255系特急形直流電車

諸 元

最大長  20000mm
最大幅  2946mm
最大高  3995mm
主電動機  MT67形式(95kw)
制御方式  GTO素子VVVFインバータ制御方式(更新後はIGBT素子に変更)
制動方式  回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ制御方式、抑速ブレーキ
動力台車  DT56E形式
附随台車  TR241E形式

車内設備など

座  席  クロスシート
乗降扉(片側)  1扉又は2扉
便所の有無  あり
その他  

概要

 内房線、外房線の特急「さざなみ」、「わかしお」号は183系が長らく使用され、老朽化が進んでいました。房総半島では道路交通整備が急速に進んでおり、183系の置換え、房総半島の鉄道のイメージアップを目的に平成5年に255系が登場しました。製作にあたっては観光客とビジネス客の異なるニーズに対応する必要があり、「ハイブリッドモビリティ(複合移動空間)」というコンセプトに基づいて進められました。JR東日本では651系、251系、253系を製作しており、これらの要素を融合した形となっています。
 車体は253系をベースとしており、普通鋼を用いています。先頭車は非貫通形で大型の一枚窓が配されています。乗降扉はクハ255形式は2ヶ所、その他を1ヶ所としています。側面窓は眺望性を向上させる為、拡大しています。
 塗装色は夏のビーチをイメージしたベイビーチホワイトをベースに下半分を深みのある太平洋をイメージしたパシフィックオーシャンブルー、乗降扉部分は明るい陽光と房総半島に咲く菜の花をイメージしたサニーイエローを配しています。
 車内は255系用に新しく設計され、座席を向かい合わせにした際も使用が出来るインアームテーブルが肘掛けに収納されています。(グリーン車も同じ。)配置は2+2列配置で、以降登場するJR東日本在来線特急形車輛の基本となっています。
 制御方式はJR東日本の特急形電車では初となるVVVFインバータ制御方式を採用。システムは209系910番代の設計を改良したものとしています。
 平成6年に一部仕様を変更した2次車が登場しています。20年以上経過し、主要機器の経年劣化が見られるため、平成26年に機器更新が実施されています。
 運転開始以降、列車名に「ビュー」が付けられ「さざなみ」、「わかしお」に活躍しました。平成17年に特急「しおさい」での運行が加わった際に「ビュー」の愛称は消え、車輛の区別が無くなっています。令和6年にE257系、E259系に置換えられ、定期運用は終了となりました。廃車となり、系列消滅かと思われましたが、車輛不足の為、1編成が残存。臨時列車に運用を続けています。

クハ255-1(2位側) クハ254-1(2位側)

クハ255-1~
銚子・安房鴨川・館山方の9号車に位置する制御車です。本系列では唯一、乗降扉が2ヶ所あります。トイレ、洗面所の設備があります。
クハ254-1~
東京方の1号車に位置する制御車です。床下には電動空気圧縮機を搭載しています。乗務員室、客室のみの構成となっています。

モハ255-6(1位側) モハ254-2(2位側)

モハ255-1~
3号車、8号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車です。VVVFインバータ装置、電動空気圧縮機を搭載しています。車内に自動販売機がありましたが、晩年は撤去されています。
モハ254-1~
2号車、7号車に位置する中間電動車です。SIV装置を搭載しています。トイレ、洗面所の設備があります。

サハ255-1(2位側) サハ254-1(2位側)

サハ255-1~
6号車に位置する中間附随車です。後位側に車内販売準備室の設備があります。
サハ254-1~
5号車に位置する中間附随車です。後位側に車いす対応座席、車いす対応トイレ、多目的室の設備があります。

サロ255-2(1位側)

サロ255-1~
4号車に位置する中間附随車(グリーン車)です。当初は喫煙席と禁煙席があり、仕切られていましたが、現在は全て禁煙となっています。車いす対応座席、車掌室、業務用室、トイレ、洗面所の設備があります。




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