225系近郊形直流電車

諸 元

最大長  20000mm
最大幅  2950mm
最大高  4085mm
主電動機  WMT106A-G2形式(270kw)(0番代、100番代)、WMT106A-G1形式(270kw)(5000番代)
制御方式  IGBT素子VVVFインバータ制御方式
制動方式  回生ブレーキ(純電気式)併用電気指令式空気ブレーキ制御方式(抑速ブレーキ・耐雪ブレーキ付き)
動力台車  WDT63A形式
附随台車  WTR246B~E形式

車内設備など

座  席  転換式クロスシート
乗降扉(片側)  3扉
便所の有無  あり
その他  

概要

 「アーバンネットワーク」主力を担う、東海道本線、山陽本線の「新快速」の更なる利便性向上を図る目的を主とし、223系と共に活躍する車輛として開発されたのが225系で、平成22年に登場しました。221系で確立された「明るく、静かで快適な乗心地」をコンセプトに、安全性向上、サービス向上を掲げ、製作されました。
 近郊形電車の標準的な20m級片側3扉ですが、全ての車輛を電動車とし、車体構体の共通化によるコスト削減が図られています。また、ホームドア設置を考え、車端から乗降扉の位置を合わせています。
 安全面では大きな特徴があり、衝突事故の際、運転台上部の強度を下部よりも低くし、上部が先に潰れる事で力を上方へ逃がして、乗客への衝撃、客室の変形を抑えるクラッシャブルゾーンをJR西日本の車輛で初めて採用しました。この衝撃吸収の仕組みは独自開発されたもので、「
ともえ投げ方式」とも呼ばれています。この他、オフセット衝突、側面衝突にはリング構造が採用されています。
 材質は軽量ステンレス製で、運転台部分のみ鋼製としています。製造メーカー毎の工法の差をある程度許容している為、細部に差異が見られます。川崎重工業製は「efACE」と呼ばれる車体構造となっています。
 車内は223系と同じとした、転換式クロスシート(車端部は固定式クロスシート)が設置され、乗降扉付近には補助いすが設置されています。5000番代、5100番代は空港利用者を考え、1+2列配置の補助いすなし。としています。
 安全性、サービス向上の為、つり革は大型化され、いざという時につかまり易い設計とし、数も多くしています。優先席もつり革の色を変えるなどエリアを明確にしたほか、車椅子スペースの増設などが行われています。案内装置は321系で採用された「WESTビジョン」が導入され、ほぼどの位置からでも見えるようになっています。
 機器類では、先述の通り、全車輛を電動車とし、片方のみ動力台車とする「0.5M方式」が採用されています。

0番代
 東海道本線、山陽本線等の新快速、快速列車への充当を目的に平成22年に登場したグループです。4、6、8両編成の3種類があります。(これ以外の組成も可能。)

クモハ224-3(4位側) クモハ225-4(4位側)

クモハ224-1~
下り方に位置する制御電動車です。後位側には運転台、前位側には車椅子スペース、車いす対応の大型トイレが設置されています。車輛制御装置、蓄電池を搭載しています。

クモハ225-1~
上り方に位置するパンタグラフ付き制御電動車です。後位側に車椅子スペースを備えています。車輛制御装置、電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。

モハ225-13(2位側) モハ225-308(4位側)

モハ225-1~
パンタグラフ付き中間電動車で、4両編成、6両編成に連結されています。車輛制御装置、電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。

モハ225-301~
8両編成に組み込まれるパンタグラフ付き中間電動車です。車輛制御装置、電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。附随台車には留置する際に使われる駐車ブレーキが装備されています。

モハ225-507(4位側) モハ224-1(1位側)

モハ225-501~
パンタグラフ付き中間電動車で、8両編成に連結されています。車輛制御装置、蓄電池を搭載しています。

モハ224-1~
4両編成は1両、6両編成は3両、8両編成は4両連結される中間電動車です。車輛制御装置、蓄電池を搭載しています。

100番代
 平成28年に登場した0番代のマイナーチェンジ車に相当するグループです。新快速の編成増強、103系、201系の置換えを目的に登場しました。先頭車の形状を227系、521系(3次車)に近いデザインとなり、灯具類を収めたケースが三角形から丸みのある形に変更になり、やわらかい印象となりました。また、先頭車用の車間転落防止ホロが標準装備となっています。2次車(平成29年)からは、前部標識灯をHID灯からLED灯、フォグランプを黄色から橙色に変更した他、車内では中間車に車椅子スペース(フリースペース)の新設、開閉時に動作する盲導鈴が新設される等の変化があります。

クモハ224-122(3位側) クモハ225-114(1位側)

クモハ224-101~
下り方に位置する制御電動車です。後位側には運転台、前位側には車椅子スペース、車いす対応の大型トイレが設置されています。車輛制御装置、蓄電池を搭載しています。

クモハ225-1~
上り方に位置するパンタグラフ付き制御電動車です。車内や機器類に大きな変更はありません。車輛制御装置、電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。

クモハ224-701(3位側) モハ225-130(3位側)

クモハ224-701・702
令和5年のダイヤ改正で新快速に連結される有料座席サービス「Aシート」車です。片側2扉で、車内は特急形車輛の普通車に相当するもので、テーブル及びコンセント付のリクライニングシートが配されています。下廻り機器類はクモハ224-101~と同じです。通常は先頭車に立って運転はしない。

モハ225-101~
4両編成、6両編成に連結されるパンタグラフ付き中間電動車です。車輛制御装置、電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。4両編成に連結される車輛は機器の二重化を図る為、予備パンタグラフを搭載しています。

モハ225-408(3位側) モハ225-607(3位側)

モハ225-401~
8両編成に連結されるパンタグラフ付き中間電動車です。車輛制御装置、電動空気圧縮機、蓄電池を搭載する他、前位側に予備パンタグラフ、附随台車には駐車ブレーキを装備しています。車内では後位側に車椅子スペースが設置されています。

モハ225-601~
8両編成に連結されるパンタグラフ付き中間電動車です。車輛制御装置、蓄電池を搭載しています。

モハ224-162(3位側)

モハ224-101~
0番代と同じく、編成毎に1~4両連結される中間電動車です。車輛制御装置、蓄電池を搭載しています。

5000番代
 阪和線の103系、113系の置換えを目的に平成22年に登場したグループです。0番代をベースに設計されていますが、車内は223系と同じく、1+2列の座席配置となっています。帯色も白色と青色のドットグラデーションです。

クモハ224-5004(3位側) クモハ225-5028(1位側)

クモハ224-5001~
関西空港・紀伊田辺方に位置する制御電動車です。後位側には運転台、前位側には車椅子スペース、車いす対応の大型トイレが設置されています。車輛制御装置、蓄電池を搭載しています。

クモハ225-5001~
天王寺方に位置するパンタグラフ付き制御電動車です。クモハ225-1~と同じですが、223系との併結運転を考え、運転最高速度は120lm/hとなっています。車輛制御装置、電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。

モハ225-5018(3位側) モハ224-5017(3位側)

モハ225-5001~
パンタグラフ付き中間電動車です。車輛制御装置、電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。

モハ224-5001~
本番代の中間電動車で、車輛制御装置、蓄電池を搭載しています。

5100番代
 平成28年に登場した5000番代のマイナーチェンジ車です。5000番代は4両編成のみでしたが、5100番代では6両編成が登場しています。
 100番代をモデルとし、車内は5000番代と基本は同じですが、車内照明のLED化、南海トラフ地震の被害が想定される海岸沿いの区間において使用する、避難はしご、非常灯等避難用品搭載の変更が行われています。
 保安装置は他の番代ではATS-SW、ATS-P、EB装置、TE装置、映像音声記録装置(ドライブレコーダー)が装備されていますが、本番代のみEB-N装置、車両異常挙動検知システムを備えています。

クモハ224-5111(3位側) クモハ225-5121(2位側)

クモハ224-5101~
クモハ224-5001~のマイナーチェンジ車。後位側には運転台、前位側には車椅子スペース、車いす対応の大型トイレが設置されています。車輛制御装置、蓄電池を搭載しています。6両編成の車輛は中間に入る事が無い事から、転落防止ホロが設置されていません。

クモハ225-5101~
クモハ225-5001~のマイナーチェンジ車。車輛制御装置、電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。

モハ225-5111(3位側) モハ224-5119(3位側)

モハ225-5101~
パンタグラフ付き中間電動車です。前位側に予備パンタグラフを備えています。車輛制御装置、電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。

モハ224-5101~
4両編成は1両、6両編成は3両連結される中間電動車です。車輛制御装置、蓄電池を搭載しています。

6000番代
 平成24年のダイヤ改正で福知山線(JR宝塚線)で使用される113系、221系を置き換える為、0番代の6両編成、4両編成に対し、221系と同じ性能に設定を変更したもので、改造ではなく、改番となります。
 221系とほぼ同じ性能としており、運転最高速度は120km/hとなっています。識別として、先頭車の前面貫通扉及び乗務員室扉下部にオレンジ色の線を2本シールで追加しています。因みに223系は221系と併結運転は可能ですが、225系は出来ません。

クモハ224-6007(3位側) クモハ225-6007(3位側)

クモハ224形式6000番代
クモハ224-1~の性能を221系と同じ性能に変更したもの。識別テープが貼られた以外の変更はありません。

クモハ225形式6000番代
クモハ225-1~の性能を221系と同じ性能に変更したものです。

モハ225-6012(3位側) モハ224-6024(3位側)

モハ225形式6000番代
モハ225-1~の性能を221系と同じ性能に変更したものです。改番のみで内外共に0番代とは変わりません。

モハ224形式6000番代
モハ224-1~の性能を221系と同じ性能に変更したものです。




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