
諸 元
| 最大長 | 21000mm |
| 最大幅 | 2950mm |
| 最大高 | 4280mm |
| 主電動機 | MT61Q形式(150kw) |
| 制御方式 | サイリスタ連続位相制御方式 |
| 制動方式 | 回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ制御方式・抑速ブレーキ |
| 動力台車 | DT51Q形式 |
| 附随台車 | TR235Q形式 |
車内設備など
| 座 席 | リクライニングシート |
| 乗降扉(片側) | 1扉 |
| 便所の有無 | 有り |
| その他 |
概要
国鉄からJR九州へ移行した昭和62年。都市が点在する九州地方では高速道路網の整備が進み、高速バスを中心に発展を続けており、競争力強化が急務でした。特急列車の主力は485系で、車齢が20年程でしたがサービス水準及び速度向上を望む事は難しく、国鉄末期より新型車輛の開発が始まりました。その開発で得られた新技術を継承し、新しい設計思想を採用した車輛として昭和63年に登場したのが783系です。本系列はJR九州だけではなく、JRグループ初の新型車輛となります。
愛称は従来のイメージを大きく変える事から「超えた」を意味する「ハイパー(Hyper)」と客室の豪華さを表した「サルーン(Saloon)」を組み合わせた「ハイパーサルーン」と命名されました。
車体はステンレス製で、乗降扉を車体中央部に設置し、客室を二室にした従来車には見られない構造が特徴です。客室窓も485系と比べると大きくなりました。窓の間の柱は黒色で、連続風窓の外観となっています。先頭車の先頭部のみ普通鋼で、前面窓は傾斜のあるくさび形の形状。前面展望を可能とする為、仕切り壁を低くし、座席部分を通路より高くしています。
塗装はせず、ステンレスの無塗装を基本とし、客室窓下部に赤色と白色の帯を貼っています。鋼製である先頭部は白色に塗装され、帯を側面だけとしたものと、正面に回り込ませたものがあります。後に「かもめ」号用が登場し、こちらは水色としています。
車内は二室あり、指定席と自由席、グリーン席と指定席や喫煙席と禁煙席と必要に応じて柔軟な設定が可能となっており、短い編成でも十分に対応出来る特徴があります。車内の座席配置は485系を参考に、グリーン席は2+1列の座席配置、普通席は2+2列の座席配置となっています。二室のうち、後位側をA室、前位側をB室と言います。
機器類は当時の最新鋭であった205系や211系で採用された台車やブレーキシステム等を改良したものとし、JR在来線用では初めて運転最高速度130km/h対応の車輛となっています。制御システムは713系をベースに開発され、1M方式となっています。
787系が登場後、車内設備等の差を少なくする為、平成6年から平成8年にかけて1回目のリニューアル工事、平成12年に特急「かもめ」号に885系が投入され、使用されていた783系を特急「みどり」号、特急「ハウステンボス」号に転用する為、2回目のリニューアル工事、平成29年に長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」の開園25周年を迎えるのに合わせて、特急「ハウステンボス」号に使用する車輛に対してリニューアル工事が行われています。
現在、特急「みどり」号、「ハウステンボス」号を中心に活躍をしています。
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| クモハ783-15(1位側) | クモハ783-7(1位側) |
クモハ783-1~
上り方に位置するパンタグラフ付き制御電動車です。主変圧器を搭載しています。車内は前位側(B室)座席が眺望性を良くする為に座席部分のみ嵩上げされており、客室窓も拡大されています。二次車以降では乗降扉後位側に行先表示器が設置されています。写真右が登場時(かもめ用)で、リニューアル工事後は左側のデザインとなり。フォグランプ等が追加設置されています。
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| クロハ782-7(2位側) | クロハ782-505(1位側) |
クロハ782-1~
下り方に位置する制御車です。前位側にグリーン席、後位側に普通席を配置しています。電動空気圧縮機、電動発電機、蓄電池を搭載しています。当初は特急「有明」号用として運用が始まりました。
クロハ782-501~
下り方に位置する制御車です。第1回目のリニューアル工事の際にクロ782形式の後位側を普通席化する改造を行った番代で、原番号に500番を加えています。外観は変わらず、搭載機器類は0番代と同一です。車内は若干つくりが異なる事から、0番代とは定員が異なります。
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| クロハ782-407(2位側) | モハ783-9(4位側) |
クロハ782-407
特急「みどり」号に使用する編成が不足し、充当する編成に連結されるクロハ782-7に対し、貫通型に改造した車輛で、平成16年に登場しました。改造は流線型部分を817系に似た運転台に変更しています。取り付けた前頭部と車体の色が合っておらず、クロハ782形式100番代とは外観で判別出来ます。
モハ783-1~
サハ形式とペアとなるパンタグラフ付き中間電動車です。主変圧器、主整流器、主制御器等を搭載しています。トイレ、洗面所の設備があります。
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| モハ783-114(3位側) | サハ783-7(3位側) |
モハ783-101~
クモハ783形式とペアとなる中間電動車です。電力はクモハ783形式から特高圧渡り線を通じて供給されており、渡り線が外観の特徴になっています。パンタグラフは準備工事となっており、設置すれば0番代と同一となります。
サハ783-1~
電動空気圧縮機、電動発電機等を搭載する中間附随車です。客室には自動販売機、車内販売準備室の設備があります。
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| サハ783-110(4位側) | サハ783-202(1位側) |
サハ783-101~
0番代にあった自動販売機スペースを客室としたもので、定員が増加しています。電動発電機のみを搭載しています。
サハ783-201~
業務用室(車掌室)を備えた中間附随車です。登場時は前位側にカフェテリアが設置されていましたが、リニューアル工事以降は車内販売準備室とフリースペースに変更されています。電動空気圧縮機、電動発電機を搭載しています。
特急「みどり」、「ハウステンボス」号用改造車
平成12年に特急「かもめ」号に885系の投入、特急「有明」号の787系化が実施され、活躍していた783系は特急「みどり」及び「ハウステンボス」号に転用される事になり、編成を短編成化すると共に、中間附随車を先頭車化改造される事になりました。このステンレス車の先頭車化改造はJRグループ初の出来事で、種車の台枠を残し、上屋を撤去。そこへ鋼製の新しい運転台をボルト締結する方法が採られました。この運転台は併結運転時に往来を可能とする為、貫通構造となっており、817系のような前面となっています。また、中間電動車の改造も行われました。
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| クハ783-109(1位側) | クロハ782-102(2位側) |
クハ783-105~109
特急「ハウステンボス」号に使用する制御車です。サハ783-105~109を先頭車化改造したもので、自動ほろ装置等を備えています。愛称表示器は貫通扉上部に設置されています。番号は種車の番号を継承しています。
クロハ782-101~104・110
特急「みどり」号用の制御車です。サハ783-101~104・110を先頭車化改造し、車内をグリーン席と普通席にしたものです。グリーン席は他のグリーン席と同じ座席ですが、嵩上げは行われず、窓割りも種車のままであり一致していません。トイレ、洗面所が普通席側に設置されています。
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| モハ783-202(4位側) | モハ783-305(4位側) |
モハ783形式200番代
特急「ハウステンボス」号に使用するパンタグラフ付き中間電動車です。種車のモハ783-1~に特高圧引き通し線を設ける改造を行っています。
モハ783形式300番代
特急「ハウステンボス」号に使用する中間電動車です。モハ783形式200番代と隣り合う事から、種車のモハ783-1~のパンタグラフを撤去し、特高圧引き通し線を設置した改造を行いました。