221系近郊形直流電車

諸 元

最大長  20100mm(先頭車)、20000mm(中間車)
最大幅  2950mm
最大高  4140mm
主電動機  WMT61S形式(120kw)(1M方式)、WMT64S形式(120kw)(ユニット方式)
制御方式  直並列抵抗制御方式、界磁添加励磁制御方式
制動方式  回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ制御方式(抑速ブレーキ・耐雪ブレーキ付き)
動力台車  WDT50H形式
附随台車  WTR235H形式

車内設備など

座  席  転換式クロスシート
乗降扉(片側)  3扉
便所の有無  あり
その他  

概要

 国鉄からJR各社へ移行し、JR北海道を除いた各社で新型特急形車輛を登場させる中、JR西日本では東海道本線、山陽本線の「新快速」用として活躍する117系の次世代車輛として、老朽化の進む113系の置換え用として平成元年に登場させたのが221系です。
 JR西日本初の新製車輛という事もあり、旧国鉄電車の名残を残さず、新生JRの名に恥じないように新しい発想、技術をふんだんに盛り込んでいます。
 車体は標準的な20m級片側3扉構造ですが、昭和63年に瀬戸大橋線用のクロ212形式を設計した近畿車輛が、クロ212形式のエクステリアデザインをベースに、近畿日本鉄道(近鉄)5200系で採用された、3扉転換クロスシート等の設計を提案し、これをベースに設計を行いました。
 競合する私鉄各社に対抗する為、高さ1mの大窓を採用しており、構体の強度不足が考えられる事から普通鋼製となっています。既存の普通鋼製の車体でどれだけの軽量化が果たせるかという挑戦的な意味合いも含まれています。
 先頭部はクロ212形式のデザインを用い、一般車では類を見ない大型曲面ガラスを用い、上半分に後退角を持たせた流線形とし、スピード感を強調しています。
 塗装色はピュアホワイトをベースに、関西急電から受け継がれるシンボルカラーのベージュ、ぶどう色2号(茶色)、JR西日本のコーポレートカラーである青を組み合わせた帯を窓下に配しています。
 形式では国鉄時代の長らく続けれた付与方法ではなく、220形式と221形式の2種類とし、220形式を1M方式、221形式をユニット方式としており、編成を2、4、6両編成とし、理想的な編成を組成し、MT比1:1を実現するようにしています。
 2010年代に入ると初期車が製造から25年経過し、陳腐化が目立ち、後継車種である223系、225系と比較するとサービス面でも見劣りが出てきました。平成24年から体質改善工事が実施され、令和2年まで全車輛に対し体質改善工事を行いました。
 「新快速」として活躍したのは平成12年までで、その後は快速列車等に活躍。現在は大和路線(関西本線)、奈良線を中心に活躍をしています。

1M方式

クモハ220-4(2位側) クハ220-4(3位側)

クモハ220-1~
1M方式のパンタグラフ付き制御電動車です。前位側に運転台を備えています。主制御器、SIV装置を搭載します。クハ220形式とペアを組み、2両編成用でしたが、現在はサハ220形式に変更し、4両編成となっています。

クハ220-1~
1M方式の制御車です。後位側に運転台を備え、前位側にトイレの設備があります。(現在は車いす対応の大型トイレとなっています。)電動空気圧縮機、蓄電池を備えています。クモハ220形式とペアを組み、2両編成用でしたが、現在はモハ220形式に変更し、4両編成となっています。写真は体質改善工事前の姿です。運転台上部に行先表示器が無い等の違いがあります。

モハ220-41(4位側) サハ220-62(1位側)

モハ220-1~
1M方式のパンタグラフ付き中間電動車です。主制御器、SIV装置を搭載します。サハ220形式又はクハ220形式とペアを組みます。6両編成、8両編成ではユニット方式車と混結されます。

サハ220-1~
1M方式の電動空気圧縮機を搭載した中間附随車です。クモハ220形式又はモハ220形式とペアを組みます。6両編成、8両編成ではユニット方式車と混結されます。

ユニット方式

クモハ221-52(2位側) クハ221-50(4位側)

クモハ221-1~
ユニット方式のパンタグラフ付き制御電動車です。主制御器などを搭載しています。モハ221形式とユニットを組みます。

クハ221-1~
ユニット方式の制御車です。後位側に運転台を備え、前位側にトイレの設備があります。写真は体質改善工事を受け、転落防止ホロが装備されていない、僅かな期間に見られたもの。

モハ221-7(1位側) サハ221-38(1位側)

モハ221-1~
ユニット方式の中間電動車です。電動空気圧縮機、SIV装置を搭載しています。クモハ221形式とユニットを組みます。

サハ221-1~
ユニット方式の中間附随車です。自車に必要な機器類のみを搭載しています。




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