
諸 元
| 最大長 | 20000mm |
| 最大幅 | 2946mm |
| 最大高 | 3980mm |
| 主電動機 | MT72形式(145kw) |
| 制御方式 | IGBT素子VVVFインバータ制御方式 |
| 制動方式 | 回生及び発電ブレーキ併用電気指令式ブレーキ制御方式、抑速ブレーキ |
| 動力台車 | DT64系 |
| 附随台車 | TR249系 |
車内設備など
| 座 席 | リクライニングシート |
| 乗降扉(片側) | 1扉又は2扉 |
| 便所の有無 | あり |
| その他 |
概要
国鉄より継承した183系、189系、波動輸送用に使われる165系を置き換える目的で平成13年に登場した系列です。JRが独自に設計した特急形車輛として初めて200両を超え、JRグループの特急形車輛では単独系列として最大数となります。
車体はE653系やE751系と同じアルミ合金製のダブルスキン構造を採用。降雪線区での運転がある事から、耐寒・耐雪構造を施しています。前面はE231系に近い切妻形で、衝撃吸収構造を有しています。0番代では非貫通構造、貫通構造の2種類があり、500番代は分割・併合運転を行う事から貫通構造のみとしています。愛称表示器は種別、愛称を表示しますが、非貫通構造は横長、貫通構造は四角形となっています。側面の行先表示器と共にLED式が採用されています。
乗降扉はクハ257形式のみ2ヶ所とし、その他は1ヶ所となります。低重心化を図る為、空調装置は床下搭載としており、屋根上はパンタグラフ以外の重量物が無く、すっきりしています。
車内は座面がスライドする機能を持つリクライニングシートが配され、照明は間接照明としています。乗降扉は特急形では初採用となる、徐々に強く閉まる方式が採用され、安全性向上が図られています。また、視覚障害者対応として、ドアの開閉に対する音声が流れます。
制御面ではE231系で採用されたTIMS(ティムス:列車情報管理システム)を特急形車輛では初めて採用しています。主回路はIGBT素子(一部はIPM(インテリジェントパワーモジュール))を用いたVVVFインバータ制御方式を採用しています。
ブレーキシステムは回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ方式で、TIMSにより適切なブレーキ力を与えます。発電ブレーキは列車密度の低い路線を走る為、回生失効の発生率が高く、発電ブレーキにブレーキチョッパ装置を搭載しています。
0番代
先述の通り、183系等の老朽化により、置き換える目的で平成13年に登場したグループです。特急「あずさ」、「かいじ」号を中心に活躍しました。編成は基本編成が9両、付属編成は2両で、付属編成は1、2号車、基本編成は3~11号車としています。
外観は「ふるさとのぬくもり」、「めぐりゆくふるさとの四季」をデザインコンセプトとし、アルプスの山々、りんごの花をイメージした白色をベースに、側面に四季の彩りを表す、武田菱を模したブロックパターンが描かれています。菱形の模様は「春の花」を桃色、「夏の木の葉」を碧色、「秋の紅葉」を黄色、「冬の山々」を青紫色、「八ヶ岳やアルプスの嶺」を銀色とし、号車毎に組み合わせ、それぞれ異なるものとしています。また、乗降扉横には各号車毎に沿線の風物のイラストが描かれています。
車内もデザインコンセプトに基づいて、座席の柄に武田菱を模したパターンが描かれています。普通車は「カジュアルで楽しい雰囲気」、グリーン車は木目調の内装材やカーペットを用いて、落ち着いた雰囲気としています。
特急列車やライナー号を中心に運用が行われていましたが、平成30年に後継となるE353系登場により置換えが始まり、同年に定期運用を終了。その後、基本編成は2000番代、5000番代へ改造。付属編成は転用される事無く廃車され、令和3年に番代消滅しています。
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| クハE257-4(1位側) | クハE257-101(1位側) |
クハE257-1~
付属編成の新宿方(1号車)に位置する非貫通構造の制御車です。電動空気圧縮機、SIV装置を搭載しています。トイレ、洗面所の設備があります。イラストは「新宿の高層ビル」です。
クハE257-101~
基本編成の新宿方(3号車)に位置する貫通構造の制御車です。0番代を貫通構造としたもので、搭載する機器や設備は同じです。イラストは「富士山」です。
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| クモハE257-4(1位側) | クハE256-13(2位側) |
クモハE257-1~
付属編成の2号車に位置する貫通構造のパンタグラフ付き制御電動車です。VVVFインバータ装置を搭載しています。前位側に簡易運転台を備えており、ワンタッチ幌装置を装備しています。本線を走行する想定は無い為、愛称表示器はありません。イラストは「高尾山の紅葉」です。
クハE256-1~
基本編成の11号車に位置する非貫通構造の制御車です。電動空気圧縮機を搭載しています。乗務員室と客室のみで構成されています。イラストは「白馬村のスキー場」です。
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| モハE257-6(2位側) | モハE257-116(3位側) |
モハE257-1~
基本編成の4号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車です。VVVFインバータ装置を搭載しています。客室のみとなっています。イラストは「甲州市のぶどう」です。
モハE257-101~
基本編成の9号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車です。VVVFインバータ装置を搭載しています。車内の前位側にフリースペース(旧喫煙所)があります。モハE256-101~とユニットを組みます。イラストは「信州のりんご」です。
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| モハE257-1013(3位側) | モハE256-2(1位側) |
モハE257-1001~
基本編成の6号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車です。VVVFインバータ装置を搭載しています。基本的にはモハE257-1~と同じですが、VVVFインバータ装置が自車のみ制御する1C4Mとなっているのが違いです。車内は客室のみとなっています。イラストは「諏訪湖祭湖上花火大会」です。
モハE256-1~
基本編成の5号車に位置する中間電動車です。補助電源装置(SIV装置)を搭載しています。前位側にトイレ、洗面所の設備があります。(平成20年まで自動販売機、テレフォンカード式公衆電話も設置されていました。)イラストは「甲府市の桃」です。
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| モハE256-116(3位側) | サハE257-16(3位側) |
モハE256-101~
基本編成の10号車に位置する中間電動車で、基本的にはモハE257-1~と同じ。モハE257-101~とユニットを組みます。イラストは「道祖神」です。
サハE257-1~
基本編成の7号車に位置する中間附随車です。電動空気圧縮機を搭載しています。後位側に車いす対応座席、車いす対応トイレ、洗面所、車内販売準備室、多目的室の設備があります。イラストの表示は無く、車椅子マークが表示されていました。
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| サロハE257-12(2位側) |
サロハE257-1~
基本編成の8号車に位置する中間附随車です。グリーン席、普通席の合造車で中央部にある乗降扉を境に前位側が普通席、後位側がグリーン席となっています。業務用室(車掌室)、トイレ、洗面所の設備があります。イラストは乗降扉の左右にあり、普通席側は「松本城」、グリーン席側はグリーン車マークが表示されていました。
500番代
房総地区の特急列車に活躍する183系、189系の老朽化に伴い、平成16年に登場したグループです。「Boso Express」の愛称が付けられています。構造は0番代を基本としていますが、車内設備や搭載機器に違いがある事から500番代に区分されています。
車輛は分割・併合運転を考え、先頭車は貫通構造としており、普通車のみ5両編成を基本としています。グリーン車の設定はありません。塗装色は255系と同じ房総特急のイメージカラーであるホワイトをベースに青色、黄色を配したものとしています。
特急「さざなみ」、「わかしお」号に投入され、その後「しおさい」、「あやめ」にも投入し、183系、189系を置換えました。しかし、平成27年ダイヤ改正で特急列車削減により余剰車が発生。臨時列車等に活躍していましたが、2500番代、5500番代へ改造されています。
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| クハE257-501(1位側) | クハE256-501(2位側) |
クハE257-501~
安房鴨川・館山方の貫通構造を持つ制御車です。電動空気圧縮機を搭載しています。車内はトイレ、洗面所の設備があります。
クハE256-501~
東京方の貫通構造を持つ制御車です。電動空気圧縮機、SIV装置を搭載しています。車内は客室のみとなっています。
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| モハE257-501(1位側) | モハE257-1509(3位側) |
モハE257-501~
パンタグラフ付き中間電動車で、モハE256-501~とユニットを組みます。VVVFインバータ装置を搭載しています。
モハE257-1501~
パンタグラフ付き中間電動車です。0番代のモハE257-1001~と同じく、インバータ装置は自車のみを制御する1C4Mとなっています。車いす対応座席、車いす対応トイレ、車内販売準備室、多目的室の設備があります。
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| モハE256-509(3位側) |
モハE256-501~
モハE257-501~とユニットを組む中間電動車で、補助電源装置を搭載しています。トイレ、洗面所の設備があります。
2000番代
東海道本線東京口の特急列車やライナー号に使用される185系、251系、215系の老朽化による置換えを目的に0番代を転用改造及び機器更新を施した番代で、平成31年(令和元年)に登場しました。
車輛番号に2000番を加えた改番としています。0番代の合造車であるサロハE257形式は全室グリーン車となり、サロE257形式という新しい形式が登場しています。前部標識灯はハロゲンシールドビーム(HSB)+HID灯の組み合わせをLED灯に変更。愛称表示器は3色LED式のまま残されています。
塗装色はE261系に準じたものに変更され、ホワイトをベースに「伊豆の空と海の色」をイメージしたペニンシュラブルーを基調としたものに変更されています。
車内は座席モケットの交換、窓側座席に電源コンセント、指定席発売状況確認ランプが設置された他、先頭車には荷物置き場が設置されています。
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| クハE257-2109(1位側) | クハE256-2015(2位側) |
クハE257形式2100番代
東京・新宿方の貫通構造を持つ制御車(9号車)で、クハE257-101~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。灯具類の変更や車内の小改造が行われていますが、搭載される機器類は変わりません。
クハE256形式2000番代
伊豆急下田方の非貫通構造の制御車(1号車)で、クハE256-1~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。乗降扉後方の窓が埋められていますが、ここが大型荷物置き場となっています。
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| モハE257-2006(3位側) | モハE257-2106(1位側) |
モハE257形式2000番代
8号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、モハE257-1~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。
モハE257形式2100番代
3号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、モハE257-101~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。前位側にあるフリースペースは残置され、そのまま活用されています。
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| モハE257-3006(1位側) | モハE256-2016(3位側) |
モハE257形式3000番代
6号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、モハE257-1001~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。
モハE256形式2000番代
7号車に位置する中間電動車で、モハE256-1~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。モハE257形式2000番代とユニットを組みます。
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| モハE256-2115(1位側) | サハE257-2006(3位側) |
モハE256形式2100番代
2号車に位置する中間電動車で、モハE256-101~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。
サハE257形式2000番代
5号車に位置する中間附随車で、サハE257-1~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。
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| サロE257-2006(3位側) |
サロE257形式2000番代
4号車に位置する中間附随車(グリーン車)で、サロハE257-1~を改造したもので、サロE257形式は新形式となります。中央にある乗降扉の移設は行われず、種車をそのまま流用しており、普通席では座席と窓が合わない席があります。
2500番代
特急「踊り子」号の伊豆箱根鉄道へ直通する付属編成として、500番代を転用改造及び機器更新を実施し、登場した番代で、令和2年に登場しました。内外装ともにデザインは2000番代と同じです。編成は特急「踊り子」、「湘南」号では10~14号車、特急「あかぎ」、「草津・四万」号で運転する場合は1~5号車となります。
車輛番号は原番号に2000番を加えています。
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| クハE257-2513(1位側) | クハE256-2507(2位側) |
クハE257形式2500番代
東京・長野原草津口方の貫通構造を持つ制御車(14(5)号車)で、クハE257-501~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。
クハE256形式2500番代
修善寺・上野方の貫通構造の制御車(10(1)号車)で、クハE256-501~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。
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| モハE257-2507(3位側) | モハE257-3507(3位側) |
モハE257形式2500番代
13(4)号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、モハE257-501~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。モハE256形式2500番代とユニットを組みます。
モハE257形式3500番代
11(2)号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、モハE257-1501~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。
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| モハE256-2507(3位側) |
モハE256形式2500番代
12(3)号車に位置する中間電動車で、モハE256-501~の更新改造車です。原番号に2000番を加えています。モハE256形式2500番代とユニットを組みます。
5000番代
直流電化区間内の波動輸送用に使われていた185系の置換えを目的に0番代を転用改造及び機器更新を行った番代で、令和3年に9両編成3本が登場しました。
基本的な設備は2000番代とほぼ同じで、塗装色をエネルギッシュ、環境、抑揚、流れをイメージした白色をベースに緑色の模様に変更しています。先頭車に荷物置き場が設置された他、各客室に防犯カメラが設置されています。
車輛番号は原番号に5000番を加えています。
※説明においての号車は下り方を9号車、上り方を1号車として説明します。実際の運用では逆転する場合があります。
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| クハE257-5111(1位側) | クハE256-5011(1位側) |
クハE257形式5100番代
上り方1号車に位置する非貫通構造の制御車で、クハE257-101~の更新改造車です。種車は貫通構造でしたが、自動幌装置を撤去し、非貫通構造に変更しています。原番号に5000番を加えています。
クハE256形式5000番代
下り方9号車に位置する非貫通構造の制御車で、クハE256-1~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。
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| モハE257-5011(4位側) | モハE257-5111(2位側) |
モハE257形式5000番代
8号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、モハE257-1~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。
モハE257形式5100番代
3号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、モハE257-101~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。
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| モハE257-6011(4位側) | モハE256-5011(4位側) |
モハE257形式6000番代
6号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、モハE257-1001~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。
モハE256形式5000番代
7号車に位置する中間電動車で、モハE256-1~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。モハE257形式5000番代とユニットを組みます。
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| モハE256-5111(4位側) | サハE257-5011(2位側) |
モハE257形式6000番代
2号車に位置する中間電動車で、モハE256-101~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。モハE257形式5100番代とユニットを組みます。
サハE257形式5000番代
5号車に位置する中間附随車で、サハE257-1~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。
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| サロハE257-5011(4位側) |
サロハE257形式5000番代
4号車に位置する中間附随車で、サロハE257-1~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。
5500番代
5000番代と同じく波動輸送用として500番代を転用改造及び機器更新を実施し、令和3年に登場した番代です。5両編成5本が登場しました。設備を2500番代と同様に改造、更新し、5000番代と同じ塗装色としています。
当初は波動輸送用でしたが、令和5年より高崎地区の特急列車で活躍をしています。
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| クハE257-5508(2位側) | クハE256-5508(1位側) |
クハE257形式5500番代
高崎方5号車に位置する貫通構造を持つ制御車で、クハE257-501~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。貫通構造は残されており、自動幌装置も装備されています。
クハE256形式5500番代
上野方1号車に位置する貫通構造を持つ制御車で、クハE256-501~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。
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| モハE257-5508(4位側) | モハE257-6508(4位側) |
モハE257形式5500番代
4号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、モハE257-501~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。モハE256形式500番代とユニットを組みます。
モハE257形式6500番代
2号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、モハE257-1501~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。
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| モハE256-5508(4位側) |
モハE257形式5500番代
3号車に位置する中間電動車で、モハE256-501~の更新改造車です。原番号に5000番を加えています。モハE257形式5500番代とユニットを組みます。