373系特急形直流電車

諸 元

最大長  21300mm
最大幅  2900mm
最大高  4020mm
主電動機  C-MT66形式
制御方式  GTO素子VVVFインバータ制御方式
制動方式  回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ制御方式、抑速ブレーキ
動力台車  C-DT63形式
附随台車  C-TR248形式

車内設備など

座  席  リクライニングシート
乗降扉(片側)  2扉
便所の有無  あり
その他  

概要

 身延線を走る急行「富士川」号に使用されている165系は製造から30年以上が経過し、老朽化、陳腐化が目立ってきました。そこで、165系を置き換える事を目的としつつ、中長距離普通列車から特急列車まで幅広く運用が出来る汎用性の高い車輛として平成7年に登場したのが373系です。
 編成に関しては、身延線や飯田線等の短編成での運用を考え、グリーン車等の設定をせず、モノクラスの3両編成を基本とし、編成単位で増結していく方法としました。同社の特急形車輛と同じく、眺望性を意識し、客室窓を大きくした事から「ワイドビュー」の愛称を持ちます。
 車体は軽量で、かつ腐食に強いステンレス製とし、先頭車の先頭部分のみ鋼製とし、白色の塗装としています。側面にはコーポレートカラーであるオレンジ色の帯を巻いています。また、併結運転を行う事から貫通構造としています。
 乗降扉は片側に2ヶ所あり、両開きドアとなっています。この両開きドアはJRグループの特急形車輛では唯一のものです。また、デッキは省略されており、車内保温対策は半自動式に切り替える機能を持ち、ドア開閉用の押しボタンを設置しています。
 車内は回転式リクライニングシートを配し、クモハ373形式、サハ373形式には車端部に4人掛け、固定テーブル付きのセミコンパートメントがあります。
 機器類などでは、383系で使用実績のあるものを幾つか採用しています。VVVFインバータ制御方式ではGTO素子を使用していますが、JR東海でのGTO素子の採用は本系列が最後となっており、以降はIGBT素子としています。
 登場後、身延線の急行「富士川」号を特急に格上げした「ふじがわ」号で運転を開始し、東海道本線特急「東海」、快速「ムーンライトながら」号、飯田線の特急「伊那路」号で運転を行いました。現在は特急「ふじがわ」、「伊那路」号を始め、静岡地区のホームライナー、普通列車に活躍をしています。

クモハ373-9(1位側) クハ372-7(2位側)

クモハ373-1~
東京・豊橋方に位置するパンタグラフ付き制御電動車で、VVVFインバータ装置、SIV装置を搭載しています。後位側にはセミコンパートメント席があります。
クハ372-1~
米原・甲府・飯田方に位置する制御車で、電動空気圧縮機を搭載しています。車内は車いす対応座席、車いす対応トイレ、男性用小トイレ、洗面所の設備があります。

サハ373-2(1位側)

サハ373-1~
編成の中央に位置する中間附随車です。車内の両端にセミコンパートメント席を備えています。床下には発電ブレーキ用抵抗器等が搭載されています。




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