急行型電車・特急型電車とは?
〇急行型電車とは。
主に普通列車に対し、主要駅のみに停車する「急行列車」に使用される電車です。停車駅は特急列車よりも多く、快速列車(準急列車)よりも少ないのが特徴で、車内は客室と出入口が仕切られています。座席は横型のクロスシートと呼ばれる座席で構成されています。乗降扉は片側に2箇所あるのが一般的です。国鉄では準急列車が設定され、準急用車輛と呼ばれていましたが、優等種別の格上げや急行列車の新規設定が増え、次第に急行用車輛へと呼ばれるようになりました。
1970年代に入ると新幹線の開業に伴い、特急列車への格上げが進んだため、急行列車が減少し始めます。このため、電車では昭和46年に登場した475系を最後に新製となる急行型電車はつくられていません。1980年代になると、普通列車に転用や改造された他、ジョイフルトレインへの改造車も登場しました。
現在、最後となる急行型電車は413系に組み込まれているクハ455形式700番代のみで、風前の灯火となっています。
〇特急型電車とは。
特別急行列車(特急列車)に用いられる車輛で、原則として固定編成で使用し、空気調和装置を備え、高速運転に適した性能を有する。とされています。元々、特急列車は限られた上流階級の客が利用する急行列車という意味合いで明治時代から始まりました。戦後もその傾向が続きましたが、1970年代に入り大衆化が図られ、エル特急の設定などにより運転本数が増加し、庶民が気軽に利用できるようになりました。
特急型車輛には2つの目的があり、1つは運転する区間を最短時間で結ぶもの。2つ目は観光などを目的に、快適な空間を提供するため居住性を重視した設計としたもの。があります。国鉄時代はほぼ共通設計でしたが、JRへ移行してからは、各社で独創的な特急型電車が活躍をしています。