371系特急形直流電車

諸 元

最大長  21000mm
最大幅  2900mm
最大高  4058mm
主電動機  C-MT61A形式、C-MT64A形式
制御方式  直並列抵抗制御方式、界磁添加励磁制御方式
制動方式  回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ制御方式、抑速ブレーキ
動力台車  C-DT59形式
附随台車  C-TR243形式

車内設備など

座  席  リクライニングシート
乗降扉(片側)  1扉
便所の有無  あり
その他  

概要

 国鉄御殿場線御殿場駅まで、小田急電鉄が相互乗入れを始めたのは昭和25年。昭和39年頃から、乗入れ区間を沼津駅に延長する要望がありましたが、当時の御殿場線は交換駅が少なく、国鉄の台所事情もあり、進展が見られませんでした。
 国鉄からJR東海へ移行後の昭和63年に小田急電鉄が使用してきた3000形電車の老朽化が見られ、更新時期が迫っている事について話があった事。沿線の利用者が増え、平成元年に富士岡駅、岩波駅に交換設備が新設されて事により、眠っていた話が進む事になりました。この話し合いで、急行列車から特急列車に格上げし、沼津駅まで延長が決まり、2社で新型車輛を投入する事が決定。平成3年にJR東海側の車輛として371系、7両編成1本が登場しました。
 基本仕様は小田急電鉄が登場させた20000形と統一しており、車体は普通鋼製で、先頭部の形状は3次元曲線で構成された流線形構造となっています。乗降扉は各車輛片側1ヶ所としています。7両編成のうち2両はダブルデッカー構造のサロハ371形式を連結。中央部に大形の曲面ガラスを用いて、1階と2階を縦の連続窓風に見せています。塗装は100系新幹線と同じ、白3号をベースに窓廻りを青20号の帯を配したものとしています。
 車内は室内照明を間接照明、床はカーペット敷きとしました。折返し時の座席の方向転換も自動化され、一斉に回転する機能が設けられています。
 機器類については、211系等で実績のある制御方式やシステムを採用しています。運転台では主幹制御器にJR東海では初めてとなる、ワンハンドル式を採用しました。
 登場後、特急「あさぎり」号、間合いに「ホームライナー」号で活躍しましたが、平成24年ダイヤ改正で相互乗入れが終了し、定期運用を終了。その後、臨時列車に活躍しましたが、平成26年に廃車となりました。翌年の平成27年に富士急行(現:富士山麓電気鉄道)へ3両譲渡されて8500系として活躍をしています。

クモハ371-1(2位側) クモハ371-101(2位側)

クモハ371-1
小田急新宿方に位置する(7号車)パンタグラフ付き制御電動車です。主制御器、主抵抗器等を搭載しています。写真はシングルアーム式に換装した平成18年以降の様子です。
クモハ371-101
沼津方に位置する(1号車)パンタグラフ付き制御電動車です。0番代との違いは連結される向きが異なるだけで、その違いを番代区分で表しています。

モハ370-1(2位側) モハ370-101(3位側)

モハ370-1
6号車に位置する中間電動車で、クモハ371-1とユニットを組みます。電動空気圧縮機、SIV装置を搭載しています。トイレ、洗面所の設備があります。
モハ370-101
2号車に位置する中間電動車で、クモハ371-101とユニットを組みます。0番代と同一機器を搭載しています。連結される向きは逆になります。車内専用の車いすが用意されている他、車いす対応トイレ、洗面所の設備があります。

モハ371-201(2位側) サロハ371-1(2位側)

モハ371-201
5号車に位置するパンタグラフ付き中間電動車で、1M方式の電動車です。主制御器、主抵抗器等を搭載しています。1両しかありませんが、番代は200番代となっています。
サロハ371-1
4号車に位置する二階建て(ダブルデッカー)の中間附随車です。1階は普通席、2階はグリーン席となっています。車内販売準備室があり、売店も兼ねており、簡易な調理(電子レンジでチン)が可能となっています。

サロハ371-101(4位側)

サロハ371-101
3号車に位置する二階建て(ダブルデッカー)の中間附随車です。0番代とは同一構造で、逆向きとなる事から番代区分となっています。4号車との往来は二階のみ可能で、一階は行き止まりとなっています。




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