E655系特急形交直両用電車

諸 元

最大長  21365mm
最大幅  2946mm
最大高  4045mm
主電動機  MT75形式(140kw)
制御方式  PWMコンバータ+IGBT素子VVVFインバータ制御方式
制動方式  回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ制御方式、抑速ブレーキ
動力台車  DT76形式
附随台車  TR261形式

車内設備など

座  席  リクライニングシート
乗降扉(片側)  1扉
便所の有無  あり
その他  

概要

 天皇、皇后を始めとする皇族の乗車車輛として昭和初期から中期に製造された皇族用客車「1号編成」が使用されてきましたが、製造から40~70年経過し、老朽化が進んでいた事から、置換え用として平成19年に本系列が登場しました。
 1号編成は皇族と随伴員のみ乗車可能でしたが、皇族や国賓等要人が利用する「特別車輛」を外し、「ハイグレード車輛」と呼ばれる5両編成を一般客が利用できるようにしており、お召し列車以外にジョイフルトレインとしての役割も兼ね備えています。愛称は「
和(なごみ)」と命名されました。
 車体はアルミニウム合金製ダブルスキン構造で、基本的にはE653系等と共通です。台車を除いた床下機器類はカバーで覆われ、屋根部分も搭載機器を隠すカバーが設置されています。塗装色はお召し列車にも使用される事から、「漆色」が使われ、光線の当たり具合で褐色から紫色に色合いが変わるマジョーラ塗装が施されています。腰部に3本の金帯が巻かれています。
 本系列は機関車による牽引で非電化区間への入線が可能な設計となっており、先頭車前面の連結器は密着自動連結器を備えています。通常は出したままですが、お召し列車として運転される場合は収納され、カバーを被せます。運転台は高運転台構造を採用し、運転台はJR東日本の新系列と同じレイアウトで、TIMSモニタ画面を備えます。速度計等のメーター類はグラスコックピットとはせず、アナログ式を採用。これは全国で運転する事を考慮した為となっています。
 ハイグレード車と呼ばれる車輛の車内は木目調を基調としたもので、荷棚はハットラック式、床敷物は全面カーペット敷きとなっています。座席は2+1列の配置で、全席電動式リクライニングシートとなっています。窓枠には天然木を使用し、カーテンは市松模様を織り込んだものが使用されています。

クモロE654-101(1位側) クロE654-101(2位側)

クモロE654-101
定員17名の制御電動車です。主変換装置、SIV装置、電動空気圧縮機を搭載しています。車いす対応座席、車いす対応トイレ、男性用小トイレ、多目的室の設備があります。自重は46.7t。
クロE654-101
定員22名の制御車です。床下にディーゼル発電機を2基搭載し、非電化区間での電源車となります。この為、自重は50.0tあります。この他、特徴として乗降扉が設けられていない事です。洋式トイレ、男性用小トイレ、洗面所の設備があります。

モロE655-101(1位側) モロE655-201(1位側)

モロE655-101
定員32名のパンタグラフ付き中間電動車です。主変換装置、主変圧器を搭載しています。また、屋根上には予備パンタグラフを搭載しています。パンタグラフ部分は低屋根構造とし、狭小トンネル区間への入線も可能としています。洋式トイレ、男性用小トイレ、洗面所の設備があります。
モロE655-201
定員27名のパンタグラフ付き中間電動車です。搭載される機器等はモロE655-101と同じですが、車内設備が異なり、給仕室、多目的スペースの設備があります。

モロE654-101(1位側)

モロE654-101
定員9名の中間電動車です。主変換装置、SIV装置、電動空気圧縮機を搭載しています。他の車輛とは異なり、VIP専用車輛となっています。座席は他車が平織に対し、本革張りとなっています。車内はVIP室(個室)、VIP専用の車いす対応トイレ、パウダールームがあり、中央部には給仕室、多目的室の設備があります。VIP室には4人分のソファとテーブル、テレビ等が配されています。

E655-1(1位側)

特別車輛 E655-1
皇室又は同時に国賓が利用する際に使用される中間附随車です。「サロ」や「サハ」等の記号は付与されていません。
後位側に乗降扉があり、そこから次室、特別室、休憩室、トイレの配置となっています。特別室は壁、天井とテーブルに大分県産高級杉材を用いた内装で、菊柄の絹織物を張ったソファが設置されています。床には9種類の伝統文様を配した手織りの絨毯が敷かれています。窓の天地寸法は他よりも大きく、中央部の窓は幅2200㎜の電動昇降式となっており、その下に菊の御紋を取り付ける窪みがあります。1号御料車にある御化粧室の機能は休憩室に統合し、ベッドにもなるソファと三面鏡付き化粧台が設置されています。
E655系だけではなく、E257系、E653系、E657系に組み込んで運転をする事も可能な構造となっています。




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