451系・453系・455系 457系・475系      急行形交直両用電車

諸 元

最大長  20000mm
最大幅  2950mm
最大高  4090mm
主電動機  MT54形式(120kw)
制御方式  抵抗制御方式(直並列組み合わせ制御、弱め界磁制御)
制動方式  発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ、勾配抑速ブレーキ
動力台車  DT32系
附随台車  TR69系

車内設備など

座  席  クロスシート
乗降扉(片側)  2扉
便所の有無  あり
その他  冷房化改造車有り。

概要(451系・471系)
 新性能電車第1号モハ90系(後の101系)が登場し、急行形として153系が昭和33年に登場。車体の両端にデッキを設け、ボックスシートとした車内は客車を上回る居住性となり、利用者から好評でした。昭和30年代後半に入ると、地方幹線の交流電化が急速に進み、同時に急行形電車の要望が高まりました。そこで、初の交直両用電車である401系及び421系をベースに153系の車体を基本とした急行形電車が設計され、昭和37年に東北本線用50Hzの451系、北陸本線用60Hzの471系が登場しました。
 ユニット構成をMc+M’とし、グリーン車、ビュッフェ車等の附随車を組み合わせて編成を組成する方法としている他、交流周波数の影響を受けない制御車については共通の形式としており、以降登場する系列も同じとなっています。
 本系列も含め、以降新製された交直両用急行形電車は昭和60年3月のダイヤ改正までに急行列車の運用を終了し、走行していた地域の普通列車に転用され活躍。この際に比較的早く座席の一部ロングシート化等が行われています。また、一部は車体更新名目で近郊形電車(413系、717系)へ改造されました。このような事から、165系やキハ58系に見られるジョイフルトレインへの転用改造は行われていないのが特徴にあります。

クモハ451-8 モハ450-9(3位側)

クモハ451-1~
主制御器や主抵抗器等を搭載する交流50Hz用の制御電動車。1次車となる1~9番は前位側(運転台方)乗降扉が構造上の問題で外吊り方式が採用されていました。しかし、風圧で扉が開く問題等があり、戸袋方式に改造されています。
モハ450-1~
クモハ451形式とユニットを組むパンタグラフ付き中間電動車です。主変圧器、主整流器等交流機器を中心に搭載しており、機器配置の都合からパンタグラフがやや中心寄りに設置されています。また、パンタグラフ周辺は低屋根構造となっており、ファンデリア(換気扇)が設置され、外気取入れ口のルーバーが特徴となっています。

クモハ471-7(2位側) モハ470-2(2位側)

クモハ471-1~
主制御器や主抵抗器等を搭載する交流60Hz用の制御電動車。構造や性能面はクモハ451形式と同じです。12、14番は欠番となっています。
モハ470-1~
クモハ471形式とユニットを組むパンタグラフ付き中間電動車です。モハ450形式とは主変圧器、主整流器の形式名が60Hz用としたものになった点が異なるだけで、この他は同じとなっています。

クハ451-30(1位側)

クハ451-1~
451系、471系及び後述の453系、473系の共通の制御車です。153系や165系が偶数、奇数どちらでも使用出来る両渡り構造を採用したのに対し、交直両用急行形電車は編成の両端を制御電動車で構成する事が計画された為、偶数向きの片渡り構造となっています。床下には電動発電機を搭載しています。写真の30番が最後まで残った車輛で、運転台の機器を使用停止とし、中間附随車化しサハ451形式に改造(外観は不変)され、形式消滅しています。

概要(453系・473系)
 451系及び473系の電動車は主電動機にMT46形式(100kw)を使用していましたが、出力向上を図ったMT54形式(120kw)に変更した系列として昭和38年に登場したのが453系、473系です。451系の出力向上を図ったものが453系、471系の出力向上を図ったものが473系となります。
 外観は両形式とも451系、471系と同じ。473系は475系の投入が決定した事により、1ユニットの製造で終わり、413系近郊形電車への改造が行われ、交直両用急行形電車では最初に系列消滅しています。

クモハ453-4(1位側) モハ452-1(1位側)

クモハ453-1~
クモハ451形式の出力向上を図った形式です。主電動機の形式変更があったのみで、外観等は同じとなっています。
モハ452-1~
モハ450形式の出力向上を図った形式です。こちらもモハ450形式と同じ外観となっています。

概要(455系・475系)
 交流電化区間が幹線から亜幹線に拡大し、その中には勾配線区も含まれていました。その勾配線区向けに抑速ブレーキを装備した系列として、交流50Hz用として455系、交流60Hz用として475系が昭和40年に登場しました。455系は453系、475系は473系に抑速ブレーキを装備したものです。また、この2系列登場に合わせて附随車も抑速ブレーキに対応した構造に変更された為、新形式が登場しています。
 455系は東北本線盛岡電化開業、475系は北陸、九州地区向けとして登場。急行列車の運用で活躍し、余生は普通列車で活躍しました。

クモハ455-19(1位側) クモハ455-4(2位側)

クモハ455-1~
453系のクモハ453形式に抑速ブレーキを付加した455系の50Hz用制御電動車です。写真は仙台地区で活躍した車輛で、アコモ改良の際に前部及び後部標識灯を一体化したもの。この他に踏切事故対策としてアンチクライマーを備えた車輛(写真左)もありました。

クモハ455-38(2位側) モハ454-44(2位側)

クモハ455-37~
37~42番は冷房準備車として登場しています。特徴は冷房化の際に搭載する冷房装置が指定されている点で、冷房化でAU12S形式冷房装置を6基搭載しています。非冷房車からの冷房化、冷房を装備した車輛はAU13E形式で5基搭載となっています。
モハ454-1~
クモハ455形式とユニットを組むパンタグラフ付き中間電動車です。モハ452形式に抑速ブレーキを付加したもので、外観、内装共に同じとなっています。

モハ454-38(2位側)

モハ454-37~
37~42番は冷房準備車として登場しています。冷房化する際に搭載する冷房装置を分散式冷房装置としていましたが、非冷房車の冷房化の際に搭載したAU72形式冷房装置(集中式)にする事とした為、改造が行われています。ベンチレーターの配置が異なるのが特徴です。

クモハ475-30(1位側) クモハ475-35(2位側)

クモハ475-1~
473系のクモハ473形式に抑速ブレーキを付加した、交流60Hz用の制御電動車です。

モハ474-17(1位側) モハ474-47(4位側)

モハ474-1~
473系のモハ472形式に抑速ブレーキを付加した、475系のパンタグラフ付き中間電動車です。クモハ475形式とユニットを組みます。

概要(457系)
 交流周波数による区別で発展をしてきた急行形電車交直両用電車。交流機器技術開発の集大成として、50/60Hz両用の本系列が昭和44年に登場しました。従来車は冷房装置は非冷房又は準備工事としていましたが、457系は冷房装置を標準装備として登場しています。

クモハ457-17(1位側) クモハ457-9(2位側)

クモハ457-1~
抑速ブレーキ付き、50/60Hz両用の制御電動車で、6系列の最終決定版となる形式となります。

モハ456-18(1位側) モハ456-1(2位側)

モハ456-1~
クモハ457形式とユニットを組む、パンタグラフ付き中間電動車です。冷房装置を標準装備としている為、パンタグラフ下のファンデリアが無く、空気取入れ口のルーバーが無いのが特徴です。

サハ455-2(4位側)

サハ455-1~
本系列の登場と共に登場した中間附随車です。一部の車輛は先頭車化改造され、クハ455形式700番代となっています。

概要(クハ455形式)
 455系、475系、457系共通の偶数向き制御車で、クハ451形式に抑速ブレーキを付加した形式となります。それぞれの系列に新製されたオリジナル車と急行列車廃止に伴い余剰となった165系や169系等の他系列からの編入改造車の2つに大別できます。

クハ455-54(1位側) クハ455-73(2位側)

クハ455-1~
新製となる0番代グループです。65番以降は457系の制御車として新製され、当初より冷房装置を搭載していました。

クハ455-62(1位側)

クハ455-62~64
62~64番の3両は冷房準備車として登場し、冷房化した際にAU12S形式分散式冷房装置を6基搭載。他の0番代とは異なる姿をしています。

クハ455-302(1位側) クハ455-318(2位側)

クハ455-301~320
昭和60年に普通列車の増発が行われる事になりましたが、制御車が不足する事から他の系列より賄う事になりました。このグループは169系のクハ169形式を交直両用に改造した車輛です。

クハ455-323(1位側)

クハ455-321~324
169系900番代(元165系900番代)のクハ169形式900番代を改造したグループ。AU12S形式冷房装置が特徴です。

クハ455-402(2位側) クハ455-504(2位側)

クハ455-401~
165系のクモハ165形式、169系900番代のクモハ169形式900番代を電装解除し、制御車に改造したグループです。運転台上部には主電動機冷却風取入れ口の箱型通風器が残されていました。台車はTR69系に履き替えています。
クハ455-501~
165系のサハ165形式を先頭車化改造したもので、0番代に似た外観になっていますが、前位側乗降扉の戸袋窓が小さいのが特徴です。車内は改造時に一部ロングシート化しています。

クハ455-604(1位側) クハ455-610(2位側)

クハ455-601~
中間附随車であるサロ455形式、165系のサロ165形式を先頭車化改造したグループです。車内の座席はグリーン車時代のまま(リクライニングシート)となっており、格下げ改造車では豪華な普通車として知られていました。165系の改造車では、種車時代にユニットサッシ窓化した車輛もありました。

クハ455-701(1位側) クハ455-702(2位側)

クハ455-701・702
中間附随車のサハ455形式を先頭車化改造したグループです。他の車輛とは異なり、窓割りが独特である他、413系の制御車として用いられた為、字幕式の行先表示器が設置されているのが特徴です。

クロハ455-1(1位側)

クロハ455-1
磐越西線郡山~会津若松駅を結ぶ快速「ばんだい」号用の車輛として、平成2年にクハ455形式を改造したもの。前位側をグリーン室とした合造車となっています。交直両用急行形電車はジョイフルトレイン等の改造車は唯一本形式のみとなっています。




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