817系近郊形交流電車

諸 元

最大長  20000mm
最大幅  2950mm
最大高  4096mm
主電動機  MT401KA形式(150kw)
制御方式 PWMコンバータ制御方式+IGBT素子VVVFインバータ制御方式
制動方式  回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ制御方式
動力台車  DT404K形式
附随台車  TR404K形式

車内設備など

座  席  セミクロスシート・ロングシート
乗降扉(片側)  3扉
便所の有無  有り
その他  

概要

 平成13年10月、筑豊本線(折尾~桂川駅)、篠栗線(桂川~吉塚駅)の通称「福北ゆたか線」電化開業に合わせて製作された近郊形電車です。デザインコンセプトは機能性と美しさを兼ね備えた意味の「用と美」とし、一人一人の充実感を大切にする「個」を加えた3つの要素を調和させ、都会的なイメージを持たせています。
 車体は815系に準じたものとし、日立製作所の「A-train」を採用した大型アルミ中空トラス型材を用いたダブルスキン構造とし、側構体には摩擦攪拌接合(FSW)を用い、溶接歪みの少ないものとしています。表面仕上げはアルミ地にヘアーライン処理を施しています。内装材、機器類は構体の型材に設置されたレールにボルト締結する方式が採用されています。
 客室はパールホワイトをベースとした明るい空間に、モダンな家具を置いたイメージで座席を設置し、特急形と同じ基準の価値観を生み出す事で、日本の通勤電車のイメージを一新し、癒しのひと時を提供する快適な電車とし、21世紀の通勤風景を変えるパイオニア的存在の電車としています。
 座席は転換式クロスシートで、白木と本革を組み合わせたものを採用し、混雑時には一部の座席が収納するシステムを初めて導入しています。1人あたりの座席面積を確保しつつ、車内通路となる座席間隔を極力拡大し、混雑緩和、車椅子移動の容易化を図っています。トイレも車椅子対応の大型のものとすると同時に、トイレ内での喫煙を禁止する為、煙感知器を設置しています。
 編成はMc+Tcの2両編成を基本とし、最大12両編成までの運転が可能である他、813系等の他系列との併結運転も可能となっています。

0番代・500番代
平成13年に登場した最初のグループ。福北ゆたか線、長崎地区に投入されました。1000番代が増備されると、福北ゆたか線の車輛の一部が鹿児島本線、日豊本線に転属し、活躍をしています。

クモハ817-2(1位側) クハ816-6(1位側)

クモハ817-1~
パンタグラフ付き制御電動車です。PWMコンバータ、VVVFインバータを一体化した主変換装置や主変圧器等の主回路装置を搭載しています。
クハ816-1~
電動空気圧縮機、補助電源装置、蓄電池を搭載する制御車です。後位側にトイレの設備があります。

クモハ817-518(1位側) クハ816-518(2位側)

クモハ817形式500番代
クモハ817-1~の座席配置をロングシート化もの。令和3年より改造が行われています。
クハ816形式500番代
クハ816-1~の座席配置をロングシート化したもの。外観の変化はありません。

1000番代・1500番代
平成15年に登場したグループ。0番代を改良したもので、座席などの接客設備の改良や将来の長編成化に備え、主変圧器の容量増大等が行われています。

クモハ817-1011(2位側) クハ816-1003(1位側)

クモハ817-1001~
パンタグラフ付き制御電動車です。クモハ817-1~を改良したもので、外観はほぼ同じ。冷房装置の容量もアップしています。
クハ816-1001~
クハ816-1~を改良したもので、車内を中心に改良が行われています。

クモハ817-1507(2位側) クハ816-1507(1位側)

クモハ817形式1500番代
クモハ817-1001~の座席配置をロングシート化もの。原番号に500番を加えています。
クハ816形式1500番代
クハ816-1~の座席配置をロングシート化したもの。原番号に500番を加えています。

2000番代
平成24年に登場した1100番代のモデルチェンジ車に相当するグループ。変更点としては、車体を白色に塗装した他、前面が従来は全面ガラスであったものを破損対策として、運転台下部をコルゲート状のアルミ板に変更。故障時に自走できるシステムを搭載し、更に電動空気圧縮機故障時にも非常用の空気タンクを搭載。車内では運転台を半室構造から全室構造に変更。座席をオールロングシート化、内装の見直し。等が行われています。

クモハ817-2003(2位側) クハ816-2003(1位側)

クモハ817-2001~
小倉方に位置するパンタグラフ付き制御電動車です。車体は無塗装、ヘアライン仕上げから白色に塗装されています。車内照明はJR九州初のLEDを本格的に採用しています。
クハ816-2001~
博多方に位置する制御車です。トイレはバリアフリー対応の洋式トイレで、車椅子スペース、介助者用補助いすが設置されています。

3000番代
博多地区を中心とした混雑緩和、415系置換えを目的に平成24年に登場したグループで、基本編成が3両編成となり、817系では初めての中間車が登場しています。2000番代と同様の仕様ですが、快速列車等の運用や813系との共通運用から、走行及びブレーキ性能の見直しを行った他、ヨーダンパが装備されています。

クハ817-3004(1位側) クハ816-3001(2位側)

クハ817-3001~
小倉方に位置する制御車です。基本的には2000番代と同じで、1100番代より採用されたバス用の大型行先表示器を装備しています。側面の行先表示器がある部分の窓が小さいのが特徴です。電動空気圧縮機を搭載しています。
クハ816-2001~
熊本方に位置する制御車です。車内はロングシートで、運転台は全室構造。運転士側のガラス窓はすりガラスになっています。SIV装置、蓄電池を搭載しています。

モハ817-3011(2位側)

モハ817-3001~
本グループに登場した新形式で、パンタグラフ付き中間電動車です。主変換装置、主変圧器を搭載しています。




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