諸元
全 長  20000mm、20100mm(先頭車)
全 幅  2978mm
全 高  4020mm
主電動機 C-MT66A形式(185kw)(1次車及び2次車)、C-MT66C形式(185kw)(3次車以降)
制御方式 IGBT素子VVVFインバーター制御方式
制動方式 電気指令式空気ブレーキ方式
動力台車 C-DT63A形式 不随台車C-TR251形式、3次車以降は動力台車 C-DT63B、不随台車 C-TR251A形式

車内設備など
座 席 ロングシート・クロスシート・固定式クロスシート、転換式クロスシート
乗降扉 片側3扉
トイレ あり

 JR東海では国鉄から引き継いだ車輛から省エネルギー化を図った自社設計の車輛へ置換えを進め、特急形車輛は定期列車に用いる車輛の置換えを終えていました。一方、近郊形電車では211系5000番代、311系、213系5000番代を投入させていましたが、まだまだ103系や113系など多数の国鉄形車輛が残っており、これらを置き換える目的で平成11年に313系を登場させました。
 車体構造は特急形車輛の373系を基本とし、近郊形電車では一般的な片側3扉構造で、オールステンレス製車体。先頭車の乗務員室部分のみ普通鋼製となっています。車体断面は同社の車輛限界で最も狭い身延線を基準としており、直流電化路線であれば、どこでも走行を可能としています。
 客室は用途に応じで様々あり、客室窓は1枚固定式で、窓柱は荷重を受けない構造とする事で、仕様による窓割りの違いに対応したものとしています。非常時に備えて、連結面寄りの窓のみ上部が内側に折れて開くことが出来ます。窓ガラスは紫外線(UV)カットガラスを採用していますが、フリーストップ式のロールカーテン又は横引きカーテンが備えられています。交通バリアフリー法にも対応しており、ドアチャイム、車いす対応の洋式トイレ、車内案内表示器などを備えています。客室内の騒音低減のため、床には廃ゴムタイヤを再利用した吸音材が敷き詰められており、近郊形電車ではトップクラスの静粛性をもっています。
 制御装置や主電動機は373系で実績のあるものを使用しており、ブレーキ制御方式は電気指令式空気ブレーキ方式で回生ブレーキを併用するほか、編成全体のブレーキ力を確保するためT車遅れ込め機構を備えています。これより、空気ブレーキ作動を抑制し、摺動部のメンテナンス低減を図っています。列車本数の少ない線区では回生ブレーキが失効しやすい事から、発電ブレーキをもった番代もあります。
 形式はクモハ313形式、モハ313形式、クハ312形式、サハ313形式と4形式ですが、使用される線区に応じて細やかな仕様の違いがあり、非常にバラエティーに富んだ陣容となっています。機器構成により下記のように分類されます。
クモハ313形式
Mc1・・・3、4両編成に使用。SIV装置の容量は150KvA。
Mc2・・・2両編成に使用。SIV装置の容量は80KvA。
Mc3・・・3、4、6両編成に使用。Mc1の機器構成に加えて、発電ブレーキ装置(ブレーキチョッパ装置、抵抗器)を搭載しています。
Mc4・・・2両編成に使用。Mc2の機器構成に加えて、発電ブレーキ装置(ブレーキチョッパ装置、抵抗器)を搭載しています。
モハ313形式
M1・・・4両編成に使用されるパンタグラフ付きの中間電動車です。
M2・・・3両編成に使用される中間電動車です。MT比を1:1とするため、片方の台車を不随台車としています。
M3・・・6両編成に使用される中間電動車です。M1の機器構成に加えて、発電ブレーキ装置(ブレーキチョッパ装置、抵抗器)を搭載しています。
M4・・・3両編成に使用される中間電動車です。M2の機器構成に加えて、1000リットル/minの電動空気圧縮機を搭載しています。
M5・・・6両編成に使用される中間電動車です。M3の仕様に80KvAのSIV装置を搭載しています。
M6・・・3両編成に使用される中間電動車です。M4の機器構成に加えて、発電ブレーキ装置(ブレーキチョッパ装置、抵抗器)を搭載しています。
クハ312形式
Tc’1・・・3、4両編成の制御車です。2000リットル/minの電動空気圧縮機を搭載しています。
Tc’2・・・2、3、4、6両編成の制御車です。1000リットル/minの電動空気圧縮機を搭載しています。
サハ313形式
T1・・・4両編成に使用される中間不随車です。
T2・・・4、6両編成に使用される中間不随車です。1000リットル/minの電動空気圧縮機を搭載しています。
T3・・・6両編成に使用される中間不随車です。T2の機器構成に蓄電池を搭載しています。

0番代・300番代(1次車・オールクロスシート車)
 平成11年に登場した、東海道本線で運用される「新快速」などに使用されるオールクロスシートのグループです。4両編成は0番代、2両編成は300番代となっています。転換式クロスシートを使用していますが、車端部及び乗降扉付近は固定式となっています。

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クモハ313-1~(クモハ313-2)

4両編成熱海方に位置するパンタグラフ付き制御電動車(Mc1)です。補助電源装置(150KvA)付のVVVFインバーター制御装置を搭載しています。

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クモハ313-301~(クモハ313-315)

2両編成熱海方に位置するパンタグラフ付き制御電動車(Mc2)です。補助電源装置(80KvA)付のVVVFインバーター制御装置を搭載しています。

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クハ312-1~(クハ312-9)

4両編成米原方に位置する制御車(Tc’1)です。車端部にトイレが設置されています。床下には電動空気圧縮機(2000リットル)を搭載しています。0番代の他、1000番代、1500番代の編成にも連結されています。

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クハ312-301~(クハ312-305)

2両編成米原方に位置する制御車(Tc’2)です。車端部にトイレが設置されています。床下には電動空気圧縮機(1000リットル)を搭載しています。

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モハ313-1~(モハ313-1)

0番代4両編成に連結されるパンタグラフ付き中間電動車(M1)です。VVVFインバーター制御装置のみを搭載しています。

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サハ313-1~(サハ313-4)

0番代4両編成に連結される中間不随車(T1)です。車端部の客室窓の上部は内折れ窓になっており、非常時の換気用として使用されます。

1000番代・1500番代(1次車・クロス&ロングシート車)
 中央本線名古屋口向けのグループです。4両編成を1000番代、3両編成を1500番代としています。0番代、300番代と同じく転換式クロスシートを使用(乗降扉付近は固定)していますが、車端部をロングシートとしています。なお、トイレのある制御車(Tc’1)にはロングシートが無いため、0番代のクハ312-1~が使用されています。

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クモハ313-1001~(クモハ313-1001)

4両編成(1000番代)の塩尻方に位置するパンタグラフ付き制御電動車(Mc1)です。車端部はロングシートとなっています。床下には補助電源装置(150KvA)付きのVVVFインバーター制御装置が搭載されています。

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クモハ313-1501~(クモハ313-1502)

3両編成(1500番代)の塩尻方に位置するパンタグラフ付き制御電動車(Mc1)です。床下には補助電源装置(150KvA)付きのVVVFインバーター制御装置が搭載されています。

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モハ313-1001~(モハ313-1001)

1000番代4両編成に連結されるパンタグラフ付き中間電動車(M1)です。床下にはVVVFインバーター制御装置のみが搭載されています。

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モハ313-1501~(モハ313-1502)

1500番代3両編成の中間電動車(M2)です。パンタグラフはなく、1000番代と同じ制御装置が搭載されています。3両編成のMT比を1:1とするために片方の台車は不随台車となっています。

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サハ313-1001~(サハ313-1001)

1000番代4両編成に連結される中間不随車(T1)です。

3000番代(1次車・セミクロスシート車)
 中央本線(西線)、身延線、御殿場線など向けのセミクロスシート仕様のグループです。列車密度が少ない線区では回生ブレーキが失効する(一つのセクション内で力行する列車がない)事が考えられる事から、回生ブレーキと発電ブレーキを併用するシステムを採用しています。回生ブレーキが失効した際に空気ブレーキと発電ブレーキでブレーキ力を補うブレンディング制御方式が採用されており、回生効率向上と、失効時の衝動を抑制しています。
 閑散線区での運用である事から、多くの車輛がワンマン運転対応の機器が搭載されています。

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クモハ313-3001~(クモハ313-3023)

2両編成の奇数向きパンタグラフ付き制御電動車(Mc3)です。パンタグラフは2基搭載されているのが特徴の一つです。補助電源装置(80KvA)付きVVVFインバーター制御装置を搭載しています。

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クハ312-3001~(クハ312-3028)

2両編成の偶数向き制御車(Tc’2)です。車内は乗降扉付近がロングシート、乗降扉間は固定式クロスシートが配されています。車端部にトイレが設置されています。床下には電動空気圧縮機(1000リットル)を搭載しています。

8000番代(1次車・2次車 セントラルライナー)
 平成11年に登場した番代で、名古屋~中津川駅間で運転を開始した優良定員制快速列車「セントラルライナー」用の車輛です。基本編成は3両編成となっており、車内はオール転換式クロスシート、車端部はセミコンパートメント風のテーブル付きボックスシートが配され、シートピッチの拡大など各部がグレードアップされています。塗装もシルバーメタリックにコーポレートカラーのオレンジ色をグラデーションストライプでまとうという独特のものとなっています。
 平成25年に運行が終了し、現在はホームライナー号などに活躍をしています。

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クモハ313-8501~(クモハ313-8501)

中津川方に位置するパンタグラフ付き制御電動車(Mc1)です。セントラルライナー運用時は中央の乗降扉は締切り扱いとなります。

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クハ312-8001~(クハ312-8005)

名古屋方に位置する制御車(Tc’1)です。車端部にトイレが設置されています。乗降扉付近には簡易のパーティションが設けられています。

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モハ313-8501~(モハ313-8505)

本番代の中間電動車(M2)です。システムは1500番代と同じとなっています。

1100・1600番代(3~5次車・クロス&ロングシート車)
 平成18年に増備されたグループ。3次車でマイナーチェンジが行われました。この後紹介する各番代に共通して、多数の変更が行われています。
 3次車では、行先表示器が前面、側面ともに幕式からフルカラーLEDに変更。前部標識灯も白熱灯から、運転台窓下のものはHID灯(高輝度放電灯)、貫通扉上部にあるものは超高輝度白色LEDに変更しました。車内では車輛間の貫通扉を傾斜式戸閉装置に変更し、ドアが自ら閉まるようにしました。冷房装置はオゾン層破壊係数0の新冷媒を使用したC-AU715形式に変更。トイレでは車椅子での利用し易さを考え、拡大及び自動扉に変更。これに伴い、対面の座席を廃止しています。
 機器類では、3両編成以上の初期車ではクハ312形式に2000リットル/minの電動空気圧縮機を搭載していましたが、冗長性確保を目的にクハ312形式、サハ313形式及び3両編成に連結されるモハ313形式に1000リットル/minの電動空気圧縮機を分散搭載する事になりました。ブレーキでは純電気ブレーキを採用し、ほぼ回生ブレーキのみで停止させるようにしました。(発電ブレーキを併用する場合は従来通り。)
 4次車では基本的には3次車とほぼ同じですが、貫通扉の機構を再び水平式に戻したほか、避難用はしごを収納、設置、自動放送において、非常ブレーキが扱われた際に「急停車します。ご注意ください。」の追加などが行われました。
 5次車は最終増備車のグループです。大きな変更点は客室照明を蛍光灯からLED蛍光灯に変更し、消費電力を抑える、省エネの変更を行いました。
 この1100番代、1600番代は1000番代、1500番代の後継にあたり、1100番代は4両編成、1600番代は3両編成となっています。

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クモハ313-1101~(クモハ313-1104)

熱海・塩尻方に位置するパンタグラフ付き制御電動車(Mc1)です。マイナーチェンジが行われていますが、車内や床下機器の構成は1000番代と同じとなっています。

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クモハ313-1601~(クモハ313-1602)

熱海・塩尻方に位置するパンタグラフ付き制御電動車(Mc1)です。3両編成用である点以外はクモハ313-1101~と同じとなっています。

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クハ312-401~(クハ312-406)

名古屋・米原方に位置する制御車(Tc’2)です。1100番代、1600番代、1700番代共通の制御車となっています。車内はクハ312-1~と同じですが、電動空気圧縮機の容量が変更され、クハ312-301~に近い仕様となったため、新しい番代となりました。

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モハ313-1101~(モハ313-1104)

4両編成(1100番代)のパンタグラフ付き中間電動車(M1)です。モハ313-1001~のマイナーチェンジ車になります。

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モハ313-1601~(モハ313-1603)

3両編成(1600番代)の中間電動車(M4)です。モハ313-1501~のマイナーチェンジ車で、車内や機器構成は同じですが、電動空気圧縮機(1000リットル/min)が搭載されています。

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サハ313-1101~(サハ313-1104)

4両編成(1100番代)の中間不随車(T2)です。サハ313-1001~のマイナーチェンジ車で、電動空気圧縮機を搭載しています。

1700番代(3次車・飯田線仕様車)
 飯田線から長野駅までを結ぶ快速「みすず」号の置換え用として平成19年に登場したグループです。1600番代(1000番代系)とは仕様が異なるため、新番代としています。寒冷地での運用である事から、半自動機能、霜取り用パンタグラフの装備などが行われたほか、列車密度が低い線区である事から発電ブレーキの装備、急勾配の空転、滑走対応として、セラミック噴射装置が装備されています。その他は1600番代とほぼ同じとなっています。制御車はクハ312-401~を使用していますが、仕様が異なっています。

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クモハ313-1701~(クモハ313-1701)

豊橋方に位置するパンタグラフ付き制御電動車(Mc3)で、3両製作されました。集電用の他に、霜取り用パンタグラフが搭載されているほか、補助電源装置(150KvA)付きVVVFインバーター制御装置、発電ブレーキ装置(ブレーキチョッパ装置、抵抗器)が搭載されています。

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モハ313-1701~(モハ313-1701)

1700番代の中間電動車(M6)です。片方の台車は不随台車で、VVVFインバーター制御装置(補助電源装置はなし。)、容量が1000リットルの電動空気圧縮機、発電ブレーキ装置が搭載されています。

2000番代(3次車・静岡地区向け車輛)
 平成18年に登場したグループで、東海道本線、身延線、御殿場線など静岡地区で運用する車輛です。ロングシート仕様の211系5000番代、6000番代と同じく、この番代もロングシート仕様となっています。基本編成は2両編成の2300番代、3両編成の2500番代、2600番代の3種類があります。
 寒冷地も走行する事から半自動機能(押しボタン式)を装備している他、他のロングシート車では見られない、スタンションポールが設けられています。

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クモハ313-2301~(クモハ313-2301)

2両編成用のパンタグラフ付き制御電動車(Mc4)です。補助電源装置(150KvA)付きVVVFインバーター制御装置、発電ブレーキ装置、セラミック噴射装置が搭載されています。

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クモハ313-2351・2352(クモハ313-2351)

2両編成用のパンタグラフ付き制御電動車(Mc4)です。クモハ313-2301~と同じ仕様ですが、冬季に使用する霜取り用パンタグラフが装備されているほか、レール塗油器も装備されているため、番代区分が行われています。

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クモハ313-2501~(クモハ313-2505)

3両編成用のパンタグラフ付き制御電動車(Mc1)です。主に東海道本線で使用する車輛で、補助電源装置(150KvA)付きVVVFインバーター制御装置を搭載しています。

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クモハ313-2601~(クモハ313-2604)

3両編成用のパンタグラフ付き制御電動車(Mc4)です。主に寒冷地、急勾配線区に使用するため、クモハ313-2501~の装備の他に発電ブレーキ装置、セラミック噴射装置を搭載しています。

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クハ312-2301~(クハ312-2318)

2000番代2両編成及び3両編成共通の制御車(Tc’2)です。車内はロングシートの座席ほか、トイレが設置されています。電動空気圧縮機(1000リットル)、蓄電池を搭載しています。

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モハ313-2501~(モハ313-2509)

暖地向け2500番代の中間電動車(M2)です。片方の台車は不随台車で、VVVFインバーター制御装置、電動空気圧縮機を搭載しています。

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モハ313-2601~(モハ313-2602)

3両編成2600番代の中間電動車(M4)です。この車輛も片方の台車は不随台車となっています。VVVFインバーター制御装置、電動空気圧縮機、発電ブレーキ装置を搭載しています。

3100番代(3次車・セミクロスシート車)
 3000番代のマイナーチェンジ車に当たるグループです。機器構成、室内構成は同じで、当初より霜取り用パンタグラフが搭載(2基搭載)である点が異なっています。

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クモハ313-3101・3102(クモハ313-3102)

クモハ313-3001~のマイナーチェンジ車(Mc3)です。LEDに変更された行先表示器など3次車以降の変更以外はほぼ同じとなっています。

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クハ312-3101・3102(クハ312-3102)

クモハ313-3101~の相方となる制御車(Tc’2)です。床下には電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。

5000番代(3・4次車・オール転換クロスシート車)
 東海道本線の快速列車を主体に運用する6両編成のグループです。0番代のマイナーチェンジ車に当たり、車内はオール転換クロスシートで、車端部や乗降扉付近の座席も転換できるようになりました。デッキ部には仕切りが設置されています。この番代の最大の特徴は高速域での乗心地向上を図るため、在来線車輛では初の試みとなる車体間ダンパーとセミアクティブ制振制御装置を装備しました。これは、同社の700系新幹線電車で実用化されたものです。
 その後、4次車で5000番代が増備されたほか、増結用として2両編成の5300番代が登場しました。この5300番代では車体間ダンパーやセミアクティブ制振制御装置は付いていません。

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クモハ313-5001~(クモハ313-5005)

6両編成の熱海方に位置するパンタグラフ付き制御電動車(Mc4)です。オール転換式クロスシート車であるため、乗降時間のかかる快速列車や新快速列車を主な任務としています。補助電源装置(150KvA)付きVVVFインバーター制御装置、回生失効を考え、発電ブレーキ装置を搭載しています。

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クモハ313-5301~(クモハ313-5301)

平成22年に加わった2両編成のパンタグラフ付き制御電動車(Mc4)です。クモハ313-5001~とほぼ同じですが、車体間ダンパー、セミアクティブ制振制御装置は装備されていません。

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クハ312-5001~(クハ312-5001)

5000番代、6両編成及び2両編成の共通の制御車(Tc’2)です。車内は座席の他、トイレが設置されています。電動空気圧縮機、蓄電池を搭載しています。なお、2両編成用の車輛には車体間ダンパー、セミアクティブ制振制御装置は装備されていません。

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モハ313-5001~(モハ313-5005)

6両編成のパンタグラフ付き中間電動車(M3)です。VVVFインバーター制御装置、発電ブレーキ装置を搭載しています。

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モハ313-5301~(モハ313-5306)

6両編成のパンタグラフ付き中間電動車(M5)です。補助電源装置(80KvA)付きVVVFインバーター制御装置、発電ブレーキ装置を搭載しています。

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サハ313-5001~(サハ313-5005)

6両編成に連結される中間不随車(T2)です。電動空気圧縮機を搭載しています。

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サハ313-5301~(サハ313-5305)

6両編成に連結される中間不随車(T3)です。サハ313-5001~と同じ電動空気圧縮機を搭載するほか、蓄電池を搭載しています。

1300番代(4・5次車 クロス&ロングシート車)
 1000番代では初めての2両編成仕様で平成22年に登場しました。ワンマン運転対応準備工事車と対応した2つの種類があるほか、半自動機能時の押しボタンをキハ25系と共通のものとしたなど細やかな違いがあります。

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クモハ313-1301~(クモハ313-1313)

1000番代では初となる2両編成用のパンタグラフ付き制御電動車(Mc4)です。パンタグラフは2基搭載されており、外観の特徴の一つともなっています。補助電源装置(80KvA)付きVVVFインバーター制御装置、発電ブレーキ装置を搭載しています。

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クハ312-1301~(クハ312-1304)

本番代の制御車(Tc’2)です。1000番代ではクハ312形式400番代が連結されますが、当番代より同じ番代に変更しています。床下には電動空気圧縮機が搭載されています。写真の車輛はワンマン運転対応準備工事車です。