
諸 元
| 最大長 | 20000mm |
| 最大幅 | 2950mm |
| 最大高 | 3700mm |
| 主電動機 | WMT100形式(155kw)(0番代)、WMT102形式(200kw)(1000番代1次及び2次車)、 WMT104形式(220kw)(1000番代3次及び4次車)、WMT102B(220kw)(2000番代) |
| 制御方式 | IGBT素子VVVFインバータ制御方式 |
| 制動方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ制御方式(抑速ブレーキ付き)、純電気ブレーキ(体質改善車) |
| 動力台車 | WDT52形式(0番代)、WDT55B形式(1000番代)、WDT62形式(2000番代) |
| 附随台車 | WTR235J形式(0番代)、WTR239B形式(1000番代)、WTR245形式(2000番代) |
車内設備など
| 座 席 | ロングシート |
| 乗降扉(片側) | 4扉 |
| 便所の有無 | なし |
| その他 |
概要
JR西日本発足後、初めて製作した通勤形電車で平成3年に登場しました。片町線と福知山線を結ぶ片福連絡線(現在のJR東西線)の計画があり、適応した車輛を開発する為に設計されたのが始まりとなります。当時、JR東日本に207系がありましたが、こちらは試作車(900番代)であり、外観も構造も全く異なり、本系列は試作車を意味する900番代は使用していない為、重複はしていません。
当初は連絡線を介した双方の路線の共通運用を目的としましたが、老朽化の進む103系の置換えも目的になり、半自動機能や耐雪ブレーキを装備した耐寒仕様となり、アーバンネットワークの直流電化区間なら何処でも運用が可能な車輛になりました。 221系近郊形電車の設計コンセプトである「明るく静かで快適な車輛」を引継ぎ、内外装ともに既存車輛からのグレードアップを図っています。
車体はオールステンレス製で、前頭部は普通鋼を使用しています。車内にゆとりを持たせるため、国鉄、JRの通勤形電車では初となる近郊形電車との同じ車体幅2950mmを採用しました。初めての例はもう一つあり、新造時からスカートを装備したのも通勤形電車では初めてとなります。前頭部は非常用貫通扉を中央に設置した膨らみのある形状となっています。踏切事故等で衝突した際に、衝撃吸収の役割を持たせる目的となっています。
車内は従来よりも座面高さ、奥行き等の最適化を図り、乗心地の改善を行っています。バリアフリーの対応では、同社所有の車輛では初めてドアチャイムが設置されました。乗降扉上部には車内案内表示装置が千鳥配置で4ヶ所設置されています。
制御方式は同社初のVVVFインバータ制御方式を採用。製造期間が約10年の長期である為、制御素子がPTr(パワートランジスタ)、GTO(ゲートターンオフサイリスタ)、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)と種類があります。
駆動装置では国鉄、JRの在来線電車では初めて「WNドライブ」方式が採用され、以降の標準となっています。運転最高速度は当時の通勤形車輛では初の120km/hに対応可能となりました。
片町線(学研都市線)、JR東西線、福知山線(JR宝塚線)を中心にアーバンネットワークの各路線で活躍をしています。
0番代
平成3年に登場したグループです。7両編成1本が先行試作車として登場。運転最高速度120km/hを達成させる為、パワートランジスタ素子を用いたインバータ制御方式を採用。パワートランジスタ素子は耐圧、耐電流容量が低いので、前段にGTOサイリスタチョッパ制御装置を使用しています。
同年、量産車が登場します。編成構成が7両貫通編成から、4両編成と3両編成の2つとなり、片町線の松井山手駅以遠の運用も可能になりました。
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| クハ206-1(2位側) | クハ206-112(1位側) |
クハ206-1
先行試作車の偶数向き制御車です。量産車では電気連結器、自動解結装置を装備し、100番代とされた為、この1両のみが0番代となっています。
クハ206-101~
量産車の偶数向き制御車です。3両編成及び4両編成に連結されています。増解結を迅速に行う為、電気連結器、自動解結装置を装備したので、番代区分が行われています。
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| クハ207-5(2位側) | クハ207-132(2位側) |
クハ207-1~
先行試作車、量産車の4両編成に連結される奇数向き制御車です。1番は先行試作車、2番以降が量産車となります。後に先行試作車を除いて電気連結器、自動解結装置を装備しています。
クハ207-101~
3両編成に連結される奇数向き制御車です。0番代と同一構造ですが、電気連結器、自動解結装置を装備している為、番代区分を行っています。現在は0番代にも電気連結器、自動解結装置を装備した為、違いは無くなっています。
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| モハ206-5(2位側) | モハ207-30(4位側) |
モハ206-1~
先行試作車、量産車の4両編成に連結される中間電動車です。1番は先行試作車、2番以降が量産車となります。VVVFインバータ制御装置を搭載しています。
モハ207-1~
先行試作車、量産車に連結されるパンタグラフ付き中間電動車です。1番、2番は先行試作車、3番以降が量産車となります。VVVFインバータ制御装置、電動空気圧縮機を搭載しています。一部の車輛が500番代に改造されています。
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| サハ207-1(3位側) |
サハ207-1・2
先行試作車の編成に連結される中間附随車です。
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| モハ207-514(4位側) | モハ207-1525(4位側) |
モハ207形式500番代
4両編成を増やす為、3両編成にモハ207形式1500番代を組み込む事になり、モハ207-1~に連結に対応する工事をおこなった車輛です。原番号に500番を加えています。
モハ207形式1500番代
パンタグラフを持たない中間電動車です。4両編成を増やす為、新製車2両(1534番、1535番)を製作し、その他をモハ207ー1001~を改造した車輛です。パンタグラフの撤去等が行われています。改造車は原番号に500番を加えています。
1000番代
将来的にはJR西日本エリアの全直流区間を走行できるように設計されたグループで、平成6年に登場しました。大きな特徴はユニット方式をやめ、1M方式に変更。0番代では無かったクモハ形式が登場しました。
機器類の統一化を図り、運転台の計器類も他の車輛と同じとし、取扱いの統一を行っています。この統一化により、VVVFインバータ制御も1C1M方式に変更しました。
この他、JR東西線の急勾配区間に対応する為、主電動機の出力向上が図られ、鋼体架線の離線対策として追従性能力を向上させたWPS27D形式パンタグラフに変更すると共に、パンタグラフの増設準備工事が行われています。(現在は2基搭載。)
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| クモハ207-1035(2位側) | クハ206-1060(1位側) |
クモハ207-1001~
奇数向きのパンタグラフ付き制御電動車です。最小編成を2両とする事も出来ます。本番代の基本となる形式で、どの編成数でも奇数向きの先頭車は本形式となります。
クハ206-1001~
偶数向き制御車です。クモハ207-1001~と同じく、どの編成数でも対応が出来ます。床下には自車を含めて3両まで供給できる電動空気圧縮機を搭載しています。
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| モハ207-1022(4位側) | サハ207-1016(4位側) |
モハ207-1001~
パンタグラフ付き中間電動車です。VVVFインバータ制御装置、SIV装置等重量のある機器を集中して搭載しています。一部の車輛は1500番代へ改造されています。
サハ207-1001~
中間附随車で、ブレーキ制御装置のみを搭載しています。
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| サハ207-1113(3位側) |
サハ207-1101~
中間附随車のサハ207-1001~と同一構造ですが、電動空気圧縮機を搭載しているグループです。編成の長さにより圧縮空気の不足を補う為、自車を含めて最大3両まで供給が出来る能力を持っています。
2000番代
片町線の区間快速を京田辺駅まで延長する為、平成14年に増備されたグループです。外観上は1000番代とほぼ同じですが、機器の艤装は223系2000番代をベースとしています。また、VVVFインバータ制御装置の素子をIGBT素子に変更しました。
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| クモハ207-2008(1位側) | クハ206-2005(1位側) |
クモハ207-2001~
奇数向きのパンタグラフ付き制御電動車です。外観は1000番代ですが、主電動機冷却風取入れ口が設置され、戸袋上にルーバーが設けられています。制御装置はVVVFインバータ制御装置とSIV装置を一体化した「車輛制御装置」が搭載されています。
クハ206-2001~
偶数向き制御車です。車内には本系列で初めて車椅子スペースが設置されました。他の車輛も更新工事時に改造し、設置しています。
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| モハ207-2004(1位側) | サハ207-2008(1位側) |
モハ207-2001~
パンタグラフ付き中間電動車で、4両編成に連結されています。車輛制御装置を搭載しています。
サハ207-2001~
3両編成、4両編成に連結される中間附随車です。