
諸 元
| 最大長 | 20000mm |
| 最大幅 | 2946mm |
| 最大高 | 4290mm |
| 主電動機 | MT54E形式(150kw) |
| 制御方式 | サイリスタ位相制御 |
| 制動方式 | 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ |
| 動力台車 | DT38A形式 |
| 附随台車 | TR208A形式 |
車内設備など
| 座 席 | リクライニングシート |
| 乗降扉(片側) | 1扉(改造後により2扉もある。) |
| 便所の有無 | あり |
| その他 |
概要
北海道の電化は昭和43年に小樽~滝川駅間の交流電化開業したのが始まり。翌年に旭川駅まで延伸しました。開業と同時に711系近郊形交流電車が投入され、急行「かむい」や札幌~旭川駅をノンストップで走る急行「さちかぜ」が運転され、好評でした。その頃、全国的にエル特急網の整備が進められており、北海道にもエル特急を望む声が高まり、北海道向けに新系列の特急形交流電車を投入する事が決定し、開発が始まりました。
711系の足廻りと485系の車体を組み合わせた特急形電車とする予定でしたが、711系の変圧器や整流装置に使用していたPCBに毒性があり、使用及び製造禁止となってしまい、代替品を探す事になりました。
登場が延期された事により、昭和49年に485系1500番代を投入しました。エル特急の登場は1年程延期となり、昭和50年よりエル特急「いしかり」号が運転を始めました。485系は急場しのぎの車輛であった為、711系程の耐寒・耐雪構造を施していませんでした。この為、冬季になると低温、粉雪の侵入による故障が相次ぎ、間引き運転をしなければならない事態までになってしまいました。
その中でPCBを用いらない主変圧器が完成し、北海道向け特急形電車の開発が再び始まり、昭和53年に711系の経験を活かした781系が登場しました。
車体は485系1000番代をベースとしつつ、客室窓は車内保温の為、やや小さくし、床下は従来車の倍となる厚みを持つ断熱材を入れています。先頭車の先頭部の形状は丸みを帯びたものとなり、運転台形状は着雪しづらいものとしています。標識灯は485系1500番代と同じ配置としていますが、塗装色ではクリーム4号に赤2号の配色としつつ、愛称表示器まで回り込むように赤い帯が巻かれています。
機器類は711系の実績とメンテナンスを共通化を図る目的で、711系50番代のシステムとし、一部は新設計であるものの、同じ部品を使用しています。制御方式も711系と同じサイリスタ位相制御方式を採用していますが、711系で問題であった制輪子、車輪の摩耗対策として、485系1500番代で好評であった発電ブレーキを採用しています。発電ブレーキ用抵抗器は床下では雪の浸入がある事から、屋根上設置としています。
機器類が増加した事により、重量が増加した事から、従来の電動車2両で1組となるユニット方式や711系の1M方式とは異なる、国鉄では初採用となる「M-TAユニット方式」が初めて採用されました。電動車と附随車を1ユニットとする方式で、TAの「A」はM車の電源供給車と言う意味で、交流を意味する「Alternating Current」の頭文字を採用しています。機器構成ではM車には主制御器等の低圧電源機器を配し、TA車にはパンタグラフ、主変圧器、主整流器等の電源を供給する交流機器を搭載しています。また、同時に国鉄が新製した特急形車輛では初となる制御電動車「クモハ」が誕生しています。
登場後、特急「いしかり」号で運転を開始。昭和55年には室蘭本線、千歳線の電化開業が行われ、直通列車となる為、愛称を「ライラック」に変更し、その後千歳空港(現:南千歳駅)旭川駅を結美、途中札幌駅のみ停車する特急「ホワイトアロー」号が設定されました。昭和61年に列車増発に伴い、6両編成から4両編成に変更し、捻出した車輛の一部を先頭車化改造し、本数を増やしました。JR北海道へ移行すると、快速列車にも運用されるようになりましたが、乗降に手間取り、遅延対策として乗降扉を増設する工事が実施されています。
平成19年に後継の789系1000番代が投入され、定期運用から引退し、廃車。系列消滅しています。
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| クモハ781-6(1位側) | クモハ781-101(1位側) |
クモハ781-1~
札幌方に位置する制御電動車です。主制御器、電動空気圧縮機、電動発電機を搭載しています。屋根上にはブレーキ用抵抗器が搭載され、外観の特徴ともなっています。
クモハ781-101~
昭和61年の短編成化で登場したグループです。モハ781形式を先頭車化改造したもので、4両改造しました。0番代とは抵抗器、冷房装置等の位置が異なります。尚、乗降扉増設工事は機器配置の都合から実施されていません。
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| クハ780-7(1位側) | クハ780-101(2位側) |
クハ780-1~
旭川・室蘭方に位置する制御車(TAc)です。パンタグラフ、主変圧器、主整流器等の電源関係の機器を搭載しています。平成3年に前位側に乗降扉を増設する工事が実施されており、写真とは外観が異なります。
クハ780-101~
昭和61年の短編成化で登場したグループで、クモハ781-101~と同じくサハ780形式に運転台を設置しました。平成3年には前位側に乗降扉を増設しています。晩年はパンタグラフがシングルアーム式に変更しています。
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| クハ780-901(2位側) |
クハ780-901
昭和54年に登場した試作車です。登場時は客室窓の一部が開く「非常窓」が設置されていましたが、量産車化改造工事で廃止されています。平成3年に乗降扉を前位側に増設する工事を行っています。
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| モハ781-12(2位側) | モハ781-902(2位側) |
モハ781-1~
主制御装置、電動空気圧縮機、電動発電機を搭載する中間電動車。4両が先頭車化改造を受けています。床下機器の都合から乗降扉の増設は見送られていましたが、平成5年に実施。客室と客室の間に乗降扉を設けた為、2室構造となっています。
モハ781-901・902
昭和54年の試作車で、クモハ781-901と同じ床下機器を搭載しています。他の試作車と同じく量産車化改造工事を受けています。
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| サハ780-12(4位側) | サハ780-902(4位側) |
サハ780-1~
搭載機器はクハ780形式と同じ中間附随車(TA)です。車内には業務用室(車掌室)、トイレ、洗面所の設備があります。4両が先頭車化改造を受けています。平成3年に乗降扉の増設工事を実施しています。
サハ780-901・902
昭和54年の試作車で、外観は量産車と同じに見えますが、パンタグラフ横のランボードの長さが異なる違いがあります。平成3年に乗降扉の増設工事を実施しています。