
諸 元
| 最大長 | 20800mm |
| 最大幅 | 2850mm |
| 最大高 | 4090mm |
| 主電動機 | WMT110形式(220kw) |
| 制御方式 | フルSiC素子VVVFインバーター制御方式 |
| 制動方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ制御方式・抑速ブレーキ・耐雪ブレーキ |
| 動力台車 | WDT72形式・WDT72A形式 |
| 附随台車 | WTR241A形式 |
車内設備など
| 座 席 | リクライニングシート |
| 乗降扉(片側) | 1扉・2扉 |
| 便所の有無 | あり |
| その他 |
概要
山陽と山陰を結ぶ伯備線の特急「やくも」号は、同線の電化開業以来381系を使用してきましたが、老朽化や陳腐化による置換えが必要となり、令和5年に本系列が置換え用として登場しました。制御付自然振り子式を採用した車輛で、JR西日本の振り子式電車としては、平成8年に登場した283系以来の車輛となります。
基本構造を271系としつつ、曲線区間の多い路線を走行する事から、変更を加えています。塗装色は「やくもブロンズ」と呼ばれる鬱金色(うこんいろ)や赤胴色、黄金色等を入れた色をベースに名峰「大山」の朝日や宍道湖の夕日といった沿線風景を表現しています。ロゴマークも設定されており、「やくも」の由来となった枕詞「八雲立つ」をモチーフに、381系時代のヘッドマークのデザインも踏まえて、雲のデザインとしています。
制御システムでは、1両に対し片方の台車が動力台車、もう一方を附随台車とした0.5M方式を採用しており、全形式が電動車となっています。振り子装置は空気ばね式も検討され、JR四国所属の8600系で試験を行った所、空気消費量が多い事から、JR西日本、鉄道総合技術研究所、川崎車両が共同開発した「車上型」を採用。車上に積まれたジャイロセンサーが現在位置を検出し、地図データと照合して振り子制御を行う方式。地上子を使用した方式よりも誤差が少なく、乗り物酔いを軽減する事が可能となっています。
車内は2~4号車を普通席とし、1号車はグリーン席とセミコンパートメント席としています。コンパートメント席以外は回転式リクライニングシートで、座面が動くチルト機構を採用しています。グリーン席は2+1列の座席配置で、フットレストを備えます。
セミコンパートメント席は簡易な仕切りとテーブル付のボックスシートで、4人用と2人用を各2組設置しています。座面をフルフラットにする事も可能なつくりになっています。
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| クモハ273-5(2位側) | クモロハ272-5(4位側) |
クモハ273-1~
岡山方4号車に位置するパンタグラフ付き制御電動車です。屋根上にパンタグラフを2基搭載する他、車輛制御装置、電動空気圧縮機、SIV装置を搭載しています。普通席で乗降扉は2ヶ所あります。4両編成での運転ですが、多客期に増結もある事から、貫通扉が設けられています。(一部の車輛は非貫通構造)
クモロハ272-1~
出雲市方1号車に位置する制御電動車です。車輛制御装置、SIV装置を搭載しています。車内は前位側に普通席(コンパートメント席)、後位側(運転台側)にグリーン席の配置となっています。前位側に洋式トイレ、男性用小トイレ、洗面所の設備があります。
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| モハ273-105(4位側) | モハ272-105(2位側) |
モハ273-101~
2号車に位置するパンタグラフを2基搭載する中間電動車で、車輛制御装置、電動空気圧縮機、SIV装置を搭載しています。前位側に男性用小トイレ、女性用洋式トイレ、洗面所の設備があります。
モハ272-101~
3号車に位置する中間電動車で、車輛制御装置、SIV装置を搭載しています。車いす対応座席、多目的室、多機能トイレ、洗面所の設備があります。