
諸 元
| 最大長 | 20800mm |
| 最大幅 | 2900mm |
| 最大高 | 4070mm |
| 主電動機 | MT75B形式(140kw) |
| 制御方式 | IGBT素子VVVFインバータ制御方式 |
| 制動方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ制御方式、抑速ブレーキ、耐雪ブレーキ |
| 動力台車 | DT83形式(先頭車)、DT84形式(中間電動車) |
| 附随台車 | TR266形式(4号車)、TR267形式(5~7号車) |
車内設備など
| 座 席 | |
| 乗降扉(片側) | 1扉 |
| 便所の有無 | あり |
| その他 |
概要
JR東日本が運行する周遊型寝台列車(クルーズトレイン)で、平成29年より運行が始まりました。愛称名は「TRAIN SUITE 四季島(トランスイート しきしま)」(以下、四季島)で、「四季島」は日本の古い国名「敷島」の同音異字であり、美しい四季と伝統を感じながら旅を連想させ、時間と空間の移り変わりを楽しむ列車である想いを込めて命名されました。旅のコンセプトは「深旅探訪(しんゆうたんぼう)」となっています。
この四季島に使用される車輛がE001形で、平成28年に登場しました。この車輛は6M4Тの10両編成で、電化区間は電車と同じく、架線集電により走行。非電化区間は車輛に搭載したディーゼル発電機により発電した電気によって走行するディーゼル・エレクトリック方式(電気式)気動車となる、EDC方式が採用されており、最大の特徴ともなっています。
電化区間の電気方式は直流1500V、交流20kV・50/60Hz、交流25kV・50Hzの4電源方式に対応した交直両用電車で、JR東日本、JR北海道の殆どの路線(青函トンネル内も含む)で自走が可能となっています。非電化区間では1、10号車に搭載されたディーゼルエンジン(DML57Z-G形式)とディーゼル発電機(DM114形式)によって主回路、補助電源の電力を供給します。
台車はE531系、E233系で使用される台車をベースにしたもので、車体に取り付けられた加速度センサーにより、左右の揺れを抑える動揺防止制御装置(フルアクティブサスペンション)、車体の上下動を緩和させる可変減衰上下動セミアクティブダンパを2~9号車に装備し、乗心地向上を図っています。
車体のエクステリアデザインは間取り、窓の形を景色を愛で、人と語らい、ゆったりと寛ぐ事を体験する象徴とし、外観からもそれを予感させるデザインとしています。車内のインテリアデザインは未来の日本文化をデザインしたもので、木材や和紙等の古来からの伝統的素材を活かし、組み合わせや色彩の融合によって、新しい発見、非日常感を感じさせるデザインとなっています。また、車内の空間は「四季」をテーマとし、先頭車展望室は「春」、ラウンジは「夏」、ダイニングは「秋」、各車輛の個室を「冬」としています。車体塗装色はシャンパンゴールドをベースに四季島向けに調合した「四季島ゴールド」とし、展望車の先頭部分、ラウンジカーのエントランスドア付近を黒色としています。
車体は1~4号車及び8~9号車をアルミニウム合金の中空押出型材を使用したダブルスキン構造、5~7号車は上下方向の大きな空間を実現する為、台車間を低床としたバスタブ構造のステンレス製となっています。寒冷地での走行もあり、耐寒・耐雪構造が施されている他、車内の静粛性を保つ為、床は防音床構造としています。先頭車の先頭部は衝突対策が施されており、デザインを具現化する為、3次元曲線ガラスで構成されています。
客室は1、5、6、10号車以外は「四季島スイート」、「デラックススイート」、「スイート」の2人用個室で、共通する点として、個室内壁面は通路側を和紙、それ以外をアルミ合金に天然木を薄くスライスした板を貼り付け、又は巻き付けたパネルを主体に貼り付け、アクセントに漆パネル、照明パネルを取り付けています。
通路はラグジュアリーホテルをイメージした落ち着いた雰囲気と額縁を思わせる窓を設け、車窓の風景を絵画のように演出するデザインとしています。
上野駅を起終点駅としたプランが幾つかあり、団体専用列車として運行されています。
※本形式にはカタカナを用いた車輛記号(クモハ・サロネ等)は付いていません。
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| E001-1 | E001-10 |
E001-1・10
編成の両端である1号車、10号車に位置する展望車です。屋根部分まで大型の窓が備わり、正面上部が前方に突き出た独特の形状が特徴の車輛です。車体前部はハイデッカー構造で、車窓の眺めをダイナミックに楽しむ開放感、高揚感溢れるデザインとしています。側面方向に1人掛けソファー4客、2人掛けソファー1脚を設けています。床は苔(こけ)をイメージしたカーペット敷きです。展望室の愛称は「先を予感する」、「何かが起きるワクワク感」の意味を込めて、1号車を「VIEW
TERRACE きざし(ヴューテラスきざし)」、10号車を「VIEW TERRACE いぶき」と命名されています。フリースペース車輛である為、定員数は0名。
車輛の後方にはディーゼルエンジンや発電機等を搭載した機器室であり、屋根上にはラジエーターファン、グリルが備わっています。この搭載機器により、1号車は自重64.1t、10号車は63.9tという重い車輛となっています。
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| E001-2 | E001-3 |
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| E001-8 | E001-9 |
E001-2・3・8・9
主変換装置や直流、交流の電源方式に対応する関連機器を搭載するパンタグラフ付き中間電動車です。2、3、8、9号車に位置し、2と9番は交流区間で使用する主変圧器を搭載しています。直流区間では全車のパンタグラフを使用しますが、交流区間では2と9番のみパンタグラフを使用し、他車は下げて運転します。9号車のみ乗降扉がパンタグラフ下にあります。8号車には非常口が備えられています。
車内は「スイート」で、1両あたり3室設置の定員は6名。室内はフラットなフロア構成による穏やかな開放的な空間としています。大窓が配されており、ここにソファーベッドをレール方向に配し、通路側に机、洗面所、トイレ、シャワー室を設置しています。
通路側(写真)は小窓と縦長窓が多数配されています。
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| E001-4 |
E001-4
4号車に位置する中間附随車です。SIV装置を2台搭載しています。車内は「スイート」で、5号車方にバリアフリー設備のある部屋を備えています。
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| E001-7 |
E001-7
7号車に位置する中間附随車です。二階建てグリーン車と同じ、台車間を低床としたバスタブ構造で、「四季島スイート」、「デラックススイート」を1室ずつ、計2室設置され、定員は4名となっています。乗降扉は無く、隣の車両から乗降を行います。
四季島スイートは8号車寄りにある個室。メゾネットタイプ構造の部屋で、一階が寝室、二階が国産ブナ無垢材の座卓と座椅子を配した、畳敷きの掘り炬燵風スペースとしています。洗面所、トイレ、バスルームがあり、バスルームは檜製の浴槽があり、同様で発生する波を抑える構造となっています。入浴しながら車窓を楽しめるよう、大型の窓が設置され、室内側に雪見障子を設置しています。最も高額な客室となっています。
デラックススイートは6号車寄りにある個室。表情豊かで、上質な空間を演出するデザインとしており、2階建て分の広さに一階の部屋のみで、圧倒的な高い天井による開放的な室内が特徴です。大窓寄りにベッド、通路側にソファベッドを配し、トイレ、洗面所、四季島スイートと同じバスルームを設置しています。
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| E001-5 |
E001-5
5号車に位置する中間附随車で、ラウンジカーとなっています。車体をバスタブ構造とする事で二階建て分の容積を確保し、室内を高くする事で開放感が出るようにしています。名称は「LOUNGE こもれび」と付けられています。中央部の黒色部分はエントランスがあり、石柱と水蒸気により炎を演出する暖炉風のオブジェがあります。ラウンジの広いスペースに2人掛けテーブル9台、18脚の椅子が分散配置されています。6号車寄りにはバーカウンターがあります。
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| E001-6 |
E001-6
6号車に位置する中間附随車(食堂車)で、名称は「DINING しきしま」が付けられています。車内は和風で、床は大理石を用いています。5号車寄りにあるダイニングスペースは高床構造とし、床下に食材保管用の冷凍冷蔵庫などが設置されています。テーブルが大きな窓に合わせて9台あり、18脚の椅子を配しています。厨房は7号車寄りに配置されています。