
諸 元
| 最大長 | 20000mm |
| 最大幅 | 2950mm |
| 最大高 | 3690mm |
| 主電動機 | WMT102C形式(230kw) |
| 制御方式 | PWMコンバーター+PWMIGBT素子VVVFインバーター制御方式 |
| 制動方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ制御方式(抑速ブレーキ付き) |
| 動力台車 | WDT59B形式 |
| 附随台車 | WTR243C形式 |
車内設備など
| 座 席 | クロスシート |
| 乗降扉(片側) | 3扉 |
| 便所の有無 | あり |
| その他 |
概要
平成18年に北陸本線長浜~敦賀駅、湖西線永原~近江塩津駅間の直流化に合わせて製作された近郊形電車で、JR西日本初の交直両用近郊形電車となります。
同社の新製車輛において、共通のコンセプトである「明るく、広く、快適、コストパフォーマンスに優れた車輛」をベースに設計されており、代表する321系、223系、683系に用いられた技術を採用しています。
車体は223系5500番代の前面形状と321系の構体設計をベースとしたステンレス製片側3扉構造とし、積雪地域への対応、既存車との共通化、火災防止対策及び車内環境強化が図られた設計となっています。
主回路システムは683系、主電動機は223系と同じ物を使用。編成は2両1ユニットの構成で、直流区間の走行で必要な機器(車輛制御装置(VVVFインバーター+SIV装置)、電動空気圧縮機等)はクモハ521形式、交流区間で走行に必要な機器(主変圧器、補助整流装置等)はクハ520形式に搭載しています。VVVFインバーター制御装置はIGBT素子を用いた3レベル変調PWMコンバーター+3レベルVVVFインバーター個別制御方式としています。これは短編成での運用が主である為、コンバーターを2台並列接続とし、故障時に片側を開放します。VVVFインバーターも個別に主電動機を解放できる構造とし、SIV装置が故障した際にバックアップ出来る構造となっています。
車内は223系5500番代を基本とし、乗降扉間は転換クロスシート、車端部はロングシートとなっています。乗降扉には半自動時のドア操作ボタンが設置されています。トイレはクハ520形式の後位側車端部にあり、向かいは車椅子スペースとなっています。
北陸地域の主力として勢力を拡大していきましたが、平成27年に開業した北陸新幹線により、金沢~直江津駅間が経営分離された為、本系列の一部があいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道へ譲渡されています。更に令和6年に北陸新幹線敦賀駅延伸で、金沢~敦賀駅間が経営分離。並行する北陸本線はハピラインふくいになり、こちらにも譲渡されています。現在、JR西日本に所属しているのは1次車と100番代になっています。
0番代(1次車)
北陸本線敦賀以南の直流化により登場したグループです。
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| クモハ521-2(1位側) | クハ520-3(4位側) |
クモハ521-1~5
北陸本線敦賀以南の直流化により登場したグループで、金沢方の制御電動車です。前位側に運転台を設置しています。車輛制御装置、電動空気圧縮機等を搭載しています。
クハ520-1~5
米原方に位置する制御車です。後位側に運転台を設置し、前位側にはパンタグラフ、車内には車いす対応トイレを備えています。主変圧器、主整流装置等を搭載。クモハ521形式よりも重量があります。
0番代(2次車)
金沢地区の体質改善を目的に平成21年に登場したグループ。1次車とは外観には大きな変化はなく、車内では吊り革の握り手や手摺りの改善が行われた他、トイレのスペース拡大が実施されています。
現在はあいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道に譲渡され、JR西日本所属車はありません。
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| クモハ521-27(1位側) | クハ520-19(4位側) |
クモハ521-6~35
1次車とは渡り板の形状が変化した程度で、ほぼ同じ外観となっています。
クハ520-6~35
こちらも1次車とほぼ同じ外観を有しています。車内では前位側にあるトイレが拡大され、半円状となっています。
0番代(3次車・4次車)
引き続き金沢地区の体質改善を目的に投入されたグループ。車輛制御システム等は1、2次車と変わりませんが、安全性の向上に主眼を置いた大きな仕様の変化があります。
まず、運転台形状は225系と同じ衝撃吸収構造を採用し、形状も225系100番代に似たデザインに変更されています。また、平成22年に発生した先頭車同士の連結面に乗客が転落し、死亡した事故を受け、先頭車用転落防止ホロが設置されています。この他に何らかの理由による異常事態が発生した場合に加速度の変化から、TE装置を自動的に作用させる列車異常挙動検知システム、キハ120形式で採用されているドア誤扱い防止システムを搭載しました。
現在はJR西日本所属車はなく、IRいしかわ鉄道、ハピラインふくいに譲渡されています。
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| クモハ521-45(2位側) | クハ520-51(3位側) |
クモハ521-36~58
外観が大きく変わっていますが、性能面や室内は1次車、2次車とほぼ同じ。4次車は令和3年に登場。行先表示器、種別表示器がフルカラーLEDに変更されています。
クハ520-36~58
クモハ521形式と同じく、モデルチェンジしたグループです。
100番代
JR西日本とIRいしかわ鉄道が七尾線、IRいしかわ鉄道で運用されている415系800番代の置換え用として製作したグループで、令和2年に登場しました。
0番代の3次車をベースに設計されていますが、灯具類のLED化、行先表示器、種別表示器のフルカラーLED化、乗降扉の戸挟み検知及び誘導鈴機能の追加、優先席、車椅子スペースの改善、車内案内表示器増設等の変更が加わっています。塗装色は415系と同じく、輪島塗の漆をイメージした茜色としています。
JR西日本とIRいしかわ鉄道の車輛に仕様の違いはなく、ロゴマークがJRかIRマークかの違いとなっています。
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| クモハ521-103(1位側) | クハ520-110(3位側) |
クモハ521-101~118
七尾方の制御電動車です。基本は0番代の3次車がモデルとなっています。116~118番はIRいしかわ鉄道所属車です。
クハ520-101~118
金沢方のパンタグラフを搭載する制御車です。116~118番はIRいしかわ鉄道所属車です。