れ用のグループです。2両編成4本が製作されました。特有の設備がある為、500番代としています。
外装は腰帯を仙台支社の所属する車輛の共通となる緑色と空(空港アクセス用)をイメージした青色、幕板部には青と水色を巻き、前面の貫通扉を黒色として力強さを表しています。
ワンマン運転に対応する車輛で、運転台はワンマン運転に対応する機器が配置されています。車内はクモハE721形式の後位側に大型荷物置き場が設置されています。
令和2年に0番代からの改造車が加わり、5本体制となっています。
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| クモハE721-504(1位側) | クハE720-504(2位側) |
クモハE721-501~
仙台方のパンタグラフ付き制御電動車です。主変圧器、主変換装置などの主回路機器を搭載しています。車端部には大型荷物置き場が設置されており、この部分には窓がありません。
クハE720-501~
仙台空港方の制御車です。電動空気圧縮機、補助電源装置を搭載しています。車端部には車いす対応の大型トイレが設置されています。
0番代(仙台地区用)
仙台地区向けに投入されたグループです。基本的には500番代と同じですが、大型荷物置き場を座席(ロングシート)に変更している他、E233系と同じく優先席の床材を赤紫と灰色の2色、つり革の輪っかをオレンジ色に変更している点が異なります。
一部の編成ではワンマン運転に対応する機器が設置されている他、磐越西線用では指定席車輛として改造を行った車輛もあります。
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| クモハE721-30(2位側) | クハE720-19(2位側) |
クモハE721-1~
青森・山形方のパンタグラフ付き制御電動車です。主変圧器、主変換装置などの主回路機器を搭載しています。
クハE720-1~
黒磯・水戸・仙台方の制御車です。クハE720-501~とほぼ同じで、電動空気圧縮機、補助電源装置を搭載しています。
1000番代(仙台地区用)
719系0番代を置き換える為、平成28年に登場したグループ。0番代のマイナーチェンジ車となっています。719系は2両編成が基本ですが、ワンマン運転には対応しておらず、4両編成以上での運転が多く、本番代も2両編成では意味合いが薄いため、4両編成としている点が特徴の一つとなります。この4両編成により、新しく中間車形式が加わっています。
0番代のマイナーチェンジ車も兼ねており、車体帯は沿線に桜の名所が多くある事から、0番代では赤色であった部分をさくら色に変更。前部標識灯をHID灯から視認性を向上させる目的でLED灯に変更しました。車内も照明をLED化した他、座席や半自動時のボタンを変更しています。この他、移動禁止システムの搭載、台車の改良などが行われました。
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| クモハE721-1011(1位側) | クハE720-1010(1位側) |
クモハE721-1001~
下り方に位置するパンタグラフ付き制御電動車です。主変圧器、主変換装置などの主回路機器を搭載しています。
クハE720-1001~
上り方に位置する制御車です。0番代のマイナーチェンジ車に相当し、座席や乗務員室、台車など改良が施されています。
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| モハE721-1011(1位側) | サハE721-1017(4位側) |
モハE721-1001~
クモハE721-1001~の運転台を客室にした構造となるパンタグラフ付き中間電動車です。搭載される機器も同じで主回路機器を搭載しています。
サハE721-1001~
クハE720-1001~の運転台、トイレを客室にした構造の中間附随車です。搭載される機器は同じで、電動空気圧縮機、補助電源装置、蓄電池を搭載しています。